見出し画像

映画を見た、窮鼠はチーズの夢を見る

少し前の日曜の夜。公開を楽しみにしていた映画を見に行った。
想い続け、想われ続けた2人の話。幸せにも、悲しくも見えて、見る人によって少し違うエンディングになるのではと思った映画だった。

※ネタバレにならないよう気を付けていますが、公開を楽しみにしていた方は鑑賞後に友達と感想を言い合うような気持ちで読んで頂ければ嬉しいです。

大学のサークル勧誘で一目惚れしてからずっと想い続けている先輩と再開し、少し強引に心に踏み込んでいく今ヶ瀬。
いつも何となく、流れに身を任せて恋愛をしてきた大伴先輩。
最初は抵抗していた大伴先輩だったが、流されやすい性格のせいか段々と今ヶ瀬を受け入れ、愛しさが増していく。
そのまま2人は幸せに、となればいいのに、長い間大伴先輩を想い続けてきた今ヶ瀬は、彼の流されやすい性格も、それ故に自分が受け入れられている現状も分かっている。
この人は流されているだけ、自分が諦めてしまえば関係は終わる。ずっと追いかけてきた人に近付けたと思ったのに、また別の苦しさに襲われて幸せなはずなのに辛い。
流されるままの恋愛を繰り返してきた大伴先輩も、自分の中に生まれた感情と性のマイノリティに戸惑い悩む。
それぞれの想いはどうなるのか。

相手を想い、深く知っているからこそ盲目になれない辛さ、大好きなのに一緒にいることが辛い虚しい。心当たりがある人は多いかもしれない。
彼が過去に誰かを裏切って傷つけていても、自分だけは彼にとって特別だと思いたい。
信じきれない。けど信じたい。幸せなはずなのに辛い。
私の稚拙な表現ではよくある恋愛話に聞こえてしまうかもしれないけれど、性のマイノリティと映像の美しさによって、想像していたよりもずっと余韻が残る作品だった。

最後のシーン。
どう受け取るのかは人それぞれかなと思った。
原作を読んでおらず、予備知識は予告映像のみの私には最後は少し切なく感じた。
初めて心から人を好きになった大伴先輩が、ようやく一人になって彼の帰りを待つ姿が、今さら気づいても手遅れだ、傷つきすぎた彼は戻らないんだと言っているように思えた。
どうやら原作はそうではないらしいが、私はそう感じた最後だった。
映画を見た人は、あのラストシーンをどう受け取っただろうか。

月に何本か映画を見るので、好きな映画の感想を書いてみようと思ったが、ネタバレしないように面白かったこと伝えるのはとても難しい。
面白いシーンをそのまま書くわけにもいかないし、ある程度ストーリーも伝えないと内容が分からない。
映画のプロモーション動画や公式HPのあらすじは何て上手くできているんだろう、プロの仕事ってすごい…と感心しながら何度か書き直しているうちに数週間が経ってしまった。
レビューなんて大それたことはできないが、自分の記録用にこれからも少しずつ書いてみようと思う。好きな映画はまだまだたくさんある。

あなたの好きな映画は何ですか?


#エッセイ #日記 #日常 #映画 #窮鼠はチーズの夢を見る #れもんさわあ

よろしければサポートお願いします!いただいたサポートを糧にもっともっと頑張ります!!