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近況

久しぶりにnoteを開いたら、”8月31日までに記事を書けば8ヶ月連続更新ですよ”というお知らせが2週間前に届いていた。
そんなに記事を書いてなかったか。驚いた。
前回書いたのは、7月の前半だったのではなかろうか。言葉が好きなのに筆不精というのは困りものだ。

正直、色々なことがあって、近況として振り返るにはあまりにボリューミーな日々だった。
noteに独白のようにまとめるより、友人に話して、言葉を返してもらったほうが楽だったから、というのもあるかもしれない。
しかしそれは依存に近い性質を持っていて、危険であることをよく知っている。なので今後はnoteもしっかり活用していこうと思う。

夏休みを経て、変化したことは、特にはない気がする。
バタバタと、それでいて漫然と、過ぎ去っていった夏だった。
しかし久しぶりに学校に戻ったとき、制服のくびれ部分が気持ち悪く感じたのも、しばらく書いてなかった下の名前への抵抗が強くなって、書けずに固まってしまったことも、なんだか、自分が女でないことを実感させた。

そうだ、夏休みに大きな出来事があったのを忘れていた。
そう言えば、母親にカミングアウトをしたのであった。
きっかけは、こっそり手洗いして着ていたナベシャツを、洗濯に出すように言われたことだった。
「いっつも着てるタンクトップ、洗濯に出しなさいよ」
いやはや、困った。
カモフラージュ用のブラトップを買って誤魔化すか?
ナベシャツであることはバレてないよな?

ぐるぐる考えていたら、もうまどろっこしくなって、改めて考えれば隠し続ける理由も見当たらなくて、カミングアウトを決めた。
手紙に認めて、食卓の上に、母が確実に見る場所に置いた。
手紙には、こんなことを書いた。

俺は、胸のある身体に、胸の要らない中身を搭載している。理解も心配も要らない。拒否してくれても良い。あなたになんと言われようが、俺は俺のまま生きていくことをやめない。そうやって生きていけると思わせてくれた人たちがいる。

結果、母は拒絶しなかった。
むしろ、肯定に近しいものであったように思う。
わからないけど、あんたはあんたでしょ、と、そんなことを言った気がする。
かくして、俺は堂々とナベシャツを洗濯に出せるようになった。

しかし、家族にカミングアウトしたあと、往々にしてあることとは思うが、母は依然として俺のことを”JK”や”お姉さん”という言葉で形容する。
母の芯のところで結局、俺はどうしても女で、娘なのだろう。
それでいいと言ったのは自分だ。
それにいちいち指摘を加えるのも面倒だ。
今は、いつか母の息子になれる日が来ることを祈るしかできない。

そんなことで、近況報告はこのくらいにしておこうと思う。
すでに1000文字以上を書いてきた。
最後まで読んでくれた方、ありがとうございました。
おやすみなさい。

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