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加味逍遙散と問題解決アプローチ

加味逍遙散という漢方の処方があります。

逍遥とは、歩き回る、散歩するという意味で

患者の訴えがひとつに固定されたものではな

く毎回アチコチと移動したり変化する様子を

たとえたネーミングの漢方薬です。

婦人科の代表的な処方です。

そのような証(漢方的なアセスメント、見立てのひとつ)

の方を問診しているとなかなか話が長引いて

的が絞りきれなくなることが多い印象があり

ます。

一緒に逍遥に出るまでは良いのですが、二人

とも迷子になってしまっては元も子もありま

せん。

こちらもホームランバッターや四番打者では

ないので(そうありたいですが)

なんとかたくさんのボール(ストレッサー)

の中から確実にヒット(解決)を出す工夫を

日々考えてまして、すくなくとも良い結果を

だすためにはある程度症状などを一つに絞る

ことも必要だと思います。

認知行動療法などでは「問題の同定」といっ

たとえばひとつの問題、ストレッサーについ

て協働的に納得しながら継続的に問題解決を

目指してゆくアプローチなどがあります。

患者本人の感じている問題をこちらがあまり

決めつけずに、なぜ、どのように問題と感じ

ていて、どうしたい、どうなりたいのかなど

その声をしっかり聞くことは、とてもとても

大切です。また紙に書き出したり外在化して

整理してゆくことで随分こちらのストレスも

軽減されますね。







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