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心は流れる

ウィリアム・ジェームズはドイツのヴントがはじめた実験心理学をアメリカでも広めました。

ただ、ヴントの要素主義とはちがい、プラグマティックな意識の機能性を重視して研究しました。

部品をバラバラに分析するのでなく、そのつながりや役割に着目したのです。

その結果彼は川のように流れる意識、

イメージ(表象)、感情、記憶の結合体としての心(要素主義)ではなく

「意識は流れる」としました

ケーキ🍰表象〜

       美味しそう💕感情〜

血糖値気になる🤔思考〜

      でも食べることにする😐意志〜

甘い😊感覚〜

   あのお店の味と似てる🤔記憶〜

幸せ、満足😄感情

この「意識は流れる」という概念は

ジョイスやブルーストなど20世紀文学にも影響を与えました。

例えば東洋医学でも「気」という考え方がありますが、体も心も絶えず流れて外と内で交流してゆくイメージに満ち溢れています

20世紀初頭にジェームズによってアメリカで生まれた流れる心ですが

たとえばのちのビートニク詩人達から東洋思想へと繋がっていったり

実験心理学の黎明期と東洋哲学の意外な類似点が面白いところです

のちのワトソンからはじまる行動主義からマインドフルネスが生まれてくるように

新しいものと古いものが交差することに気づくと不思議な気持ちになりますね。






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