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疲れがとれない?

   「はぁーーーー ふぅ、疲れた」

 色白美人のYさん  

少しまぶたの腫れぼったい顔で そう言う 

 気を張ってはいるものの  

来院したら いつも 倒れ込むように 真っ先にベッドに横になる

 「汗かいて あんたひとり仕事してるみたいねって 嫌味いわれるの」

 職場でよく そういわれるらしい

 息が少し落ち着くまでまつ  

わかる、わかるよYさん 脈をみれば伝わる

 「先生、わたしより わたしのからだが わかるみたいね」 というYさん

 甲状腺疾患というのがある  

パセドウ病や橋本病などといって 甲状腺の機能が亢進し過ぎたり 低下したりするやっかいな病気だ 

 周りの知らない人からすると よく疲れて休むので怠けてるように みえるかもしれない

 ・・・

 松葉杖をついていたり 外傷で包帯をしていたりすると 見た目でわかりやすいし理解もしてもらいやすい が、 

このような疾患は 本人でさえ忘れていたりして 何かの症状のベースに隠れていたりする

 自分の自己イメージと からだが離れてしまわないように 本人も からだの声をひんぱんに 聞く必要があるかも しれない 

(薬も忘れて、ほったらかしの方が 結構いらっしゃる)

 鍼とお灸で Yさんの冷えたところを あたためたり 熱いところは 冷ましたり ただそれだけ 

 でもゆったりとした Yさんのいい

 波 

 パルス が戻ってくる  

「なんだかお腹が空いてきたみたい」 

良かった      

ホッとしたら

なんだか

僕も

お腹が

空いてきた
                                                    

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