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動画講座の作り方とは? - ①全体像の企画編

学びのオンライン化が加速する昨今、Zoomなどのビデオ通話サービスを用いた「リアルタイムのオンラインレッスン」に代わる新たな教え方として注目されている「動画講座」。しかし、いざ取り組もうと思っても、なんとなく「動画を撮影して、編集する」くらいのイメージで、どうやって作ればいいのか、何から始めればいいのか、わからないですよね。

実は、皆さんが思い描く「動画の撮影・編集」に至るまでに、動画講座の作成には大きく3つのステップがあります。

そこで、それぞれのステップに関する詳細を、「動画講座の作り方」と題してお届けします。

本記事では、まず1つ目のステップである「全体像の企画」について解説していきます。動画講座の「方向性」について考える重要な作業ですので、これから講座作成に取り組まれる方はもちろん、すでに作りたい講座のイメージを持てている方も、是非参考にしてみてください。

動画講座における「全体像の企画」とは

まず初めに、動画講座の「全体像の企画」において取り組むべき内容をご紹介します。主に、以下4つの項目を設定していきます。

  1. テーマ

  2. ターゲット

  3. ゴール

  4. 学べること

わかりやすく言い換えると、「誰に・何を・どのような目的で学んでもらいたいか」ということについて考える作業です。

この4項目が事前に明確になっていることで、きちんと「学習者のニーズ」に沿った動画講座を作ることができるのはもちろん、“教えたいことをとりあえず詰め込む”というありがちな失敗を未然に防げるため、講座の中身に「一貫性」を持たせることができます。

また、実際に講座を作成する中でつまづいた時に、いつでも「方向性」を振り返ることができるというメリットもあります。

では、上記4つの項目の決め方について、順に解説していきます。

動画講座のテーマを決める

1つ目は「動画講座のテーマ」についてです。

もしあなたが今「動画講座を作りたい」と考えているなら、作りたい講座のテーマについて、ある程度のイメージは持てているのではないでしょうか?例えば、「水彩画の描き方」「ギターの弾き方」「デザインソフトの使い方」などなど。

このように、まずは普段あなたが教えていること・また得意とすることから、講座の「仮テーマ」を決めます。そこから、学習者のニーズにマッチしたテーマに近づくためにやるべきことが「リサーチ」です。

具体的には、

  • 仮テーマの中で、どんなトピックが盛り上がっているか

  • どんな層の人たちが、どんな悩みを抱えているか

  • 実際にどんな講座が販売されているか

といった内容をリサーチしていきます。

「売れる講座」を作るためには、市場の盛り上がりや学習者のニーズを把握しつつ、既存のコンテンツと差別化されたテーマを見つけることが必要不可欠です。したがって、「ライバルが少なく、かつ情報を欲している人がたくさんいるテーマ」を見つけることが、リサーチの目的となります。

では、具体的なリサーチ方法についてご紹介します。

  • YouTubeで関連するテーマの動画を探す

  • 自身のSNSやメルマガを通してアンケートを取る

  • ネットで「〇〇(テーマ) 講座」と検索する

YouTubeは、無料でたくさんのノウハウ動画がアップされているため、広くニーズを把握する上で有効なリサーチ媒体です。また、SNSのフォロワーなど身近な人に直接ニーズを聞くことで、「検索しても出てこない“リアルな悩み”」を知ることができます。

動画講座で扱うテーマは「講師の得意 × 学習者のニーズ」の組み合わせによって決まります。したがって、思いつきで決めるのではなく、「リサーチ」に基づく確かなニーズを反映した形で、テーマを設定してみてください。

動画講座のターゲットを決める

2つ目は「動画講座のターゲット」についてです。

受講の対象となる人をイメージすることで、その方々のニーズに照らし合わせた講座を作ることができます。

どんな人にあなたの講座を届けたいですか?その方々が抱えている「悩み」はなんですか?どんな「目標」を持っていると思いますか?

こういった複数の視点から、「この人におすすめしたい!」というターゲット像を思い浮かべてみてください。

また、ターゲットの「レベル (学ぶテーマに関する前提知識)」についても考慮しておくと、講座の方向性がよりイメージしやすくなります。

たとえば、「初心者」と「中級者以上」でレベルを分けた場合、それぞれ以下のような形で、作るべき講座の方向性のヒントが得られます。

  • 初心者向け:あなた自身が初心者だった頃に知りたかったこと、つまづいたことを思い返し、その解決策を示す。

  • 中級者以上向け:すでに学習者が持っている知識を活かしつつ、プロに近づく上であなたが重要だと感じていることを教える。

このように、ターゲットは「具体的」にイメージすることが大切です。対象範囲が広すぎると、誰のための講座なのかが曖昧になってしまうため、本当に届けたいターゲットに刺さりづらくなってしまいます。

良い例:趣味で水彩画を始めたものの、独学に限界を感じている方
悪い例:水彩画を上手く描けるようになりたい方

ヒント:反対に「この講座の対象にはならない人」について考えることで、本当に講座を届けたい人をイメージしやすくなります。

動画講座のゴールを決める

3つ目は「動画講座のゴール」についてです。

以降の動画講座作成は、常にこの「ゴール」から逆算して中身を計画していきます。あなたの講座を学ぶことで、学習者はどんなことができるようになりますか?

学習者は「こうなりたい!」を実現するために、あなたの講座を購入します。あなたの講座を受講した後、学習者にどう変わっていて欲しいか、ぜひ考えてみてください。

良い例:プロと同じやり方で、水彩画を描けるようになる
悪い例:水彩画を上手く描けるようになる

ヒント:「〇〇できる」だけではなく、「場面や条件」を加えることで、学習者の理想にぐっと近づきます(例:海外旅行した際に、英語でコミュニケーションが取れるようになる)

動画講座で学べることを決める

最後の4つ目は「動画講座を通して学べること」についてです。

ゴールが決まったら、講座を通して“具体的”に学べることを考えてみましょう。ゴールを達成する過程で、学習者はどんなスキルを習得することができますか?

動画講座は「無形商材」であるため、どうしても「講座の魅力が伝わりにくい」という弱点があります。そのため、この「学べること」を事前に計画し、販売時にわかりやすく提示することで、学習者は「講座を通してどんな対価を得られるのか」を具体的にイメージできるようになります。

一見「ゴール」と内容が被りそうにも思えますが、
・ゴール  =  実現したい姿・状態
・学べること  =  ゴールを実現するために必要な具体的ノウハウ
といった形で分類すると、それぞれの意味や講座内での役割が見えてくると思います。

【例】
ゴール:海外旅行した際に、英語でコミュニケーションが取れるようになる
学べること:
・海外旅行中によく使う英会話フレーズ
・シーン別のコミュニケーションパターン
・効率的に英語学習を進める方法

ぜひ、設定したゴールに照らし合わせながら書き出してみてください。

まとめ

動画講座の「全体像の企画」について、イメージは掴めましたでしょうか?

いきなり「動画撮影」となると、ハードルが高いと感じますよね。ですので、本記事でご紹介したように、まずは「全体像の企画」から少しずつ取り組んでみるのがオススメです。徐々に「作りたい講座の方向性」が見えてくるのが実感できると思います。

ぜひ今日から、動画講座の作成に向けた一歩目を踏み出してみてください!


▼ 次回は、ステップ2「講座内容の作成」について解説します ▼


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