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動画講座の作り方とは? - ②講座内容の作成編

前回の記事にてご説明した通り、動画講座の作成には、「撮影・編集」に至るまでに大きく3つのステップがあります。

本記事では、2つ目のステップである「講座内容の作成」について解説していきます。ステップ1「全体像の企画」にて設定した講座テーマや学習ゴールをもとに、「講座の中身」を具体化する作業になります。学習者の目線に立ちながら、焦らず丁寧にアイデアを練っていきましょう。

※ ステップ1「全体像の企画」については下記をご覧ください。

講座内容の作成とは

「講座内容の作成」と聞くと、「実際に動画講座を撮影する」ことを想像されるかもしれません。ですが、ここではその土台となる「講座全体の構成」や「1本1本の動画の中身」について、考えを具体化していくことを意味しています。

講座内容を作成する目的

きっと、みなさんの頭の中では

「こういう順番で教えたい」
「ここではこの知識について解説したい」

といった、“教えるイメージ”がぼんやり浮かんでいるかと思います。そのイメージをきちんと「言語化」し、ステップ1で設定した学習ゴールなどに沿って「整理」することで、講座の進め方や教えたいことの抜け漏れに関する心配をなくした状態で、動画撮影に臨めます。これが、ステップ2「講座内容の作成」の目的です。

講座内容はどのように作られているのか

動画講座は、「レッスン1, 2...」といった具合に学習内容が細かく区切られた「体系的なカリキュラム」によって構成されています。各レッスンが、書籍の「目次」のように順序立てて配置されたイメージです。

以下、体系的なカリキュラムの構成方法、および体系的であることのメリットについて解説します。

体系的なカリキュラムの構成方法

体系的なカリキュラムの構成方法について、私たちが運営している動画講座販売サービス「Lekcha(レクチャ)」を例に、解説します。

Lekchaでは、「セクション(大見出し)」と「レッスン(小見出し)」という2つの階層で動画講座のカリキュラムを構成します。書籍の「目次」に置き換えてみると、「セクション1」が「第1章」に該当し、「レッスン1」は「第1節」に該当するイメージです。事前に設定した「講座のゴール」を実現するために必要な学習内容をリストアップし、目的ごとに順序立てて構成していくことで、体系的な講座カリキュラムを作ることができます。

なお、教える講座のテーマによっては、セクションのように大きな見出しで学習内容を整理する必要がない場合もあります。その場合は、レッスンのみを順番に配置してカリキュラムを作成します。

例:合計30分のヨガ講座(6分 × 5本の動画レッスンにて構成)

体系的であることのメリット

動画講座の内容が体系的であることのメリットは、大きく2つあります。

① 学びやすい
「体系的なカリキュラム」は、いわば「ゴールを実現するための学習ロードマップ」であるため、学習者は順にレッスンを受講していくだけで、必要な知識を身につけることができます。また、流れに沿ってレッスンが組まれていることで、「学ぶ目的」を文脈から理解することもできます。

② YouTubeなどの無料学習コンテンツと差別化できる
「動画」というフォーマットで教える以上、YouTube上にある無料のノウハウ動画も、学習コンテンツとしての比較対象になります。YouTubeの課題は、1本1本の動画が「断片的」な内容になっているため、正しい順番で必要な知識を身につけることが難しい、とうことです。したがって、「必要な学習コンテンツを正しい順番でまとめた動画講座」を作ることで、YouTubeでの学習体験と大きく差別化することができます。

講座内容(カリキュラム)を作成する

ここからは、実際に講座内容を作成する手順を解説していきます。

セクション(大見出し)の作成

まずは、カリキュラムの大枠となる「セクション」を作成していきます。講座全体の流れを表す部分となるため、実際に作成する際は、以下のように「一連のストーリー」になるよう書き出してみるのがポイントです。

・セクション1では「講座の概要」について理解してもらう
・セクション2では「基礎知識」を固めてもらう
・セクション3では「応用知識」に触れてもらう
・セクション4では「課題」を実践してもらう
・セクション5では「プロの実践方法」を知ってもらう

一通り書き出せたら、セクションごとにタイトル・ゴール・学べること(=レッスンの内容)をメモして、レッスンの作成に移ります。

レッスン(小見出し)の作成

セクションの作成が完了したら、それぞれにレッスンを追加していきます。

各セクションを通して解説したいことを「レッスン」として細分化していく際に、意識すべきポイントが2つあります。

① 1レッスンの長さを「15分以内」に収める
1レッスンの長さは、平均で5~15分のボリュームになるよう調整しましょう。短い時間に収めることで、受講生は集中力を切らさずに学習することができ、さらには「隙間時間で1レッスンだけ受講する」といった学習スタイルも可能になります。もし15分を超えそうなレッスン内容になる場合は、別のレッスンとして新たに追加することが望ましいです。

② 1レッスンの中で解説する要素を「3つ」程度に収める
一度に吸収できる内容には限度がある
ため、受講生が情報過多にならないよう、各レッスンにて解説する要素は多くても3つ程度に収めるのが望ましいです。

上記2つのポイントを意識しつつ、一通りレッスンを細分化できたら、それぞれのレッスンで「解説したいこと」を書き出してみましょう。「レッスン = 動画で直接解説する部分」なので、ここで書き出した内容を後の動画撮影時のメモとして活用することもできます。

講座内容を作る際のポイント

わかりやすいセクション・レッスン名をつける

セクション・レッスンのタイトルには、実際に教える内容をわかりやすく記載します。動画講座を購入する前に参照できる情報でもあるため、「実際に動画を視聴せずとも、講座全体の流れ・学習内容をイメージできる」ことが理想です。

良い例(レッスン名)
・スケッチと色付け
・質感を出す表現技法

悪い例(レッスン名)
・描き方その1
・描き方その2

必要な情報はできるだけ盛り込む

オンラインのリアルタイムレッスンと異なり、動画講座には「時間の制約」がありません。そのため、従来なら省略するような内容でも、受講生の理解を促進したり、満足度の向上につながりそうな場合は、積極的にカリキュラム内に盛り込むのがオススメです。

例:デザインソフトのインストール方法(→ 検索すれば出てくるような内容でも、あえてわかりやすく解説)

導入部分を設ける

「はじめに」と題した導入用の動画を用意することで、受講生をスムーズに本レッスンへと誘導できます。

たとえば、
講座の概要
講座のゴール、学べること
講師の自己紹介(距離が縮まり、受講生の心理的安全性が高めることができます)
といった内容が、「はじめに」の動画の中でよく扱われます。

まとめ

「講座内容の作成」について、イメージは掴めましたでしょうか?

カリキュラム作成は、講座全体の質を決める重要なステップです。受講生のニーズにマッチした講座内容になるよう、たとえ時間がかかったとしても、講座のゴールや学べることと常に照らし合わせながら作り進めていくことが大切です。

ぜひ、あなただけの魅力的なカリキュラムを作ってみてください!

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