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冒険したい美容師と控えめな私の攻防戦

以前、数年間お世話になっている美容室があると書きました。


ザギンの美容師さんは母親くらいの年齢で、ざっくばらんな性格で楽だった。若いおねえちゃんお兄ちゃん美容師だとなんか疲れてしまう。もちろんカットの腕にも満足していた。

だけど最近、暗雲が垂れ込めている。

美容師さんとの方向性にズレを感じる。
美容師さんの理想ややりたいことが、どんどん自分の髪型の通常モードとズレているのだ。
あちらは色んな新しい髪型を試したがるけど、私はこれまで挑戦したことのない髪型をするのは抵抗がある。

今週も、伸ばしかけの中途半端な髪をどうするかという話でウルフカットを勧められた。

「こういうのはどう?超可愛くない?絶対にあう!」(綾瀬はるかや高橋充希のウルフカット写真を見せる)

「えーあー可愛い…でも短すぎる」

「じゃあこれは?」(ちょっと長めでモードな感じ)

「あー(なんか雰囲気違う〜)まあこれでいいか…」

押しが強いパワフルな方との微妙なラインの攻防戦。
私は勢いで押されて圧倒的に劣勢、後退ぎみです。

仕上がりのときも美容師さんと私のテンションの差が大きい。


…どこに行った?

美容師「ちょーかわいい!! 写真撮らせて〜!」
わたし(全然写真と似てない…)

もちろんモデルさんと顔も頭も違うので、違くなるのは当然なんだけど。わかってるけど。私ってハチが張ってるな…と痛感したのだった。

白い壁をバックに立たされて、美容師さんはデカイiPhoneを目の前で構える。
美容師「笑って〜」
にっこり笑顔で写真に写ると、仕上がりに超満足してるみたいで、満面の笑みにしないようにする。
美容師「もっと笑って!!!」
(笑ってしまう)パシャっ

あ、私、愛想笑いしている。

後でLINEに送られてきた自分の写真、頬壁が見えるほど笑っていて悔しかった。

不満があるならさっさと移ればいいと知っている。美容師さんのやりたいこと実現のために1万円以上の料金払ってるのはおかしい。

とはいえ、同じコンサバな髪型ばかりもつまらない。
より似合う髪にしたいと思っているから、いいアドバイスは取り入れたいし結果的に良かったこともある。でも最近は良かったことがやや少なくなっているので心が揺らいでいる。ちょっとめんどいのは紹介した友人もここに通ってるという…。


今回でお得なチケットを使い切ったので、次から違う場所も探してみようかな。

この日は午前病院で午後美容院で疲れていたので、帰りは三越でケーキを買った。桃がジューシーでおいしい。


桃の紅茶タルト

帰ってきた夫は、普段髪の変化にあまり気づかないのに、「めちゃ変わったね」とにやにや笑ってた。
私「変になった。全然似合わない」
夫「そんなことないよ!丸くていいじゃん」
私「見慣れない…」
夫「〇〇が満足することが大事なんだから、別のところにすればいいじゃん」
~終~

いやほんとその通りです。

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