鷹井伶

物書きのひとりごと

鷹井伶

物書きのひとりごと

マガジン

  • 神戸に住まう

  • 震災の記憶~覚悟を決めたあの日

最近の記事

わきまえる

最近話題の「わきまえる」っていう言葉のこと。 本当はね、私、この言葉、好きなんですよ。物事の道理、善悪をちゃん理解して、それに基づいて自らを律して行動するってことだから。 でも、今巷に流れている「わきまえる」っていうのは、ある人の狭い価値観を押し付けて、「わきまえろ」ってことだから。 それは本来の意味じゃない。 「忖度」という言葉にしてもそう。 本来は、他人の心を推し量り、気遣うという意味で、優しい日本語だったはず。 上におもねり、へつらって、保身を図るという意味じゃな

    • 憧れの人

      幼い頃から本を読むのが好きだった。本についての最初の記憶は眠る前に母が読んでくれた童話。そして、毎月届いた「少年少女世界の文学」。赤い箱に入った様々な国の物語は、私を夢中にさせた。 だからといって、小説家になろうとは思っていなかった。 いや、なれるとも思っていなかった。 何になりたいの? 子どもの頃から幾度となく問われた言葉。 一番最初になりたいと思ったのは、宝塚の人だった(笑) たぶん幼稚園ぐらいのときのこと。初めて観た宝塚の舞台の華やかさに魅せられたのだ。次はスチュワ

      • 震災の記憶~覚悟を決めたあの日(後)

        2021.01.17 コロナ禍の今阪神大震災から26年になりました。あの経験がなければ今の私はいません。初心を忘れないために、あの日起きたことを書き記した日記(mixiやfacebookなど)をまとめておくことにしました。 後編は2009年からとなります。 この頃は、シナリオライターとしてデビューを果たしており、さらに客観的に自分のことを見つめるようになっています。 最後は2016年 5年前の日記。この日記の中で私は絶望の中にいて、なんとか自分を奮い立たせようとしています。

        • 震災の記憶~覚悟を決めたあの日(前)

          2021.01.17 今の私 あの日を忘れないために 阪神大震災から26年という月日が流れました。 今朝は今までで一番、心穏やかにこの日を迎えられた気がします。 それはこの長い年月がそうさせるのか。それともあの日から覚悟したことが少しずつでも私を前に進めたからか。(そのどちらもでしょうが) 初心を忘れないために、あの日起きたことを書き記した日記(mixiやfacebookなど)をまとめておくことにしました。 日記は、2002年のものからになります。 1996年から2001

        わきまえる

        マガジン

        • 神戸に住まう
          0本
        • 震災の記憶~覚悟を決めたあの日
          1本