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慶応SFCに合格したいあなたへ


慶応SFCとは?

SFCとは、慶應義塾大学の湘南藤沢キャンパスの略で、大学は総合政策学部と環境情報学部の2つの学部(&看護学部)からなる神奈川県藤沢市にある大学です。

SFCはこんなところ!

キャンパスは緑に囲まれていて海外の大学みたいな感じです。
写真はキャンパス中央付近にある福澤諭吉像

一般の大学と違って、SFCには個性的な人が多く、またSFCにしかないユニークな分野横断型で実践的な教育も独特で、今まで生きて来た中で「あれ?自分ってちょっと変わってるかも?」と思った人におすすめな、そんな大学です。

偏差値が異様に高いことで医学部を除いた私大のトップと言われており、入るのがめっちゃ難しそうですが、様々な受験方法があり、自分に合った受験方法を選べば合格は夢ではありません!

みんなが知っている「ビリギャル」もSFC出身(一般受験)だし、女優の二階堂ふみさんやジャニーズの菊池風磨さん(AO入試と言われている)、陸上の山縣亮太さんや小池祐貴さんもSFCです。

偏差値だけ見るとヤバいですが、SFCは一般入試もAO入試も普通の大学にはない独特な入試の方式なので、合格して入学している人たちも様々な経歴の持ち主が多く、勉強が苦手な人や高校までの成績があまり良くない人(高校を卒業していない人)でも、きちんと自分にあった勉強方法、受験方法を選べば合格できることも事実です。

と言うわけで、これからSFC合格に向けて、受験方法や具体的な勉強方法などをお伝えしていきたいと思います。

ちなみに私自身はSFCの卒業生(一般英語受験)で、現在は仕事の傍らAO入試や小論の指導などをして4年目になります。

なお、このNOTEでは、これまでの自分の指導経験からの具体的なアドバイスにプラスして、現役SFC生やSFC受験生の保護者の方にもインタビューしながら、合格を勝ち取る方法をお伝えしていきます!

まずは受験方法から~

1.受験方法の違い

ここでは一般的な受験方法として下記の2つについてお話しします。

  • AO入試

  • 一般入試

(その他に帰国生入試や留学生入試もありますが、こちらについては私は詳しくありませんので、該当するかも?な方は募集要項でご自身で確認してください)

◆SFCのAO入試とは?

今では、大学の入試の方法として、一般にもずいぶんと定着してきたAO入試(自己推薦型入試)、このAO(アドミッションズ・オフィス)入試を日本で一番最初に取り入れたのが、慶応SFCです。

「一定の資格基準を満たしていれば自分の意思で自由に出願できる推薦者不要の公募制入試です。 ~中略~ 筆記試験の結果による一面的な能力評価ではなく、書類選考と面接試験によって多面的、総合的に評価します。」とSFCの募集要項に記載されています。

簡単に言うと

一般的な学力のテストではなく、書類と面接で評価するよ

と言うこと。

だから、成績が悪い人も、海外高校行ってた人も、さらには高校に行ってなかった人も(高卒程度認定は必要)、一定の条件を満たしていれば、自由に受けられるのです。

一定の条件も学業やスポーツ大会の成績などはずいぶん前からもう関係なくなり、現在では下記のようになっています。
(以下、募集要項からの要約)

1. 高校卒業(または見込み)か同程度
2.総合政策学部か環境情報学部を第一志望
3.十分な意欲と能力を有する
4.大学教育を受けるに足る日本語か英語が話せる
(詳しくは募集要項をご覧ください)

つまり、高卒か同程度で「ヤル気」さえあって、日本語か英語が話せれば、誰でも受けられるということになります。

AO入試の場合は、総合政策学部か環境情報学部のどちらかに願書を出す必要があります。(併願はできません)

AO入試に必須の出願書類についてはこちら

◆SFCの一般入試とは?

一般入試はいわゆる「学力」による試験の点数で合否を決める一般的な入試方法です。

が、SFCの一般入試で特筆すべきは、
科目数がダントツで少ないこと。
・英語、数学、情報の中から一つ(または英語と数学という選択肢もある)

・小論文
だけで受けられるのです。

だから、もともと「英語」か「数学」か「情報」の1教科だけに特化して得意な人は圧倒的に有利だし、今はどれも苦手な人でも3教科~5教科など網羅する必要がないから、1教科だけをとにかく頑張れば良いので、きちんと集中してやれば合格の可能性は高まります!

これがSFCの偏差値が異様に高い理由とも言われています…みんな1教科だけを集中してやるので、その教科の偏差値が上がってしまうのでしょう。

また、一般科目(英語、数学、情報)の他に「小論文」があります。

毎年かなりクセが強い出題になっていて、攻略するのが難しいと言われていますが、こちらもクセが強い分、一般的な「お勉強」の評価とは違って、あなたのアイディアや才能が評価される可能性が十分にあります。

配点は
学科(英語、数学、情報)200点
小論文 200点
合計 400点となっていて、学科と小論文の合計の点数で合否が決まります。

小論文と学科が同じ割合で採点されるのは私大の中でもかなり珍しく、対応力や思考力、アイディアなど一般的な学科では測れないものが小論文で採点されて、それが直接合否に結びつく受験方法です。(この辺はAO入試と少し似ていますね)

詳しい小論文の解き方はまた別の記事で一つずつ解説していきますが、特出するアイディアや才能がなくても、きちんと対策をしていけば、小論文も攻略可能です。

一般入試もAO入試同様に、高校卒業(見込み)か同程度で、学校の成績などは関係なく誰でも受けられます。

提出書類には成績証明や調査書などが必要なので、募集要項はきちんと確認してくださいね。

なお、一般入試では、総合政策学部と環境情報学部の両方を併願できます。

実際に入学してからは、どちらの学部でも教育内容の差はほぼありませんので、受験のチャンスが2回ある!と捉えて両方受けましょう。

2.AO受験と一般受験、どっちがおすすめ?

ここまで読んで、自分はAO入試と一般入試、どっちを受ければ良いの?
と迷っている方に簡単にタイプ別にどちらがおすすめかを解説しますので参考にしてみてください。

◆AO入試がおすすめの人

・SFCでやりたいことが決まっている
・コツコツやるタイプ
・努力するタイプ
・何かにこだわりがあるオタクっぽい人
・自信を持って人に言える特技がある
・資料提出免除の要件がある

◆一般入試がおすすめの人

・漠然とSFCに行きたい
・各教科の基本的な勉強ができてない
・学校の成績が良くない
・人生の一発逆転を狙いたい
・英語か数学が飛び抜けてできる
・慶應義塾大学に行きたい

AO入試は一見すると、一発逆転的な「一芸入試」と思われがちですが、実はAOの方が努力型の入試だと私は思います。
(注意:あくまでも個人の感想です!)

「一芸」というよりも、何かに秀でた才能を持っている人は、その才能を獲得したり、維持するために人並みならぬ分析や努力をしているはずだし、
さらに、その努力(才能)は小さい頃からの積み重ねで、受験期になってAO入試を受けたいから「はい、頑張ろう!」と思って急に身に付けられるものではありません。

また、AO入試の人は勉強が得意ではないイメージがあるかもしれないけど、実際には、1科目で合格した一般入試の人よりもはるかに天才級に勉強ができる人もいっぱいいるし、いわゆる学校でいう「お勉強」ではなく、人を感動させる力や表現力が半端ない、すごいオーラの人もいます。

面接会場では、いわゆるキラキラしている人は目立つので「私なんか。。。」と圧倒されてしまうそうですが、合格者には普通に中高で真面目に研究してきたことをさらにSFCで研究したい、という目立たないけど優秀な人もたくさんいます。

ただ、総じて言えるのは、AO入試で合格する人は、何かを続けてやって来たり、並々ならぬ努力をして来た人が多いということです。

一方で、対策がしやすくて一発逆転を狙うならダンゼン一般入試がおすすめです。

学校の勉強があまり好きではなくて今まで努力をしてこなかった人は、ぜひ一発逆転を狙って、とにかく英語、数学、情報の中の1教科と小論文だけを頑張って入っちゃってください。

高校時代、楽しくて遊び過ぎちゃった人も、楽しくなくて腐ってた人も、オタクでも、不登校でも、クラスで一番のバカでも、とにかく1年間、1教科と小論文だけを死ぬ気でやれば、あの「慶應大学」に合格できるのです!
ここは人生の頑張りどころです。

ちなみに…

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

このNOTEを書いている今現在(2022年8月初旬)まさにAO入試の書類作成真っ只中の方もいらっしゃると思いますし、
これを読んで初めてAO入試に興味を持った方は、(今年2022年は8/9~9/1まで)オンラインでエントリーできますので、これは!と思う方は、ぜひチャレンジしてみてください。

公式サイト↓↓

超重要!!

高校の調査書や必要な証明書類(成績証明書など)
志願者評価のお願い(2名)
(先に言っておかないと締め切りまでに間に合わなくなる可能性がある)
※志願者評価が終わってないと最終的な提出ができないので、お願いする人には余裕を持ってやってもらうように言うこと。

3.具体的にどうすれば合格できるのか?

一つ一つは、記事にして細かく解説していきますので、ここでは大切なポイントをお伝えします。

具体的な内容なので、絶対合格したい人はぜひ参考にしてくださいね。

◆AO入試に合格するためには?

AO入試で合格したい場合でも、一般入試の過去問(赤本)の小論文を解くのがおすすめです。

(これ、言ってもAO受ける人は、ほとんど皆やらないんだよね~だからチャンスかも!)

やらなくてもAOで受かっている人はたくさんいるので、必須ではないのですが、AOで落ちた人たちが一般受験に向けて小論文をやり出すと、口を揃えて「AOの時に小論をやっておけば受かってたかも」と言います。

なぜなら、小論文の過去問には、あからさまに「SFCは〇〇な生徒を求めています。」~的なことがたくさん書かれているので、過去問をやるだけでSFCのマインドセットにより近づくことが出来ます。

小論文自体が、テーマが決まった状態の志望理由書やSFCでの学びの縮小版みたいな出題が多いので、AO入試の資料作りや面接の際にかなり役立ちます。

おすすめの過去問は2017年の環境情報!
SFCでの学びを体感するような出題形式なので、AO入試のテーマ設定や志望理由と直結する良い問題だと思います。
こちらは環境情報学部の出題ですが、そもそもSFCでの学び自体が学際的(分野横断的)なので総合政策学部を目指している人にもおすすめ!

現在書店で販売されている、2023年度の赤本には載っていないのでAmazonなどで早めに購入しましょう。ちなみに、2017年の問題が載っているのは2022~2018年の赤本です。
(後の方になるとメルカリなどで高値で売られるので早めに)

また、資料作りに関して言うと、志望理由(2000文字)の方は文章で、これは肝となる部分なので重要ですが、同じくらいに重要なのが自由記述(A4・2枚以内のやつ)です。

こちらは芸術的な要素は募集要項では特に求められていませんが、表現の方法も含めて採点されると思われるので、見た目の印象も大切です。

自由記述なのでもちろん自由ですが、募集要項には「志望理由・入学後の学習計画・自己アピール」と書かれているので、これらを「見せるもの」として相応しいかどうかを、良く考える必要があります。

具体的なアドバイスやAO書類の例は、後日記事で解説しますのでお待ちください。

◆一般入試に合格するためには?

一般入試は過去問命だと私は思います。

たまに過去問を一回もやったことがなくて合格したツワモノもいますけど、そんな人の言うことを聞いて不合格になったら嫌ですよね?

やらないよりもやった方が良いのは明白ですので、とにかく過去問(赤本)やってください。

最低でも過去5年間分、できれば10年間分の総合と環境の両方(つまりは20回分)は解いた方が良いです。

AO入試のところでも説明しましたが、
小論文は「SFCは〇〇な学生を求めています」と書いてあるものが多いので、SFCのマインドが身につくし、集中してたくさんの文章を読んで頭の中で整理しながら、考えを巡らせないと解けない問題ばかりなので、やっているだけで頭が良くなります。(本当に!)

学科(英語、数学、情報)の問題はかなり難しいです。
が、ここは避けて通れないので、やるしかないです。

学科の基礎がまだしっかりできていない人が基礎固めのために別の問題集をやるのはアリだと思いますが、まずはこれからの学習の戦略を立てるためにも過去問1~2回分は解いてみてください。

なお、一般入試の配点は、
学科(英語、数学、情報)200点
小論文 200点
合計 400点となっています。

合格最低点は、年や科目によって違いますが、学科と小論文の合計で大体6割くらいとされています。

ただし、学科が満点でも不合格になる人がいたり、逆に学科は5割ぐらいでも合格している人がいたりと、小論文への対策がかなり重要になります。

それぞれの問題の解き方やポイントは、現役生などにも協力してもらいながらこれから紹介していきますので、また参考にしてみてください。

まとめ

1.SFCの受験方法の紹介
・AO入試
・一般入試
どちらの入試方法もかなり独特でSFCならでは!なので、きちんと対策をすれば勝ち目はある!

2.AO入試と一般入試どっちが向いているの?
・AO入試
 コツコツ努力型のオタクタイプ
・一般入試
 一発逆転タイプ

3.具体的には、どうしたら合格できるの?
どちらの入試タイプも過去問を解くのがおすすめ。
(AO入試は小論文の部分)

それでは皆さん、SFC合格に向けて頑張ってください。

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