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【AO入試】実績がない人なんて1人も居ない!普通を実績に変える方法

昨日は慶応SFCのAO入試のオンライン申請開始日ということで「今からでもできるAO入試の実績づくり」をお送りしました。

記事を書きながら実績がないと悩んでいる人はどんな感じなんだろう?と思い、ネットで調べてみたところ、Yahoo!知恵袋でこんな質問を見つけたのです。

面接で高校生活で頑張ったことを聞かれたとき、本当に何もない場合どうすればよいのでしょうか。 勉強面では勉強の仕方を変えて一気に成績が上がったこと、両親が共働きで家事をやりながら勉強と両立したこと しかないのですが。高校生活じゃないし学力以外のことじゃないし本当に何もないです。

Yahoo!知恵袋より(一部、漢字や語句を補完)

この質問に対しての回答が、また辛辣で…

勉強の仕方を変えて一気に上がった
共働きで家事をやりながら勉強を両立した。
⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎
理由になりません。
ほとんどがやってます。
みんながやっている=普通、凡人→落ちる
〜中略〜
嘘はよくないですが、なにか優れることがあるなら誇張して言ってください。また、誰も書かなそうなエピソードを入れたら印象に残りやすいです。

Yahoo!知恵袋より(一部、漢字や語句を補完)

学校のアドミッションポリシーにもよりますが、

みんながやっている=普通、凡人→落ちる

ということはありません!

まずは志望校のアドミッションポリシー、募集要項などを熟読してください。

スポーツの全国大会レベルの人や成績優秀者を求めている大学もあるので、そういう大学では、残念ながら大学が求めている実績がないと難しいかもしれません。

しかしながら、私がAO指導をしている慶応義塾大学のSFCでは、そのようなあからさまな実績がなくても合格している人もいっぱい居ます。

実績がない普通の人はAO入試に落ちる?

みんながやっている=普通、凡人→落ちる

では、具体的に見ていきましょう。

例えば、私が専門的に指導している慶応SFCのAO入試では、募集要項に、全国大会や成績優秀者の要件はありません。

SFCの募集要項の一番最初には以下のように書かれています。

豊かな発想と広い視野から問題 を捉えて解決に導く能力を自ら学び取る「問題発見解決型」「創造性開発型」の教育を重視しています。

慶応SFC・AO入試の募集要項より抜粋

大切なことは「普段の生活」の中で、どれだけ問題意識を持って、自分なりの工夫や努力ができるか?
また、問題を自分だけのこととせずに、社会の改善に役立てたり、世の中に貢献できる取り組みとしていく意欲や能力があるのか?

慶応SFCのAO入試では、こう言ったことが見られます。

普通のことがAO入試の実績になる方法を教えます!

では、冒頭の相談者の方の「みんながやっている=普通、凡人」と言われた実績を一つずつ確認してみましょう。

①勉強の成績が上がったことは実績になるのか?

勉強面では勉強の仕方を変えて一気に成績が上がった

確かに、普通のことかも知れません。

だけど、勉強ができなくて悩んでいる人たちは世の中に多く居ます。

他の人たちも、勉強の仕方を変えて、一気に成績が上がったら嬉しいですよね。

みんなが意欲的に勉強して、多くの人の成績が上がったら、世の中は良くなるかも知れません。

そこで!
あなたの考えた勉強法を他の人に応用してみることを研究テーマにするのも良いでしょう。

例えば、
「色ペンを使ってノートを整理して成績が上がった」のなら、
・どの色で書いた時に集中力が増したのか?
・記憶に残るのは何色なのか?
・色の印象や役割は人によって違うのか?
・どんな色がどんな人に効果的か?
・効果が現れやすい教科や年齢層はあるのか?

こんな風に研究を広げていくのもアリです。

この研究をする上では、あなたが勉強方法を変えて、一気に成績が上がったことは「立派な実績」と言えます!

また、これを研究テーマとしなかった場合でも、実績にする方法はあります。

自由記述や任意提出資料では、あなたがどんな人なのかを自己アピールすることが求められていますので、

上記のような工夫や努力をまとめて
「自分は普段の生活から問題を発見し、分析をして解決法を導き出して結果を出すことができる人です!」
とアピールすることもできます。

さらに言うと、結果がついて来なかった(この場合、いろいろ工夫したけど成績が余り上がらなかった)としても、
何を工夫して、何が失敗の原因だったのか、どの部分は成功していたのか?などを分析し、このことから何を学んだのか?をまとめるだけでも
「物事に対して粘り強く工夫を繰り返し、研究をしていく能力や意欲があること」を示すことができます。

家事と勉強の両立は実績になるのか?

では、もう一つの「凡人の実績」を見てみましょう。

両親が共働きで家事をやりながら勉強と両立した

家事をやりながら勉強と両立している受験生も多く居ると思われますが、これは素晴らしいことです!

自分の受験勉強があるのに、兄弟のご飯を作ったり、誰かの面倒をみたり、家の掃除や洗濯をしたりするのは容易なことではありません。

自信を持って「実績」と言えることだと思います。

ただし、成績の例と同様にAO入試で実績と見せるためには少し工夫が必要です。

研究テーマにするには社会的に問題になっている「ヤングケアラー」と結びつけても良いでしょう。

自分が家事と勉強を両立していたからこそ、気づける問題点があるかも知れません。

他にも、家事をやっている中で発見した問題点。

例えば、食器の形状がバラバラなので洗うのが大変だし、収納しにくい!…などから、重ねて収納しやすい食器の形状の研究や

兄弟のご飯を作る中で、子供が嫌いな野菜はこうやって工夫して食べさせた!とかがあるのなら、視覚と味、食事の時の声がけ、食育など、様々な観点から研究できそうです。

研究テーマにしなかったとしても、
まとめた結果を任意提出にすれば「どんな状況下でも、多角的な視野を持って、物事に一生懸命に取り組むことができる人」というアピールになります。

Yahoo!知恵袋の回答は信用するな!

AO入試から少し話は逸れますが、みなさんは、何か悩み事があった時には誰に相談しますか?

親や友達に聞きにくかったり、すぐに聞けなかったりする時に、Yahoo!知恵袋で、他の方の意見を聞いてみるのは、良いアイデアだと思います。

しかし注意しなければならないのは、回答してくれる人は必ずしも専門家ではないし、その人の回答が合っているという保証はどこにもないことです。

もう一度、最初のYahoo!知恵袋の回答を見てみましょう。

勉強の仕方を変えて一気に上がった
共働きで家事をやりながら勉強を両立した。
⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎
理由になりません。
ほとんどがやってます。
みんながやっている=普通、凡人→落ちる
〜中略〜
嘘はよくないですが、なにか優れることがあるなら誇張して言ってください。また、誰も書かなそうなエピソードを入れたら印象に残りやすいです。

私には、この回答を書いている人こそ
普通、凡人→落ちるんじゃないかと思います。

優れていることを誇張して言うのではなく、普段の生活から見過ごしてしまいそうなこと問題として捉え、自分なりに工夫して解決する(または解決する努力をする)ことこそが評価されるべきで、そのようなエピソードは印象に残りやすいですよ(^-^)

Yahoo!知恵袋のこの相談には、肯定的な回答をしている方もいらっしゃったので、相談者はその方のご意見を参考にされてることを祈っています。

こちらのNOTEでは、今後も慶応のAO入試、一般入試に関する情報をお届けしていきますので、気に入ったらぜひ「スキ」やフォローもお願いします。

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