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【シャニマス記事】芹沢あさひの手を握ってくれ【ストレイライト感謝祭】

前回のStraylight.run()の感想

 迷光という不確かな物を身に纏い、道無き道を歩み始めたStraylight。彼女達の次なるステージは…

ファン感謝祭!(実装おめでとう🎉)


 ……いつの話だって感じですよね。ちょっと忙しくてですね…今更こんなの書いてるんですよ…。
 それはそうとして、今回の内容。これね。


孤独


 展開が暴力。やばいよ。イベントストーリーも大概だったけど、こんなの暴力でしかない。孤独と、諦めと、無力感で散々デンプシーしておいて、最後の最後にこれがストレイライトだなんて言わせてしまった。

 今までもシリアス気味になる事は色々あっただろう。だが、最後は笑顔で手と手繋いで終わるのがシャニマスじゃないのか?散々孤独を謳っておいて「一足先に行くから追い付いてこいよ」なんて。メタナイトかお前?

「もっと強くなれ…!」


内容に触れていこう。ついに始まったファン感謝祭。その始まりは…

相変わらず家族ムーブをかます一同の姿。お父さんとオカン過ぎて泣ける。初回の時ここ見て悶えながらブラウザ閉じました。(馬鹿かな?)

しかし、その裏にある事実。それは、あさひだけが別行動で動いているのだ。滲み出る才能。隠し切れない光。無自覚なまでの恐ろしい魅力。某怪物狩人ゲームの古龍にも匹敵する程の"そこに居るだけで何かが起きる"存在。
そんな存在と対等に並ばなければならない2人。そしてストレイライトという3人のユニット。その軌跡がこの感謝祭コミュに詰まっている。

・絶対の存在、芹沢あさひ

 世間が認め、仲間内でも特別な存在と言われる芹沢あさひという人物。そのような状況で起こる事とは?当然1人だけがプッシュされる事になるのだ。フィクションだけの話ではない。現実ですらある事だ。この感謝祭コミュにおけるストレイライトとは何か。ズバリ、「芹沢あさひのバックダンサー」みたいなものだ。
テレビをつければあさひが映り、イベントに出ればあさひが居たねと囁かれる。ストレイライトとはよく言ったもので、まさに虚像。ユニットとしては迷光そのものと成り果てようとしていた。この先を暗喩するように最初のコミュは曇天を映して終わる。

"誰かさん"と肩を並べる事すら危うい2人。


・暗闇の先に

 相変わらずの様子であさひだけが注目されていく中、ついにあさひが賞を受賞する事になる。そう、芹沢あさひの受賞である。本人は微動だにしない。ただあるべき姿で居るだけだ。

 そんな中、Pの電話が鳴る。受賞する際のイベントの際に、あさひのソロステージの前にストレイライトとしての出演を希望する内容だ。
またと無いストレイライトとしての出番。しかし、Pは言い淀む。「それでは、冬優子と愛依は…」
そしてその様子を冬優子に目撃される。暫しの沈黙の先にあったのは、諦めと自虐にも近い冬優子の一言だった。

惨め。どこまでも、惨め。

 チャンスに手を伸ばす事すら、もはや惨め。追い付けないと諦め、走る事すら嘲笑の対象になるのに、それでも止まらない、止まれない世界。

諦め。惨め。


揺らぐ。揺らいでしまう。シャニマスが。

なんだこれは。シャニマスってこんなだったか?

 "悩める誰かを置き去りにして、世界は大概素晴らしいらしい。"

私の好きな人の詩だ。そう言うものなのかもしれない。

『特別』であるあさひはどうにも出来ない。

皆がそう、思っていた。

 しかし、誰よりも自分を見ていないのはあさひだった。冬優子や愛依の異変にいち早く気付き、疑問を疑問のままぶつけてくる。まるで、何事も無かったかの様に彼女だけがストレイライトの芹沢あさひなのだ。

 そして行われるソロステージ。その結果は、あさひの停止による中断と言うものだった。激昂する冬優子。そりゃそうだ。圧倒的な存在感で打ちのめされた相手が、夢の様な舞台で無様な姿を見せ、1人の為に動いていた人々の頑張りを無かったことにしてしまったのだ。怒るのも当然だ。


……?


違う。
あさひは、
特別な、
普通の女の子だ。

 きっと離れて行ったのはあさひじゃなくて、世界の方で、あさひはずっと色んなものに手を伸ばして居たはずだ。夢にも、好奇心にも、人にだって。何も無いと諦めていた冬優子の裏で、誰も居ないと手を伸ばすあさひ。

 そしてそんな彼女達が歩み寄る為に1つの選択肢が提示される。


・晴天とは程遠い…

 とある日のレッスン中、久々に一緒の練習だとはしゃぐ愛依。可愛いねぇ。ちなみにサボりまくってたら2枚目の愛依のp-SSR実装されました。どうすんだよ。

……。まぁ、そんな愛依を横目に浮かない顔の他2名。そこで冬優子はこう切り出す。

 追い付居ていないのは、身体だけではなく心の方だった。それを埋める1番簡単な方法。理解。その第一歩が始まる。

 まずはあさひに問う。何の為にアイドルをやっているのか。それに対する解は、「自らの思う最高のパフォーマンスをしてみたい」と言うもの。

 それなら何故、あの舞台で踊れなかったのか。その答えが、あさひには分からない。



ここで、少しあさひのW.I.N.G優勝コミュを見て欲しい。

優勝後にあさひの元へ駆け付けようとするP。しかし、事務所にあさひの姿は見当たらない。もしかしたらと駆けつけた街中にあさひを見つける。聞けば《何か》を見つけに来たと言う。 ひたすら全力に追い求めた優勝の果てに、まだあさひの望むものは見当たらない。

《何か》を見つけようとして進んできた道で、《他に何も》無くなっていた。そんな事を言うあさひ。しかし、Pを見た時何かが分かったという。見つけられないまでも何かを理解したあさひ。

…おそらくだが、この《何か》に気付く為に必要だったのは、Pが来る事だけでは無かったのだ。この瞬間に、この場所に、Pが、何も言わずとも、来た事が重要なのだと思う。
無我夢中で走って、見えていた果てへ辿り着きそれでもまだ足りないと手を伸ばしたとき、伸ばした手と逆の空っぽの手を掴んでくれていた存在。それがPなのだ。独りではない、まだ先を目指していいんだと、振り向くことを恐れさせない存在。

"もう気付いたろう 目の前のドアの鍵を 受け取れるのは 手の中がカラの時だけ"

きっと、『ひとりぼっち』であることにまた気付いてしまいそうだったのだろう。誰のせいでもなく、自分自身の目指す果てには誰もいないのだと。今までも気付いていたのだ。だけど、あさひは普通の女の子だ。孤高を望んでもいない。孤独を謳ってもいない。少しだけ、ほんの少しだけ人より優れていたり劣っていたりするだけだ。普通の人間だ。

やはり、離れてしまったのは世界の方で、あさひはいつだって手を伸ばしていたのだ。初めて手を握る感触を覚え、見上げた先にあったPの顔を見てなんか分かったのだ。だからこそ、アイドルは違うのだ。それに、自分の好きなようにやってお客さんが盛り上がったことを嬉しそうに語るのだ。年相応の可愛い女の子だ。



 少し本題から離れたが、戻ろうと思う。何故、あの時踊れなかったのか。

『ひとりぼっち』であることを思い出してしまったのだろう。ストレイライトというユニットを手に入れ、アイドルという居場所を手に入れ、目指した先には偶像と成り果てた芹沢あさひしか存在していなかった。共に踊り、歌い、紡いできた仲間がそこには居なかった。
あさひはこれでいて、人一倍周りを見る事に長けている。趣味は人間観察であり、パフォーマンスでは周りの立ち位置のズレを敏感に察知する。それだけ周りに目を向けて居たからこそ、今までの紆余曲折を乗り越えてきたからこそ、あの場に1人である事を自覚した瞬間に言い様の無い冷たさに襲われたのだのだろう。

あさひの中で、己は《ストレイライトの芹沢あさひ》なのだ。1人の活躍の果てに手に入れた1人の舞台できっと、ストレイライトというものが無くなってしまう恐怖を感じたのではないだろうか。

 さて、自分の事が分からなくなって来ている中で他の2人はというと…。


空いた時間で必死に練習したダンスを披露し、直後にコピーされて才能の差を見せつけられていた。

ありゃりゃ〜〜

駄目か〜〜やっぱ駄目か〜〜口にしてしまったか〜〜も〜駄目!!!

(これ前もやったな…)

これで終わらないのがストレイライト。

自らが目指す最高のパフォーマンスをするという目標の意味すら見失うあさひへ向けて、私の為にその座を動くなと言う冬優子。アイドル黛冬優子としての存在価値を問う為に、アイドル芹沢あさひへの存在証明を誓わせる。

"君が君を見失っても 僕が見つけ出せるよ 君の声で" -BUMP OF CHICKEN『サザンクロス』より


↑この勝気な目の愛依め〜っちゃ⭐︎可愛くないすか?何これ。恋?


愛依も2人の姿を見て、自らの『アイドル』としての志や実力の低さを実感する。その上で、目標地点を"2人"の先だと宣言する。同じグループ内で、トップを競うという事が交わされる。この話合いの果てはこの結果に行き着いた。

これは、あさひにとってはどこまで行っても2人が共に同じところを、自分を目指して来てくれるという事実に違いなかった。イルミネは言うなれば、手を繋いで同じところを横一直線に目指し、ゴールテープをみんなで切ろうというスタイルに近いだろう。それに対してストレイライトは縦一列で、先頭を争うと言うのだ。やはりこの2つのユニットは対として考えられていると思う。(2ndLiveのポニテ一致等)

改めて1人ではないと確認するあさひ。今は隣に居なくても、共に同じ道を走って来てくれる2人に向かってあさひはこう語りかける。

見てくれ。この笑顔を。もう冷たい心など無いのだろう。この後は、3人で共にダンスの練習をしてコミュは終わる。コミュ名は【Shall we dance?】。ちなみにこのShall we dance?という言い方、私と踊りませんか?と言う誘いの意味合いと言うよりは『どうします、踊りますか?』といった、選択の提案の意味合いが強いのだ。立ち止まったあさひに対する、2人の言葉だと思うとぴったりではなかろうか。

"大丈夫だ あの痛みは 忘れたって消えやしない 
大丈夫だ この光の始まりには 君が居る"-BUMP OF CHICKEN『ray』


・怖がりながらも選んだ未来

ついに始まる感謝祭本番。開始直前に円陣の掛け声を頼まれたあさひはこう叫ぶ。

「わたしは負けない」
「わたし達は、誰にも負けない」
「わたし達は…」


 最高のパフォーマンスで終わるステージ、止まぬ歓声。アンコール。それが自分達に向けられていると知り、再びステージに戻る3人。そこであさひは問う。

今楽しいっすか?

今、この瞬間、ここにいる誰より…


お客さんが居る、2人が居る、自分が居る。
この場所に戻って来る時、あさひは笑っていた。

あの日、ステージの上に立つ意味を見失い、孤独を感じていたあさひはもう居ない。その代わり、ステージの上に立つ意味をくれる仲間がそこに居た。行かなきゃ勿体無い場所。光り輝くステージがそこにある。

皆、諦め、迷い、恐れ、見失いながら辿り着いた感謝祭のステージ。きっとそれすらも通過点なのだろう。彼女達は、この3人はもう止まらない。迷光は、光が無ければ生まれないのだ。彼女達はストレイライト。

"君の行きたい場所を目指す 太陽は今日の為にあった"-BUMP OF CHICKEN『GO』


・芹沢あさひ

 追加されていったコミュを見て思った事は、芹沢あさひは飽きやすい訳では無いのではないかという事だった。興味を持った事に対する上限を開く存在が居ない為に、そこで止めるしか無いという事が多いのでは無いかと思う。きっと、同じ事に興味を持ってくれる人が居れば、もっと様々な事をしていたのかもしれない。ひとりぼっちだったからこそ…。
そんな彼女が、孤独に迷わぬ様これからの発展に益々の期待をしたいと思う。




!?!?


・助けて

 サボってたらコミュが投下され過ぎてて記事にするスピードに全く追いつかなくなっている。助けてくれ。いや、転職したのが1番の原因なのだが、こんなスピードで濃厚なコミュを投下してくる公式は馬鹿なのか?絵はエモーショナルの限界を突破して来ている。脳内で思った事を勝手に書き起こす機械を下さい。後よかったら前のストレイライトの記事も宜しくお願いします。

あと、【あめ、ゆき、はれ】の3つ目のコミュ、恒常だから絶対見て。頼む。

国宝


おしまい。


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