【入門】そもそも法律ってなに?
「法律」という言葉を知らない方はおそらくいないでしょう。
しかし、法律の世界の「法律」という言葉は皆さんが思っているものとは違っているかもしれません。
まずは、学ぶ対象である「法律」とは何かを考えていきましょう。
「法律」という言葉を聞くと皆さんは何を思い浮かべますか?
いろいろなことのルールが書いてあるものだね
六法全書に書いてあるものだね
詐欺罪のような刑罰を書いたものだね
県が作ってる「条例」っていうのもあるね
安倍総理が憲法改正をすべきだといってるけど、「憲法」って法律の親分みたいなものだよね
以上のようにいろいろ考えたのではないかと思います。
先に言っておきますと、
「憲法」と「条例」は法律には含まれません。
では、
「憲法」や「条例」って何?
「法律」って何?
という疑問が生まれてきますね。
順を追って以下説明していきます。
「法律」とは、
国会の議決※によって成立する規範(ルール)のことをいいます。
※また後日、国会の議決についても説明します。
そう「法律」というものは全て国会によって作られたルールのことなんですね。
次に「憲法」を見ていきましょう。
憲法は国を運営するにあたってのルールや国民の権利や義務について定めています。
憲法は国会が制定してはいるものの、最終的には国民が主体となって認め、成立していることを前提にしています。
簡単にいうならば、国民がつくったとも言えるでしょう。
最後に「条例」を見ていきましょう。
条例は、地方公共団体、つまり都道府県や市町村の地方議会が制定したルールのことをいいます。
このように、「法律」「憲法」「条例」は作った者が異なるという違いがあることがわかりました。
また「法律」に似た言葉として、
「法」という言葉もありますね。
「法」=「法律」と思われてる方が多くいらっしゃいますが、
これらは 「=」 ではなく 「≒」 なのです。
では、最後に「法」とは何かを考えていきましょう。
「法」とは規範(ルール)のことをいいます。
そのため、国会がつくった「法律」も地方公共団体がつくる「条例」もですし、もちろん「憲法」も含まれることになります。
他方、「法律」は先程述べたとおり、国会がつくるルールのことをいいます。
このように似た言葉ですが、
よく考えてみると異なった意味をもっています。
法律ないし法の勉強においては、
言葉の持つ意味や、ある事実がその言葉にあてはまるのか?ということが大切になってきます。
法律を勉強するにあたっては、
条文にかかれた言葉をきちんと理解する必要があります。
では、今回はここまでとしましょう。
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