見出し画像

新卒で飲食店に入社した僕は絶望した

 私は、大学卒業後、某回転すしチェーンに新卒で入社した。理由は特にない。なぜ入社したか自分でもわからない。

 4月となり新入社員研修を経て九州のとある店舗に配属された。
そこではいきなり現場に放り込まれひたすら大学生バイトに教わりながら
寿司を作った。まったく早く作れなかった。馬鹿にされた。

 また、あるとき、君は「いらっしゃいませ」と言わないよね?と店長に言われた。僕は、「すいません。言うようにします」といったが内心
「恥ずかしいから無理なんだよなぁ」と思った。また、お客さんが来店しても何も感じないし何も思わない。おもてなしをしたいとも思わない。
どうでもいい。。。。。。

そう、私は根っからサービス業に向いてないのであるとそこで初めて気が付いた。それから、毎日怒られたり馬鹿にされたりする日々が続いた。

 10連勤以上が当たり前で、勤務時間も12時間超えもざらにある職場なので、ずっと働くのは不可能だと思った。そこで、入社4か月後の7月いっぱいで辞めた。

 今でもはっきり覚えているが、最終出勤日を終えて、店舗の扉を開けてすぐに会社の人の連絡先を消去し、色紙ももらったが一読して捨てた。まったく興味がわかなかった。

 その後、関東の自動車工場の期間従業員として自動車の組み立て工員として従事した。そこでは、最初から評判も良く、「よく考えて動いてくれて助かります」と複数の社員の方から言われた。うれしかった。
そこで、「僕は工場勤務に向いているのだ」と気がづいた。
私は半年間の期間を満了後、現在は、別の工場の正社員として交代制の班長をしている。

 現在、勤務している職場では特に馬鹿にされたり、なんで仕事ができないのだろうと悩むことも少なく順調にいっている。さらに、資格を取得したり機械に関する本を読んだりしているが、誰かに強制されているわけではない。おそらく、「工場の仕事に向いてる」のだろうと思う。

 結論、向いていない仕事は早めに見切りをつけて、適性のある仕事に転職すべきだが、その仕事に巡り合うのも運だし環境もあるのだろう。

 ただ、一つ言えることはあのまま新卒で入社した飲食店で勤め続ける人生を想像すると「絶望する」




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?