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余談……それと自書紹介 #1

私は趣味ながらも小説を書いております。
クリープハイプでボーカルとギターをしている尾崎世界観さんも小説を書いており、こんな私と一緒にされるのは嫌でしょうけど、同じ左利きだと思うとやっぱりちょっと嬉しいです。

今まで私は、生活の中でときどき感じる左利きの不便さに舌打ちをし、世界の左利きに対して優しくないところを発見するたびにそれを睨みつけていました。でも、最近は尾崎さんもおんなじこと感じてるのかなって思うとその場でこの感情を共有している気になって、嫌いな先生の悪口を言い合ってより親密になれる、あの何とも言えない感じを一人で感じたりしてます。

急上昇ワード1位。「一人でいるのに、二人みたい」

余談はここまでとして
じゃあ、ここで私が書いた小説を一つ紹介させていただきます。稚拙で、突拍子もなくて、めちゃくちゃで、読めたもんじゃないかもしれません。そしたら、謝ります。すみません。

また、誰かに向けて書いたものではありませんが、きっと誰にも向けてないわけではありません。特定の誰かに向けちゃったら、そうじゃない誰かには見せて上げられない。そんな気がして嫌なんです。小説は、ガキ大将が独占するブランコじゃないし、恋人が涙ぐみながら読むラブレターでもない。雨の日に店の奥から店先に大量に出される傘じゃないし、縁日に並ぶ見てて妙に心躍る屋台でもない(チョコバナナ食べたい)。私はそう思います。

私にとって小説は、景色みたいなものです。誰かのために整えられたものではなく、でも私が知らないだけでどこかで誰かのためになっている自然な景色。言葉にするのは難しいけれど、見たときに心でしっかり感じることができるあの景色。知らぬ間に自分の中で作用し、訳もわからず元気になってしまうような、思わず涙を流してしまうようなあの景色。瞬きと瞬きの間に煌めくあの景色。私にとって小説は景色。そう思うんです。

一瞬が、一文字が、一言が、一行が、一段落が、誰かの心の中で限界まで引き延ばされ、傷を覆うバンドエイドのように、寒さを庇う毛布のように、リズムを刻む五線譜のように、そして誰かの心を綴る紙のようになれるそんな小説を書けたら、と思います。

余談に余談を重ねてしまってすみません。偉そうなこと書いてすみません。これでやめます。

今回紹介させていただくのは、『卵男(Egg Man)』です。

あらすじです。
『その夜、卵男の夢を見た。
 夢は、ノック音から始まった。コンコンコン。三回。それ以上もそれ以下でもない。きっちり三回。ノック音はホテルの一室、僕の部屋の扉からした。なぜだかベッドの上で眠りについていた僕はその三回をしっかり聞き取っていた。そして何の恐怖も躊躇もなく扉の前に立ち、ドアスコープも覗かずチェーンもせずに扉を開けた。そこにいたのが卵男だった。』

よかったら読んでみてください。読んでいただけたらとてもうれしいです。

以上です。長くなりました。すみません。ありがとうございました。

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