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教師から見た〇〇(同調圧力編No.005)

 ここでは、いろいろなテーマを、

“教師自身、生徒に還元するための見方”

という切り口で書き綴っていきます。毎日500字程度ずつ。

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 しかしながら、現実としてある、教師の指導力不足や、ルールの妥当性の欠如を覆い隠すために、「みんながやってることはあなたもやりなさい。」と繰り返し、「嫌なことは均一に分けるべきでしょう」「私が我慢してるのに、あんただけ好きなことをするなんて許せない」といった思考回路を、学校生活を通じて強化していっているのが教育の現状なのである。

 別に、本来、同じ苦労をみんながする必要なんてないし、他の誰かが自分より得をしていてもいいのだ。しかし、それを許さない雰囲気の中で長年過ごすことで、ギブ&テイクが釣り合っていないと気持ちわるく感じてしまうようになる。私がやってあげたのだから、あなたも当然私にやってくれないとね?という、見返りがあるから行動する、という風になり、対等でなければ許せないという刷り込みは、つまるところ多様性を許さない土壌につながっているのだと思う。

(多様性を許さない土壌は、非常に多くの問題と繋がっているのだが、この話は長くなるので、また別の機会にしよう。)

 このように、「わたしがしているのだから、あなたもしなさいよ」という考え方は、まさに教育のたまものであり、当然のことながら持って生まれた性質ではない。

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