教師から見た〇〇(同調圧力編No.004)
ここでは、いろいろなテーマを、
“教師自身、生徒に還元するための見方”
という切り口で書き綴っていきます。毎日500字程度ずつ。
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クラスに“教室が汚れてても一向にかまわない”という考えの生徒は掃除をしないといけないか?これに「みんながやっていることだから」「そういうルールだから」以外の理由はどんなものがつけれるだろうか?
本来は、「みんなと同じようにしよう」以外の理由を生徒に納得させるのが大切で、それが教育だと思うが、その部分がおろそかになってはいると思う。
時間は有限なのだから、やりたくいことを存分にやる、というのは、やりたくないことはやらない、と表裏一体にある。つまるところ日本の教育とは、やりたいことを存分にやらせることではなく、やりたくないことを我慢してさせることを教育としているのである。
したくないことをしなくてもいいという指導をしたら、誰も何もしなくなるのでは?などといった危惧をされる方が多くいるが、そうなった場合、悪いのは何もしたくないといった生徒だろうか?いいえ、どれもやるべきだと納得させられなかった教師の責任なのです。
教育現場では、教師が果たすべき役割を果たせていないのに、「自主性を持たせて荒れたらどうするんだ。コントロールできなくなったら誰が責任をとるんだ。」といいながら、決まり事を粛々と実行させることに注力しているようにみえる。校則などはその最たる例であろう。
この嫌々させるという外発的動機は、もっとも弱い動機なので、気を抜いたり隙を見せたりするとすぐに行為自体をしなくなってしまう。生徒たちに教えるべきは「やりたくなくてもする」ことではなく、「やりたくない行為の中、またはその向こう側に“やりたい”“やるべきだ”という理由を見出させる」ことのはずだ。
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