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糖鎖と食事療法の関係を風邪と癌で考える

以前、糖鎖に関わる4つの体質について記事を書いたのですが「わかりにくい」「難しい」「なんのことを言ってるのかわからない」と身近な人に言われたので、再度記事にしてみようと思います。


「レクチン含有食品を食べることができるかどうかを私は最初シーソーのように考えていました。

でもある時、このシーソーには奥行きがあるのではないかと思うようになりました。それはこんなふうに、糖鎖を作るのが上手いブースと下手なブース、糖鎖を溶かすのが上手いブースと下手なブースの4つに分かれていてそれが左回りにぐるぐると回っているのだと。

そしてこれには裏側があり、Aの裏がA’、Bの裏がB’というように対応しており、さらに回る方向は反対周りになっているんです。色がピンク色のほうは電子的にプラスの要素があって、ブルーの方は電子的にマイナスの要素があると考えているので色分けしています。

だからシーソーはこんな感じ。そしてまっすぐな状態でぐるぐるとエネルギーが循環していたら人は健康な状態を維持できるのだけど、糖鎖を作ったり減らしたりするのに必要な酵素を作る能力は人それぞれ違っていてDNAで決まっているので、みんなどこかしらのブースに偏っている。

私がシーソーを横から見た図式だけで考えていた時、左に寄った赤い点はCの位置にいるものか、Dの位置にいるものかわからなかったし本質を何も捉えられていませんでした。

これに奥行きとエネルギーの流れの方向性が見つかったことでそれ以外の法則も見えてきました。


子供と一緒に紙遊びをしているときにこのモデルを画用紙でつくってみました。それをこんなふうに真ん中でねじったときにひらめいたんです。

「これが発熱だ」と。

糖鎖のエネルギーのねじれ

糖鎖の流れがねじれたときに発熱するとしたら、

「A→B'→C→D’→A’→B→C’→D→初めのAに戻る」

という流れになると思います。


そして糖鎖を発熱と風邪に当てはめて考えてみました。

「人はなぜ風邪をひくのか?誰でもかかる風邪という病気を治せないのに癌やエイズのようなむずかしい病気が治せる日が来るのか?」と、中学生くらいの頃に私は大人に尋ねたことがあります。するとその質問に対して「風邪は病気ではなく必要な免疫の反応なんですよ。人は風邪をひきながら少しずつ進化しているんです」と教えてくれた人がいました。その時は何のことだかさっぱりわからなかったけれど、今なら少しわかります。風邪も癌も感染症もみんな糖鎖が関係しているのだから。

風邪の症状を4つの糖鎖のブロックに分けると次のようになります。

人はたいてい風邪をひいたときにいつも同じような症状が出ます。鼻水の風邪をひく人はたいていいつも鼻水の風邪をひくし、頭痛がする人はいつも頭痛の風邪。そしてこの図式にそれを当てはめてみると、「1つ先のブースに移動したときは症状が少し軽くなっている」ということに気づきます。そして1つ後ろのブースに逆流したときは症状が重く出て、薬は効かずなぜか長引く」という法則が見えてきました。

そしてそれに対応する漢方薬をシンプルに当てはめるとこうなると思います。

となると、漢方薬は1つ先のブースに移動させる働きがあるではないかと考えました。こうしてみると、AとCは体を温め、CとDは体を冷やす働きのある生薬が多いというのも面白いです。

糖鎖の関係はホルモンに影響があるので性差は大きく影響すると思います。そしてそれはこのような分かれ方になります。

それでもAの症状のある男性もCの症状のある女性もいます。それはこのように考えられます。

仮にCの症状が出ているなら多くの場合は、Bの男性かCの男性、Dの女性です。Aの女性が発症した場合はCのままであれば症状がほとんど出ず、症状が重い場合はC'に当たりますが数は少ないはずです。ただC’の症状はCで出る症状とは様子が違い正規の治療の効果が感じにくいはずです。

・1つ後ろに戻る時
・裏側の症状が出た時

この2つは「症状に対応した薬が効果がなく、手術が必要な重度の病気であれば手術でしか治らない、そして時間の経過や睡眠などが一番の薬になる」ようなものです。

風邪で手術をするようなことはありませんが、よくある病気をこの図式に当てはめてみるとこのようになります。

同じCの症状が出ていても、可能性の高いのはB男性か、C男性か、D女性ということになります。

Cの症状が出ている時、シンプルに言うとこのような症状の出方になります。

これを癌で考えてみるとわかりやすいです。

癌の場合はねじれて交わったときにエネルギーが向かう先が完全にランダムになってしまったときが癌だと思います。

A→B→A'→B'→C→D→C'→D'→A→B→C→D→C'→D'→A'→B'→C→D→A→B→C'→D'→B'→A→…
というようにランダムになってしまったときに、B→C、C’→D、D→C'、C→Bの4つのタイミングで発がんすると考えられます。

癌の部位もシーソーのタイプに当てはめるとこうです。

このように真ん中で分けるとピンとこないと思いますが、右側のAとBの人の割合は日本人では84%です。

だから胃がんや大腸がんは男性も女性もかかりやすく、前立腺がんと乳がんも多い。そして死ぬとしたら、男性は肺がんが多いのもB男性がD’の時になる病気だと言えると思います。女性の死亡率が高いがんに関してはD女性のことが多いです。

ABのブースの人は「ガレクチンさえ避けていれば病気にはならない人」ですがCDの人たちは「むしろガレクチンを積極的に取っていないと病気になってしまう人」です。

ABCのタイプは漢方薬の説明でもとてもシンプルでしたが、Dに関しては「咳の漢方薬」というと狭い図には書ききれないほどたくさんの種類があります。Dはとても複雑で難しいのです。

ちなみに私と私の子供はAタイプなので生体異物除去食はAタイプのひと専用の食事です。AとBは似ていますし、AとDはまるで正反対です。でもAとCは相反するようで時々一致する部分が合って複雑です。ただAはDになったときDの苦悩を体感することができます。Dの病気はとにかく症状が重くて大変です。私は何としてでもDの謎を解明したいです。

糖鎖はゴルジ体でつくられています。ゴルジ体に問題があって生じる病気はおそらく世のなかのほとんどの病気だと思います。リソソーム病もゴルジ体病と関連が深く無関係だともいえません。あっけなく死んだり障害が残ったりするような厄介な難病はもちろん、癌や糖尿病、認知症や発達障害などもゴルジ体病の一種です。もちろん風邪もそうです。ウイルス性の病気もそうです。ウイルスの表面は糖鎖でできていて人間の糖鎖と結合するから感染するのだから、糖鎖の話と無関係な人間なんてこの世に一人もいません。

発病していないとき人はそれほど健康に気遣ったりはしませんが、一度発症すると「自分は暴飲暴食をしていたから病気になってしまったのだ」などと反省して食生活を変える人もいます。人間は「食習慣がまずければ人は病気になるものだ」とどこかで信じています。その多くが「バランスよく何でも食べる」であるとか、「野菜を多く食べる」といったことです。

でもそれは本当に正しい知識なのでしょうか?!

糖鎖をベースにしてこれを考えると、まずABCDに関しては植物性のレクチンを食べることができるかどうかをチェックしていきましょう。

私は最初このように考えていました。合弁花は世の中の野菜や果物の8割以上を占めるので、もういっそ「なんでも食べれる」と言ってもいいくらいです。自分がAなので「CDの人はなんでも食べられていいなぁ」とうらやましかったのです。CDのひとから食事療法について尋ねられた時、「CDの人はなんでも食べれるよ」なんて気軽に言っていましたが今はそれが間違いであったと気づきました。CDの人にも食べれないものがあったんです。

そして私がひねり出した答えがこちら。

基本的にABタイプは双子葉合弁花に含まれるレクチンが毒になるので食べられません。CDタイプは合弁花は食べられます。これは間違いのない基礎的な部分です。

双子葉離弁花にも毒をもつものがあります。梅が持つアミグダリンは青酸配糖体を誘導します。アミグダリンは体内でβ−グリコシダーゼと結合してシアン化合物ができますがABタイプの人はこれが少ないので毒になりません。CDの人はこれが多いです。
ABタイプの人にとっては屁でもないこの毒がCDタイプの人には毒が毒として働きます。

ただしCタイプの人はBタイプの体質に逆流しているときは食べることができます。むしろ悪くなった時に食べると薬のように効きます。

たとえば梅エキス。

Cタイプの人にとっては離弁花の梅は毒ですが、Bタイプに逆流しているときに食べるとスッとして胃の重苦しさが消えて気分がよくなるはずです。こういうことがあるので「なんでも食べれるように見える」のですが、自分の体調に気づきにくいひとも多いのでCタイプの未発症の時に梅を食べるとちょっと気分が悪くなったりするので注意が必要です。

ネギや玉ねぎ、にんにくやニラなどの単子葉植物にはアリシンなどの毒が含まれています。Aタイプの人はこの毒も毒として働くので食べることができません。問題はCタイプ。ビタミンB1とアリシンが結合するとグルタチオン-s-トランスフェラーゼが生産されます。これは肝臓を解毒する代謝酵素ですが、これが多くなりすぎるとCタイプの人は具合が悪くなります。

日本人の84%がABタイプですが、インド人の98%はCDタイプです。インドの人の多くは菜食主義で、カースト上位になればなるほどハードなベジタリアンです。特に彼らは「豚肉と単子葉植物を食べない」という食生活をしています。これはこのタイプの人にとって「ビタミンB1とアリシンの組み合わせは恐ろしいことになるという現れだと思います。当然アブラナ科の植物(十字花植物)は体内でビタミンB1を生産してしまうので食べることができないはずです。

これによって、ハッキリと言えるのは次の通りです。

CとDは完全に同じではないはずなので単子葉植物と十字花植物の取り扱いが違うはずです。ただ私はまだ確実にこれを検証できていません。そうなるとBもAとは違うはずです。

Cタイプの男性が胃が悪くなりかけたときに単子葉植物を食べるとむしろBの症状が出ずに済んでCに戻るという話を聞くことがあるので、Bの男性は単子葉植物はほかの食べ物との組み合わせによっては食べることが可能なのではないかと思います。

Cタイプの男性は糖尿病になりやすいのですが、アミラーゼを阻害するようなα-グルコシダーゼ阻害薬は二型糖尿病のお薬ですよね。ちなみにインフルエンザのお薬のタミフルやリレンザもノイラミニダーゼ阻害薬でグリコシダーゼ阻害薬。天然のグリコシダーゼ阻害薬はアブラナ科の植物の辛み成分です。おそらくABタイプとCDタイプの粘膜の糖鎖の形も糖鎖分解酵素の形も全く違うのだと思います。だから同じ薬でも効く人と効かない人がいる。

となると、CとAもしくはA’はグルコシダーゼ阻害薬が条件付きで薬になる可能性があるのでアブラナ科の植物は食べられるけれど単体ではないかもしれない。そしてその使い方はまるで真逆のように使わなければならないのかも。

となると、十字花植物の取り扱いがこのように変更されます。

Cの人は発症前と発症後で食べ物を変えたほうがいい可能性があります。Cの時の症状とBの時の症状でそれぞれに合った食事をしたほうが改善しやすくなるからです。でもAとBはどのような症状が出ていても本来の自分のタイプに合った食事を続けたほうがいい。DももしかしたらAの症状が出たときはAタイプの食事をし、Cタイプの症状が出たらCの食事をしたほうがいいのかもしれない。

そしてABCDは植物性のレクチンなどの毒を食べられるかどうかの話でしたが、裏面のA'B'C'D'は「動物性、海洋性のレクチンを食べられるかどうか」だと思います。そしてそれは表面との組み合わせが重要になってくると思うので、さらに複雑になってこの図式を書き換える日がやってくるでしょう。おそらくCタイプの人は動物性の食べ物がことごとく食べれない可能性があるはずです。


ではDはどうなのだろうか?と考えるといくつかの可能性があります。

これは単純にACと相反するものに〇と×を入れただけのもの。

次がコレ。Dはことごとく食べれないパターン。だってD女性ってなんでも食べる人はみんな病気になっていて、ちょっと偏食した人は発症していなくて、具合が悪くなるとみんな絶食するもんね。ただD’の女性はAの真似をすると元気になったりしているから、DとD’の関係を早く解明しなければ。

これは結構ある気がする。


この図式の完成は近いのだけど、身近にD女性が少ないのでなかなか。

さらに表面も完全ではないのに裏面を作り始めている理由は、今私の頭の中にあるのがソマトスタチン一色だからです。

脳性麻痺の子供は脳で使われるエネルギーが多いようで、1日の総摂取カロリーが3300㎉を下回ると発作を起こして苦しみます。インシュリンが出すぎているせいで低血糖が続いています。インシュリンを抑制するホルモンはソマトスタチン。もしもこれが出ていないとすると、分泌を促進してくれるのは顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF)とIGF-1。IFGはアンドロゲン補充したことによって増えたけれども、身体ばっかり大きくなって知的な発達はなかなかない。となるとやはりソマトスタチンが怪しい。

ちなみにGM-CSFは線維芽細胞で産生されるものですが、線維芽細胞はプロテオグリカンの酵素分解物によって増えます。

プロテオグリカンはゴルジ体で生産される糖鎖でヘパラナーゼによって代謝される。ということは。

ヘパラナーゼが少ない?

そしてヘパラナーゼこそグリコシダーゼそのものであるし、ヘパラン硫酸プロテオグリカンに結合して貯蔵されていた細胞増殖因子や血管新生因子を放出する働きがあるから、癌細胞はこれらのたんぱく質を自身の増殖や血管新生に利用している。

ほら、ヘパラナーゼってがんの転移にめちゃくちゃ重要な要素。ということはたんぱく質、というか「肉」をどのようにして食べるかが転移増殖の鍵になるということなのかな。

表面のABのタイプはシアリダーゼが多すぎることによって起きる不具合が多かったのだけど、裏面の要素としてヘパラナーゼが関係しているなら…。

プロテオグリカンを長期連用できない理由がわかる気がする。

シアル酸を作るのがへたくそだからうちの子供は舌に穴が開く。脳も溶けて筋肉も溶ける。だからシアル酸サプリメントを使ったけれどシアリダーゼが増えすぎるとやはり症状が出て発作が起きる。

対策をしていてもうまくいかないことがある。

それがもしも、ヘパラナーゼが第二の要因であるなら。
どうやったらヘパラナーゼを増やせるのだろうか???

シアル酸と同じで多すぎるのも少なすぎるのもいけないのだろうし、コレもっとちゃんとわかったら癌の転移もわかるんだろうし役に立ちそう。


表面がN型の糖鎖で裏面がO型の糖鎖のモデルで、表面がガレクチンで裏面がコレクチンとセレクチンだったりしたらめっちゃシンプルなんだけどな。そんなすっぱり簡単じゃないよね~。AがGSK-3βでBはわかんないけど、Cがグルタチオン-s-トランスフェラーゼ、Dがインドール-3-カルビノールが絡んでるような気がしているのです。

ヘパラナーゼの天然の阻害剤ってなんだろう?知らず知らずのうちに取ってるんだろうか。

とりあえずわからないので、糖鎖のモデルの裏側を完成させられるように勉強してみまーす。


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