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単子葉植物と豚肉の取り扱い

生体異物除去食は「レクチンを多く含む双子葉合弁花類を除去する」というのがベースになりますが、単子葉植物も花弁の形が百合に似ているので食べることができません。

スパイスやハーブなどはこれらに含まれるので私たちは当然カレーは食べれません。どんなにそれが美味しいとわかっていても、食べると長年除去しているとこれらに含まれるレクチンを上手に排出することができず具合が悪くなってしまうからです。

世界で一番生体異物を積極的に食べている食文化を持つ地域がインドです。インドという地域はレクチンを考えるときにとても興味深い地域です。

インドにはカースト制度があります。カースト制度は結婚や食事などに厳密な制限がありますが、同じ体質の交配が行われその人たちは同じ食べ物を食べて生きてきたわけです。島国の日本で生体異物除去食が定着していたのとまるで真逆のことが行われていたのです。

その最上位の人たちはハードな食事制限をするベジタリアンで長寿です。彼らはスパイスや野菜を食べているので明らかに百合のグループに属します。ですが彼らも絶対に食べてはならないと宗教で決められている食べ物があります。

それがねぎ、玉ねぎ、にら、ニンニク、しょうがです。そして豚肉。

ヒンズー教以外にも豚肉を食べない宗教の地域はたくさんあります。これらの食文化と宗教のつながりは色々あれど、レクチンを起点に考えると面白い結果が見えてきます。

生体異物除去食を実践している私たちでもねぎ、玉ねぎ、にら、ニンニク、しょうがを食べることはできません。豚肉もアクが多いので食べられません。これらに限らず植物のほとんどを食べることができないので、ほとんどの人は「私は何でも食べられる百合のグループが良かったのに。好きなものが食べられないのは辛いし百合ごはんは全部美味しいものばかりじゃないのよ」と言われます。確かに百合は食べられる食材が格段に多いですから誰もがそう思うのは当然です。

でも本当にそうなのでしょうか?

百合のグループの人は本当にすべての食材を食べてもよいのでしょうか?


以前私は癌とレクチンを考えているときにある図式を思いつきました。

どんな食生活をしていたかということによって、どの部位に癌ができるのかがわかるような気がしたので癌患者さんがあつまる温泉でリサーチしてみたのです。するとやはり予想した通りガレクチンを多く含む植物を取っていたかどうかでこのような分け方ができたのです。

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レクチンを摂取することで炎症が起きること。この炎症を抑えるためのホルモンが多く分泌されること。これらが元で免疫に関わるシステムに弊害が現れること。ホルモンの偏りによって特定の酵素が増え発がんのメカニズムのスイッチが入ってしまうこと。

これらを踏まえると、癌とレクチンは密接な関係があるとわかります。

発がん性物質などとは別の視点で「食べてはならないもの(=レクチン)がある」と言えるのです。

インド人のカースト上位の人の食生活を考えると「百合のグループの人たちにも食べてはならない食べ物があるのではないか?」と考えられます。ハードな食事制限で食べてはならないものが多い薔薇のグループとは違って、一見食べ放題で楽に思えた百合のグループの人たちは「野菜嫌い」な人も大勢います。特に男性はサラダなんて大嫌いという人も多くジャンクフードや脂っこい食べ物が大好物という人も多いです。

その反面女性に関しては「何でも食べるよ!嫌いなものなんてないの!本当に何を食べても美味しい!野菜もお肉も大好き!好き嫌いなくバランスよく食べてるのよ」という人が多いのです。ですから「食べてはならないもの」というのは、案外肝がん系統の女性に当てはまることなのではないかと予想しています。

生体異物除去食は自分の身体を実験台のようにして見つけてきたものです。私は薔薇の系統の体質なので百合の人たちのことを本当に理解するのは難しいです。お話を伺って予想をするくらいのことしかできませんが、もしかしたら次のようなことが言えるのかもしれません。

・肝がん系統の女性は発症前は「単子葉植物と豚肉は食べない方が良い」
・発症後は「野菜ではなく肉を食べたほうが良いのか?」まだ確定はできないけれど、何でも食べて良いということにはならない

そして肝がん系統の男性も発症後は「単子葉植物と豚肉は食べない方が良い」のではないかと思います。発症前は確定的なことはまだ言えないです。

どういう理由でそうなるのかというと、おそらくアリシンや二硫化アリルの影響が考えられます。アリシンには腸内細菌を殺してしまうほどの殺菌力があるのですが、腸内細菌に問題が出やすいのは百合の人達ばかりのような気もするのです。

にら、わけぎ、あさつき、ラッキョウ、ねぎ、にんにく、チャイブ、リーキ、のびる、玉ねぎ、エシャロット、行者ニンニク、山ラッキョウ、ラムソン

二硫化アリルは加熱などの調理の過程でジアリルジスルフィド (DADS) などに変換されます。そしてこれはグルタチオン-S-トランスフェラーゼの生成を大幅に増加させます。

グルタチオン-S-トランスフェラーゼは生体異物基質への結合を触媒するものなので、以前から注目していました。

ゴルジ体に関わる病気にはグルタチオンS-トランスフェラーゼとチロシンは無視できない要素です。

ただアリナーゼは草食動物に対しての毒を作る要因なので、毒は毒。

百合の人たちにとっては毒だけど、加熱した玉ねぎは薔薇の人には薬になるのだろうか。辛味成分を有する単子葉植物は生の状態ではすべての動物にとって毒だけれども、加熱して甘味が出た状態ならば…。

そしてアリシンは豚肉などに含まれる水溶性ビタミンB1と会合しアリチアミンとなり、ビタミンB1の脂溶性を増すことで、腸での吸収効率を上昇させます。ビタミンB1を私たち薔薇の体質の人が本当に必要としているのかはわかりませんがクエン酸回路で補酵素として使用されればグルコースからのエネルギー産生を促進するはずです。

「単子葉植物と豚を避けているカースト上位者たちの食事」があえて薔薇の体質の人の薬になるのであれば、あえて豚肉と一緒に煮込んでみたい。そしてアリシンの代謝の過程で硫黄化合物が生み出されます。

硫黄、まさしく私たちに必要なものじゃないですか。


でもこれらを作って食べてみたのですが、低緊張が強く出たのでやっぱり無理でした。おそらくこれは薔薇のタイプの人向けの話なのでしょう。

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