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今日覚えたい発音
半母音(半子音)は謎が多い
nuage(雲)は何音節で発音しますか?
1?2?
まずはいつものように辞書で確認しましょう。
まずは『プチ・ロワイヤル仏和辞典』です。
*nuage /nɥaːʒ ニュアージュ/
次は le Petit Robert です。
nuage [nɥaʒ] nom masculin
ÉTYM. 1564 ◊ de nue, qu’il a remplacé
どちらの辞書も1音節です。要するに母音が一つ [a] があるだけで、一息に全部発音されるということです。
ではぼくの宝物 DICTIONNAIRE DE LA PRONONCIATION FRANÇAISE DANS SON USAGE RÉEL で確認してみましょう。
NUAGE nm
nyaʒ (abcdgkmnrtxy)
nɥаʒ (lрvw)
nуаʒ (j)
![](https://assets.st-note.com/img/1665184267219-JHL32nimtK.jpg?width=1200)
なんと!17人中12人が2音節で発音しています。
ニュ・アジュ(カタカナ失礼)ということです。
しかも!「ア」の母音を伸ばしている人は誰もいません。
とても興味深いのは、nuage(名詞)のときに半母音で発音した人全員が、nuageux(形容詞)の時には半母音を選択していなくて母音を増やしているのです。
辞書の発音記号は「正しい」のですが、すべての人が同じように発音しているとは限りません。特に半母音は、話し手や話すスピードによって音節数が変わったりするので注意が必要です。
多くの辞書によると tu es ≠ tuer のようですが、ぼくの周りではどちらも2音節で発音している人が多いようです。
辞書の発音記号は「参考程度」にして、実際のネイティブの発音を聞いてみましょう。
こんな半母音の謎も少しは解き明かされる「フランス語音声講義」が2022年10月10日に始まります。
よろしければ収録にご参加ください。
ご参考まで
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