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今日覚えたい文法

aller vs partir
さて、何が違うのでしょう?

意味レベルで考えると、双方は近い意味を持つ「移動」の動詞ですが、次のポイントが違います。

  1. aller は(どこかから)別の場所へ移動することを伝えます。
    一方、partir は「とある場所を(どこかへ向かって)離れる」ことを伝えます。

  2. aller は少なくとも「移動先」を明示する必要があります。言いかえれば Je vais. というフランス語は成立しないということです。
    一方「とある場所」は場面で明らかなので、Je pars は全く問題のないフランス語です。

  3. Je suis allé à Paris. は(どこかの場所から)「パリへ移動した」ということを伝えるのみなので、パリを旅行したということは全く相手には伝わらないのです。「へ〜え、そう。遠くまで…」と言う感想くらいしか返ってこないでしょう。
    一方 Je suis parti(e) à Paris. は「パリへ向かってどこかを離れた」ということを伝えるための発言です。この後には à 〇〇 heures という出発時刻を持ってくると、表現との整合性はバッチリです。

訳語をつけずに書くと疲れますね。いかに「日本語訳」で伝えるほうが楽だということがわかりました。
とはいえ、訳はしょせん適当というか便宜的なものであって、真意は伝わらないのです。本質を覚えるべく「自分に取って役に立つ」例文をたくさん手に入れましょう。

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