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【絵本】素読のススメ『声に出して読みたい日本語 春はあけぼの 祇園精舎の鐘の声』

父となり、絵本を読む機会を得ることが出来た。
改めて読むと、様々な種類の絵本があり、子供と一緒に楽しんでいる。
綺麗な挿絵、ほっとする物語、意外と忘れていた昔話。

子供に絵本を読み聞かせをする中で、印象に残る出来事となった本を紹介したい。

その本は、『こども版 声に出して読みたい日本語 春はあけぼの 祇園精舎の鐘の声』

私の好きな齋藤孝さんの『声に出して読みたい日本語』の絵本版の1つ。
源氏物語、平家物語などの古文の一節が挿絵とともに紹介されている。

この本を購入したのは、長男が2歳の時。
大して言葉もわかっていない時であったが、齋藤孝さんが好きな私は、この本をしつこく読み聞かせ。
あとがきにあるように、まずは私が楽しそうに朗読してみる。声に出して読んでみるとリズムが心地いい。
そうすると息子も徐々に釣られて読み始める。
とうとう音で覚えて、気に入った一節は暗唱できるようにもなった。

すごい。
子どもの力をあなどっていたし、古文のリズムには、子どもを惹きつける魅力が本当にあるのかと実感した。

小学生になった今もたまにこの本を取り出して読み返している。
難しいと思う前に、古典に親しみが持てたのは、良かったのかもしれない。

そして、何より父の教育してる感を満たしてくれた。
息子よ。よくやった。ありがとう。

子どものすごさを実感し、親の虚栄心も満たしてくれた一冊であった。


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