「女子」ってこういうの好きだよね

「え〜!そういうの好きなの!男らしいんだね」
「もっとさ、コスメとかショッピングとかがいいんじゃない?」

これは実際に言われた、私に対するコメントだ。

言葉は、ときに人を傷付ける。

私は筋トレ・山登り・釣り・料理(作:食=2:8)などを好み、ファッションやブランド物にはあまり興味がない。
正直、女とか男とかそういう大きな分類で「ワタシ」を見られても困る。確かに生物学的な分類上はヒト(♀)だ。女だったら釣りや車いじりはダメで、ブランド物やショッピングやお料理に興味を持たないといけないのか?逆に、男はブランド物やショッピングやお料理に興味を持ってはいけないのか?
人に"性別らしさ"を求めるわりに、あまりにそれっぽいものを愛でると「え〜。あざとい、絶対好きじゃないでしょ」などという人もいる。ふとした仕草にも難癖をつけられたりする。本当に不思議である。

もし今もしくは過去にこういったことを言われて、ずっと心に残っている人がいるなら、それは気にしなくていいことだ。気にはしなくていいけど、これまで気にしていたことも、もちろん無駄ではない。人の意見に耳を傾けることができる、優しい人なだけだ。素晴らしい長所ではないか!
よく考えてみてほしい。自分は自分なのに、なぜ他の人から「ワタシらしさ」ではなく「世間一般的な"性別"らしさ」を求められる必要があるのだ。最近はドラマでも主題になったりするように、様々な人が自分を生きることができる時代だ。ダイバーシティ、色んな人が活躍していこうという流れがようやく出来てきている。

そんな中、あなたらしさ以上に他のらしさを押し付けられ、それを受け入れてしまうのはとてももったいない話だ。傷付いて受け入れざるを得ない状況もあったかもしれない。これからもあるかもしれない。
もしあなたが人とのいさかいを生みたくない人であれば、受け入れているように見せかければいい。それは嘘ではなく、自分を守る手立てだ。

女の子が全員きらきらふわふわぴんくが好きで、もちもちぷるぷるを目指しているわけではない。
男の子が全員ギラギラガチガチブルーが好きで、ムキムキ浅黒を目指しているわけではない。

でも女の子・男の子らしくなりたい人だっている。
それはそれでいいのだ。

お互いの存在を認めあって生きていこうじゃないか。

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