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「情報だけ武器にしろ」を読んで part2

前回の記事の続きになります。
読んでいて印象に残ったものに「技術があるのは当然の条件。これだけにこだわっている時点で時代遅れだ。」という文があります。
自分のいる業界だと該当する治療院などは非常に多い気がします。
技術は当たり前。その上で何を提供できるかというのは段々と広まってきていると思いますが実行できている治療院は多くは無いと思います。
この辺について本の感想と自分の考えを述べていきます。

技術の価値は下がった?

情報が容易に手に入る時代になり技術というものの価値は下がったと本書では書かれています。
料理で例えると、肉なんかは切り方で味が変わるようですが、昔はその切り方というのはなかなか学べずに修業が必要だったのが今では簡単に情報が手に入るので誰でも練習すれば出来るようになりました。
勿論、経験が必要な技術もありますが技術全体の価値が下がっていようです。
自分たちの手技などの技術も、流石にYouTubeを観てすぐに出来るという事はありませんが昔よりは技術習得が容易になったのは間違いないと思います。

情報を魅せられるか

技術とはどうすれば上手く行くのかという情報と定義すれば、情報社会の現在は技術という情報は手に入りやすく技術勝負だと埋もれてしまう可能性が高いです。
では、何で勝負するかというと一つはストーリーで魅せる事のようです。
食べ物で行ったら、このお肉はなぜ希少性が高く何故美味しいのか等を熱く説く。そういった情報に人は寄ってくるようです。
この件を読んで、思い出したのはマッサージ師の先生のブログでした。
その先生も、開業しても全くお客さんは来なくて試行錯誤の末にこの仕事への想いを伝えることの大切に気が付き、チラシなどもそういった想いを伝えるようにしたところ反響が良かったそうです。

情熱の大切さ

言うまでも無く情熱は大切です。本書でも情熱の大切さは書かれていました。どんなに技術があっても、情熱がなければお客さんには伝わりません。
特に、自分たちの業界はお客さんに直接触れるので猶更だと思います。
また、技術があってもその原理となる情報(解剖学や生理学)を知っているかどうかで精度は変わってきます。
解剖学や生理学の勉強に終わりはありません。
生涯勉強となりますが、本当にそれを続けられる人はその仕事が好きで情熱をもって挑んでいると思います。

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2回に渡り感想を書いてきましたが、この記事に書いたのは本書の一部です。他にも、成程と思うことが多数ありましたので、興味がある方は一読をおススメします。

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