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【11/13 国際男性デー記念イベントレポート】これからの男子はどう生きていく?Future of Manhood <第2部>

Lean In Tokyoでは、11/13(土)に、11/19の国際男性デーを記念して、オンラインイベントを開催しました!テーマは「これからの男子はどう生きていく?Future of Manhood」。第1部では、男性学研究者の田中俊之先生をゲストにお迎えし、「男性の生きづらさと」女性の社会進出について、様々なお話を伺いました。(レポートはこちらをご覧ください!)
今回は、イベント第2部での、男の子の母親×令和の20代男性×現役学校関係者によるパネルセッションの様子をレポートします!

<第2部>パネルディスカッション「男らしさから解放されるには?」

【ゲストプロフィール】

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■ 森田久美子さん:会社員/3歳の男の子を子育て中
■ 小林冬馬さん:会社員/独身/28歳
■ 日野田直彦先生:都内の私立中・高4校の中高学園長(統括校長)

ゲストのお三方には、参加された方々からのご質問も踏まえ、「男らしさ」に関する様々なお話を伺いました!

森田さん

Q. 息子さんの子育てに関して、こうしていきたいと思っているのにできない苦難などはありますか?

A. 家庭内では、ジェンダーバイアスのかかった言い方などはしないように心がけています。一方で困るのは、家の外で昭和的な「男の子らしさ、女の子らしさ」を押し付けてくる人がいることです。「かわいいねえ、ところで男の子、女の子?」と声をかけられ、元気に走っていると「やっぱり男の子だねえ」など、子供に言わないようにしていることをふいに言われてしまうことがあります。

Q. 家庭内での家事・育児の分担はどうされていますか?
A. 夫婦二人で家事も育児も分担しています。例えば、私は料理が好きなので食事の準備はしますが、掃除は夫に任せています。また、二人ともテレワークで働いているため、お父さんは外、お母さんは中という感覚も子供にはないように思います。

Q. 社会人として男性と接する中で感じるジェンダー問題での課題はなんですか?
A. 長時間労働はやはり問題だと思います。海外のように、時間になればピタッと仕事を終えて帰宅し、家のことをやり、次の日からまた切り替えて仕事するそういう価値観が日本でも広まるといいなと思います。

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小林さん

Q. 家庭、学校の中で「男らしさ」を意識せざるを得なかったエピソードなどはありますか?

A. 私は男二人兄弟の次男なのですが、家庭では父も母も「男らしい」などの言葉は言わないようにしてくれていました。学校では、小学校は吹奏楽部に入っていたり、一輪車や少女漫画が好きだったりしましたが、周りから何か言われることもありませんでした。今の会社でも、男性の育休制度が充実しています。幸い、これまでの環境で自分自身が生きづらさを感じることは多くありませんでしたが、上京して一人暮らしを始めた際、「男性が一人暮らしするのは大変だよね」と言われ、「男は家庭での活動について何もできない」というイメージを持たれていることにはもどかしさを感じました。

Q. 男子部活動の「女子マネージャー」は無意識のうちに役割分業を植え付けているように感じられるのですが、どう思われますか?
A.
所属していた男子の水泳部では、男子マネージャーもいたので、個人的にそういう分担を意識したことはありませんでしたが、サポーティブな仕事をしたい男性もいるという観点からも、男女で役割を分ける必要はないと思います。

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日野田先生

Q. 教師として男の子、女の子と接する中で、それぞれの生きづらさを感じることはありますか?
A.
私はバンコクからの帰国子女ですが、タイは性がミックスされた国なので、日本に帰ってきてから、LGBTQが特殊なものとして取り上げられたり、性を笑いの対象としてメディアで流され、問題視されていないことに衝撃を受けました。日本は心理的安全性が低く、性に関する議論がし辛いので、安全と思える環境では思い切って話してみるという練習が大事だと思います。私が校長を務める学校では、みんなでよく自己分析をします。するとお互いを「人」としてリスペクトする土壌ができ、オープンに話がしやすい環境になっていきます。「女子力」などの言葉で表現されてしまうことを、フラットに個人の特性として捉えられるように認識を変えていくことも大切だと思います。

その他にも参加された皆様から次々に質問が出て、非常にインタラクティブなセッションとなりました!

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第1部、第2部を通して、「男らしさ」からの解放が、みんなにとって「生きやすい」社会の実現につながることを再確認することができました。ご参加された皆様にとっても、「これからの男子はどう生きていく?」という問いを自分なりに考えてみるきっかけが多くちりばめられた時間になったのではと思います。
今後もLean In Tokyoではイベントを開催予定ですので、ご興味あるテーマがございましたら、ぜひご参加ください!

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