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セミナーや勉強会に行ってあなたは何を見てる?

大阪〜神戸で活動して23年目に突入!パーソナルトレーナーのたかつです
スポーツトレーナー学院で校長をしたり、パーソナルトレーナーの寺子屋というオンラインサロンを運営しています。
こちらのブログはフィットネスの世界で働く方、働きたい方、NESTA等パーソナルトレーナー資格をお持ちでスキルアップ、キャリアアップを考えている方向けに書いてます

トレーニング指導で大事なことはなんでしょうか?

評価をきちんとすることでしょうか? トレーニングメニューの内容でしょうか?
はたまた、エクササイズテクニックをきちんと教えることでしょうか?
こちらにあげたものはトレーナーの仕事としてはどれも大切なもので、トレーナー資格の勉強をする際でもどの協会のテキストを見ても必ず章だてられている重要な項目です。

指導者が現場で選手やクライアントを指導する際に、本質的に最も大事なことは「相手を見る」ことです。

指導してるんだから見てるでしょ?

相手の動き、感情、こちらの声がけに対する反応・・・全て見えてますか?

私の恩師である魚住先生の指導を生で見させていただくと、やられているエクササイズやメニュー自体はとても普通なのですが、1セットごとの声の掛け方によりその選手がどんどん動きが変わるんですね。また、私が気づいていなかったところを「この選手のここが、●●ですね」と、一緒に見ているのに見えてないことがあるわけです。
いい指導者とそうでない指導者の差はここかな?と思っています。

選手やクライアントのモチベーションをあげることはトレーニング指導者の役割の一つでもあります。しかし、見ていると「テンションは上げている」けれどもモチベートはしてないなという指導は多く見かけますし、そういう人はボキャブラリーに乏しく、極端に言えば「がんばれ!」しか言ってないような指導を繰り返しています。

セミナーやワークショップでは講師のここをみる

私はこれまでに数々のワークショプなど講習を担当してきました。座学系はともかく、実技系のものでは実際に私がやり、参加者がそれを見様見真似でやるということからスタートしますが、みなさん「やり方」の方に興味があるのか「何をするか」のテクニックの方に視点が行っていることが多いです。
 ですが、そのテクニックの本質は、手の当て方や持っていき方であり、エクササイズ指導であれば相手に合わせて「声がけ」の方であり、やっているエクササイズそのものではないんですね。
このエクササイズをやったから強くなった、速くなったというのは本質ではなく「そのエクササイズを、このようにやったから、強くなった」という「このように」の部分が本質なんです。
だから、セミナーでは動画などを別に撮ってももらっても構わないです。やっていることは単純なものばかりなので。
でも、同じことができないのは表面を見ているからであり、本質の部分を観察しないからです。

これはよく、「強い選手がこんな練習をしていた!だったら俺もあの練習をしたら同じように強く、速くなるはずだ!」というは話と同じで、やっていることではなくその中身の部分(どういう意図で、意識で、感覚で)やっているかまで見ないとダメなんですね。
最もエクササイズ選択の時点でトンチンカンなものはダメですが、エクササイズ選択がよければオールオッケーというわけではないですよということです。

そう考えていきますと、指導者こそ感覚を研ぎ澄ましていく必要があるし、キューイングなどに工夫を凝らす必要があるので、色々なことを経験していくことが求められます。

7月のパーソナルトレーナーの寺子屋では「心理学」的な側面から運動指導を考えることをテーマに勉強会を開催しました。

メソッドに囚われすぎない本質的な指導を追求していきましょう。

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パーソナルトレーナーの寺子屋は、おかげさまで今年の8月で2周年を迎えました。
現在も塾生を募集しております。


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