陽は必ず沈む。そして、昇らない陽はない。/2022年J1リーグ第31節 札幌 vs 川崎F
どうも私です。
元々行く気はなかったのですが、あと5試合……と思ったらいつの間にかチケット争奪戦に参加していました。もうそういう病。
久々に札幌に行けてちゃんと満喫できていい旅でした。めっちゃめちゃ暑かったけど。弾丸だったけど行ってよかったな。
さて、厚別にて迎える第31節。札幌は順位以上に手ごわい相手だということをフロサポはよく知っているはず。そんなイメージを何とか払拭してほしかったところですが、よくない流れを自分たちで断ち切ることができず、伝家の宝刀悠さまの活躍も空しくアディショナルタイムで劇的逆転弾を食らい、痛恨の敗戦を喫することとなりました。
優勝が遠のく、文字通り痛い敗戦でした。
内容を三行でまとめると
・運に嫌われてはいたが
・勝つためには足りない
・黄昏と暁
もっと詳しく見たいなって方は続きをどうぞ。
感想つらつらスタイル継続中。またしても期間がだいぶ空いてしまったので、今回も簡単に書きますね。
スケジュールや諸々の都合で次節終了後の更新になってしまい申し訳ないです。残り試合も少ないので最後まで頑張ります……!
ちなみに選手のことは基本愛称で書いているので、気になる方はバックでお願いします。
1.スタメンとメンバーへの所感
我が軍のスタメンはこちら。
※現地観戦の際は試合後に書いています。
海外組はベンチから。さすがに国際便で帰ってきて1日2日の選手をスタメンでは使わないか。いやしかし、私は川崎フロンターレサポーターなので国内組にはもう少し配慮してくれてもよかったのになとは思うわね……
普通に考えて出られる訳ないわな。
うーむ、しかしこれによってやまむーをベンチに入れられないことが後々影響してくるとはまさか思いもしなかったので、重ね重ね運がなかったなあとは思う。運という言葉だけで解決していいかどうかというのはあるけど、ないとは言えないよね。
あと、あまりジャッジに文句言うの好きじゃないのだけど、「激しくて、フェアで、エキサイティングな試合」をちょっと履き違えてないかっていうのはすごく気になったな。取るべきファールを取らなかった結果怪我人が多発したんだとしたら主審の責任は結構重いなと思った。どんなスローガンもテーマも選手が心身ともに健康であることが前提条件だからね。もう少しコントロールしてほしかった。
札幌側も実は結構満身創痍な状態ではあり、結構怪我人多かったのよね。フクくんがいなくて助かったと思ったらこのチームにはルーカスもGX10改めGX18もいるんでした、、、いいキッカー揃ってるなあ。
2.試合感想
試合が終わった後の感想は「疲れた……」だったのが試合の激しさを物語っているなと思ったのと同時に、なんでこういう展開にしか持ち込めなかったのだろうなあという思いも残る試合でもありました。
うーん、結局課題は解決できないまま代表ウィークを過ごしてしまったのかなあ。と同時に、そんな簡単に解決できる問題ではないのだなというその深さも思い知らされる結果になったように思います。
全体通してよかったとは言いにくいですが、序盤は決して悪くなかったと思います。アキさんのシュートはバーに嫌われたものの、最後のところで何とかゴールを割らせない執念は感じました。
ただ、全体で見た時にこう、ごちゃっとしてると言ったらいいのか、いてほしいところに人がおらず、なぜか何人もボールに寄ってるというシーンが散見されていたのは気になりました。今節に限らず、後半戦そういうシーンをよく見かけるのですよね。ピッチ上でうまくコミュニケーションが取れていないのか、それともメンバーが毎度入れ代わり立ち代わりなので変化に対応できていないのか、ちょっと原因がわからないですが。にしても「あーここでみんな寄っちゃうとサイドががら空きですよー」ってところが多かったかな。終盤でそういうところを捨ててでも前進しないといけないならまあわかるのですが、そうでもなかったしな……うーん。どういう整理をしているのだろうか。うまく回っている時のチームを観ているから余計に違和感があるのかもしれないですね。俯瞰の目が足りないのかなー。
先制のきっかけを作った健人くんの動きはナイスでした。やっぱり前を向く意識っていうのは大事だなあ。これ以上ないほどの綺麗なペナルティエリア内でのファールのもらい方だった。いつも通りPKを蹴ったアキさんも「そこ蹴る!?」みたいなえらいコースに蹴ってたなあ。日頃から随分練習してるんだろうな……すごいなあ……
ただ、先制した後になぜか崩れるっていうのが今季の我が軍あるあるでして。割とすぐカウンター食らって中盤で自由に運ばせてゴール前ごちゃっとしてスクランブル的に失点っていう、今季同じシーンどれだけ見たの?ってやつをまた目の前で見せられるという。なんでやねん。
しかも10分もしないうちにPKで逆転されるという。いや、なんでやねん。旭くんは我慢できたらベストだったと思うけども、これはなあ。もう1対1の状況になった時点で圧倒的不利だったからどうしようもなかったなあ。我慢したところでやっぱり不利だったと思うしな……本人もうそこまで気にしてないかもしれないけどまあそこまで気にする必要ないかなとは思う。旭くんの判断で足を出した方がワンチャンあると思ったならその感覚を大切にしてほしいと思うし、自分の判断を成功に結び付けられる技術を身に着けてほしいなと思うので。別に待っても待たなくても、あのシーンではファール取られず危機を脱することができればそれで問題ないのだしね。結果によって自分の感覚や判断が鈍ることの方がよっぽどもったいない。
と、いう訳で前半のうちに2-1とビハインドになってしまったため、代表で南米相手に超絶不利な展開でフル出場し疲労困憊なミキくんを後半から出すしかなくなってしまうという。本当はこのカードをあまり切りたくなかったと思うのだけれど、まあ総合力と前線でチャンスメイクできる攻撃力を取ったかなという印象。旭くんを使い続ける選択も別になくないと思ったので、懲罰交代とは思わなかったかな。
ミキくんが入ったことで積極的に押していく我が軍。ポジション的にはディフェンダーなのだけど、ミキくんが入ると全体的に前がかりになるのはあるよなー。代表で見た時に守備的な1対1はすごい不利というか、国際レベルでは厳しいのだなとは思ったのだけれど、攻撃は積極参加していたし決定機も作れていたので、特長はそっちなんだろうなとは思っている。
惜しいシーンはいくつもありながらなかなか決定打に至らない我が軍にアクシデント。相手との度重なる接触で腕を負傷してしまいます。脱臼かなーと思っていたら指の骨折だったみたいで。なんとまあ……手の指とはいえ今シーズン戻ってこられるかなあ。うむむ。
結局ここでジェジエウに代えて彰悟さん、そしてジョアンに代えて伝家の宝刀悠さまを投入。ジョアン下げるのか、とは思ったけど、ピッチ上に残しておくなら複数ポジションできる選手っていうのもわかる。選手交代って本当、正解ないよなあ。
そして早速仕事をする悠さま。ヤスくんが入れたボールを頭に合わせてゴールイン、と思いきやゴールラインを割っていたか微妙だったようで、その後ゴール前で混戦になった結果知念が押し込み今度こそゴール。ノボリが押し込めていたようにも見えたけど、確実に割っていたと判断できる映像は知念だったかな。しかし悠さまは札幌戦本当強いな……なんだろう、気持ちの問題なんだろうか。スタメンで観たかった感ある。
69分にはマルちゃんの折り返しから悠さまが合わせて逆転!いやもう悠さま、それはもう、すごすぎるのよ。笑
声出し応援OK席だったのをいいことに飛び跳ねて大声で喜んじゃったわよ。周りのみなさんとハイタッチまでしちゃったわよ。どうなってるのよ悠さま。そりゃコンサポも小林悠大喜利しちゃうわよ。
やっぱこのチームのエースは小林悠なんだなーって再確認する逆転ゴールでしたね。どんなにサッカーの整理ができてなくても決めちゃう。圧倒的に不利というか、押されていた状況ではあったので、逆転したってことに割とびっくりしましたし、この状況で逆転ゴール決めたなら勝つんじゃね?みたいな雰囲気もありました。
ただ、私の周りは割と冷静且つ慎重で、「でもさ、まだ30分弱あるんだよね……」の言葉にスンっとなりました。そう、このチームは今、後半耐え切るだけのスタミナがない。交代選手がどうこうじゃないっていうのはここ最近のnoteでよく書いているやーつ。で、そういうのが大体当たってしまうのも嫌なところで。
知念に代わって大弥くんが入ったまではまあまあ、元気な選手入れてもう1点獲りに行こうってことだったんだと思うのですが、車屋先生が負傷交代となった時に控えにやまむーがいないというタイミングの悪さ。急遽瀬古くんを入れるも、CBにノボリを入れるしかないというスクランブルに。いやーーーーーーーーー残り時間考えるとだいぶキツかった。
同点にされたゴールはアンマッチが直接的な原因ではないけれど、ジェジエウが抜けたことと本職のCBがいなかったことは影響がなかったとは言いにくいのかなあ。まあ、とはいえジェジエウは「普通なら無理なプレーも能力と個の判断で何とかできちゃう」選手なので、それで解決していたというのも無理がある状況ではあるのですが。
さらには健人くんがDOGSOで一発退場、あわや三重罰というところでしたがペナ外ギリだったので何とかFKに。この状況で人数も減るんかい。そんなことある?不運が連鎖し過ぎでしょ……
アディショナルタイムが12分と異常な時間が提示された中、ソンリョンも相手選手との接触で立つのもやっとな足の状態。何とか治療したものの、ポストに寄っかかりながらプレーするソンリョンの姿はあまりに痛ましかった……交代枠を使い切ってしまっていたし、人数も少ないし、残り時間を考えて自分がやると言ったのかもしれないけれど、過酷でした。
最後の最後で数的同数の状況を作られ、さすがに瀬古くんも対応が間に合わず。冷静にソンリョンの脇を狙われて劇的逆転ゴールを決められ、万事休す。ソンリョンが万全ならきっと止められただろうな。しっかり狙って打ってくる相手もさすがでした。スポーツに手加減はないもんね。仕方ない。
ホイッスルが鳴り、ゲームは4-3で札幌の勝利で終了。確かに悉く運はなかったですが、内容を考えると結果は妥当なものでもあったようには思います。代表帰り組もやっぱり精彩を欠いていたと思うし、全体的に誰かがよかったかと言われると、うーん。悠さまが個人の奇跡で何とかしてくれたって感じが強いかなあ。またしても悠さまにヒーローインタビューをさせてあげられなかったことが悲しくてな……試合後は放心でした……
惜しいシーンはいくつもあったのだけれど、惜しいだけでは勝てないんだよな……そういうのを勝ち切れないのが今シーズンのチームの弱いところなのかな。
3.黄昏と暁
2020、2021シーズンと圧倒的に強かった分、黄金時代の終焉のように言われることもちらほら聞こえて来たりして。具体的に何が始まりで何が終わりかを決めるのは人それぞれだと思いますが、ひとつの時代が終わりを迎えているのは間違いないのだろうなと思うのですよね。それは、今シーズンや来シーズンに来た若手の選手たちの多さを見て感じるものもあります。
チームは生き物ですから変わっていくものですし、そういうタイミングはいつか来るものです。ただ、その終わりをネガティブなものだと捉えるのは寂しいし、このチームを築いてきた選手たちにも失礼なんじゃないかなあとも思うのです。
よくよく考えてみれば、1シーズンの中で優勝できるのは1チームだけ、その他のタイトルも合わせると年間4タイトルしかないと考えると、むしろこの5シーズンで6つもタイトルを獲れていることがすごいんですよねえ。タイトルが獲れないかもしれない、という観点では確かに落日なのかもしれないけれど、新しい力を積極的に獲得しながらレガシーを受け継いでいく準備を進めていると考えれば、それは新たなる日の出とも考えられるのではないかなあと思うのですよね。
現にユースからは毎年昇格があって、ユース世代でも代表に呼ばれたりプレミアリーグで上位につけたりと、地道に種を蒔いてきた成果は確実に芽吹いているように感じています。
同じオレンジ色の空でも、それが夕焼けであることもあるし、朝焼けの時もある。同じ色ならこれから陽が昇っていくのだと思える方が、ずっと希望があって楽しいんじゃないのかな。同じ試合を観るのなら、せめてサッカーを楽しみながら応援したいなと、ぬるサポな私は思うのでした。
4.今後の展望
これを書いているのは終わった後なのですが(すみませぬ)。次節はホームで清水戦です。
元々清水とは相性が悪い印象はなかったですが、シーズン序盤のセレッソ時代の乾がトラウマ過ぎてビクビクしてました。笑
あと外国人パワーもすごいし唯人くんも原くんも松岡くんもいるし、結構力のあるチームだっていう印象なんですよね。なんで降格争いしてるの……?
そしてスケジュールの都合でめっちゃめちゃ早いカワハロ開催日。今シーズンはやや地味目でしたがリョウタの仮装で全て吹っ飛びました。あの横顔最高かよ。公式さまわかってらっしゃる。
追い詰められたからこそ失うものは何もない。どんな結末になろうとも、最後の最後まで応援し続けたいと思います。
試合結果
--☆-☆-☆-☆-☆--
札幌 vs 川崎F
4-3
得点者
33' ルーカス フェルナンデス
41' 興梠 慎三
83' ガブリエル シャビエル
90'+12 小柏 剛
30' 家長 昭博
60' 知念 慶
69' 小林 悠
--☆-☆-☆-☆-☆--
厳しいなあと思いつつも、それでも悠さまに期待せずにはいられないよね。
5.おまけ
弾丸だったけれど結構満喫しました。札幌編。
今度は時間と日程に余裕を持って、もっとたくさん札幌を楽しみたいなあ。もう二度と来るかと当日は思っていたけれど、振り返ると楽しいこともたくさんありました。
厚別での借りは厚別で返したいなあ。
久々に生で聞くチャントはすごくぐっと来たし、札幌のチャントはめっちゃくちゃカッコよかったです。
また来シーズン会いましょう。
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