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胸を張って、さあ、明日も。/2022年J1リーグ第34節 FC東京 vs 川崎F

どうも私です。
とうとう2022シーズンも最終節。いつもよりもずっと短く、ずっと長く感じた不思議なシーズンでした。オニさんが言っていたように自分たちでコントロールし切れない所での難しさもあったり、もどかしくなることもたくさんあったけれど、それでも最後まで諦めず戦い抜いた選手たちのことを本当に尊敬しますし、このチームのサポーターでいさせてくれてありがとうという気持ちでいっぱいです。

アップがめっちゃめちゃ遅れてしまってすみません。書き始めて早々にたんちゃんの満了報道があり、ショックを受けている間にアジアツアーが始まり、終わったと思ったらW杯が始まり……タイミングを逃しまくりました。笑
色々と書いた当時のままのところもありますが、それもまた記録なのでそのまま残しております。ご了承ください。

さて、最終節はアウェイでの多摩川クラシコ。開幕戦か最終節、どちらかホームにしたいという希望が出せるそうなのですが、川崎Fは開幕戦を選択したようですね。ただ、対戦相手は基本的に選べなかったはずなので(いくつか希望を出せて、8月に仙台とアウェイで、は毎年希望出してたはず)、それが開幕戦と最終節に多摩川クラシコになるっていうのは近年稀にみるドラマチックな組み合わせだったなあと思います。
先制するも前半のうちに10人になり、スクランブルの中追い付かれても勝ち越しと何度も諦めず得点を狙い続け、最終的には数的不利の状況で2-3と勝利してシーズンを終えることができました。
他会場の結果により優勝することができず、選手たちもサポーターも悔しさが隠し切れませんでしたが、最後の最後まで戦って悔しいと思えるところまで来られたことがまず素晴らしいなと思います。本当に苦しい中よくやったよ。

内容を三行でまとめると
・欲しかった先制点、獲れなかった追加点
・諦めが悪いのが川崎フロンターレだ
・下を向く必要なんてない

もっと詳しく見たいなって方は続きをどうぞ。

感想つらつらスタイル継続中。
ちなみに選手のことは基本愛称で書いているので、気になる方はバックでお願いします。

1.スタメンとメンバーへの所感

我が軍のスタメンはこちら。
※現地観戦の際は試合後に書いています。

やまむーが帰ってきた

チャナがアウトになった以外は変わってないですな。ここでやまむーを入れるのは相手のことを考えても妥当かな。久々やね。
和季くんがずっとベンチに入っているっていうのはさ、やっぱり序列が上がってきたというか、いいところが増えてきたのかな。もうちょっと試合で観たかったけど今節に関してはもうどうしようもなかったから仕方ない。来季もいてくれるのを祈るしかないなあ。

あとここまでやってきて、ベンチに若い選手があまり入らなかったのが難しい問題よなあ。もう少し突き上げがほしかったのも事実だけど、じゃあ誰の代わりに入れるの?って聞かれると難しいんだよね……うーん。
多分、フィールドプレイヤーもたんちゃんみたいに「ソンリョンが出れなくてもたんちゃんがいるから大丈夫」って思われる選手をもっと増やさないといけないし増やしたかったんだと思うのよな。そこがマリノスとの一番の差な気はする。

FC東京はちょっとラフな選手が多い印象なので、リョウタがスタメンじゃないことはほっとしちゃった。過保護だと言われても構わない……リョウタのプレーに夢を見続けたいだけなのだ……

そしてやっぱり塚ちゃんスタメン!なんかさあ、もう本当よかったなあ。移籍は急な発表だったしすごく寂しかったけど、こうして別のチームで主力として活躍できている様子を見るとよかったねって気持ちが大きい。
入場前のアキさんとのじゃれ合いめっちゃくちゃ微笑ましかった。

2.試合感想

数年ぶりに声出しエリアに行ったのですが(札幌は当日帰宅しなきゃいけなかったこともあり後ろの方で手拍子のみだった)、やっぱり声の迫力ってすごいなって改めて思いました。特に味スタって声反響するのか、めっちゃめちゃ迫力あるよね。最終節というのも相まって身体がビリビリ震えるような雰囲気でした。

序盤から気合いの入り方が違うなというのは感じました。もちろんクラシコということもあったと思いますが、何としても勝利して奇跡を信じたい川崎Fと、最終節、ファン・サポーターの目の前で勝利を届けたいFC東京。意地のぶつかり合いのような一面もあったように思います。

攻守が目まぐるしく変わる中、川崎Fがややチャンスが多かったかなと思います。ジョアンのミドルも惜しかったし、悠さまのヘディングももうちょっとだったし、相手に攻められるシーンもあったものの凌ぎ、チャンスは充分あるなと思っていました。
そして19分。健人くんとマルちゃんで相手と激しくボールを奪い合うと最終的に健人くんが奪い切り、マルちゃんへ。ここで悠さまがね、ヤスくんの方示してるんですよねえ。ちょっとフリーになってるんですよね。よく見えてる。マルちゃんからヤスくんに渡ったところで「ここしかない!」ってコースにズドン。いやーーーーーこれはさすがのスヴォビィクも止められん。狭いところによう打ったなって感じでしたね。これぞヤスくんって感じのシュートでした。

実は試合前、ポスターが欲しくてグッズを買ったのですが、金額合わせでヤスくんのストラップを買ったのですよ。「試合を決めるようなゴールやアシストやチャンスメイクをするのは、ヤスくんであってほしい」という思いが強くて。
今季から14番を背負って、わかっていたとはいえ、その重さやギャップや周りからの期待や評価に押しつぶされそうなこともあったと思うんです。上手くいかなくて試行錯誤することも、なかなか勝ち切れなくて焦ったり悔しいこともたくさんあったと思うんです。それでもやり切った。少なくとも「14番はまだ早かった」と言われるような出来ではなかったと思います。憲剛さんにももう大丈夫だろと言われたとのことですし、今度はフィールドの空気を変えられるような、ピッチ上で隠し切れない存在感があるような、そういう選手になってほしいです。

チャンスを何度か作るも、追加点を奪うには至らず。FC東京側も勢いがなくなった訳ではなく、自分たちのストロングを活かせる瞬間を狙っていたように思います。
一番気を付けたかったのはカウンターでした。それは多分わかっていましたが、それでも攻撃の後の守備ではどうしてもそういうシーンが生まれてしまう時もあります。それが29分のシーンでした。
ソンリョンが出なければ間違いなく決定的なシュートを打たれていたし、セーフティに行けると判断したのかなとも思いますが、結果的にDOGSOでもあるし、危険なファールにもなってしまいました。現地ではどちらで取られたのかはわかりませんでしたが、いずれにせよレッド相当だったなとは思います(ゲーム記録ではDOGSOになってました)。

レッドが出てすぐ、ベンチが動き始めているのが見えていました。ソンリョンに代わってたんちゃんが入るのは確実。では誰を下げるのか、という点でも考えなければなりません。先生が動いているのは気付いたのですが、結果的にはノボリを下げるという判断になりました。後から映像や写真で見た時のノボリの振る舞いがあまりに素晴らしすぎて、改めて貴重な選手だなと思いました。たんちゃんのこわばった表情が一瞬で柔らかくなっていましたよね。アクシデントからとはいえ悔しい前半途中交代なのに、交代選手の表情を読み取って声をかけられるその気配り。ノボリ好き……

たんちゃんのプレーに関しては全く心配はしていなくて、単純に早い時間でフィールドプレーヤーがひとり減ってしまったことが不安でした。ただでさえ後半耐え切る力が落ちているチーム、中6日あったとはいえこんなに早い時間からハードワークを強いられるのはなかなか厳しいなという感覚でした。ピッチの中でも混乱は隠し切れなかったので、とにかく守り切ってハーフタイムに入れますようにと、それだけを祈っていました。
いつの間にか10人で戦うことにすっかり慣れてしまった我が軍、キツさはありながらもよく守り切りました。最悪同点までなら万々歳かなと思って観ていましたが、リードを守ったままハーフタイムに入れたのは大きかったな。

後半、ヤスくんに代えて先生を投入してスタート。元々退場が出た時に先生はアップを始めていて、守備を固める想定だったかなと。まあそりゃそうだよね。数的不利なら4-4-1がベースになるよね。
メンバーが代わってすぐの時間は要注意。わかっていましたが人数のこともあり堪えきれませんでしたね。押し込まれて最終的にはアダイウトンのゴールで同点。FC東京の外国人ってこう、本当なんかやってくれちゃう雰囲気あるよな……苦手意識しかない……

ただでさえひとり少ない中で追い付かれてしまったのは手痛い。けれど、人数が少なくてもカップを獲った経験のあるチームです。諦めるにはまだ早い。というか、そう思うしかありませんでした。
追いついたことで勢いの増す対戦相手。チャンスを待って必死に耐えます。キャプテン始め守備陣の奮闘はもちろんなんだけども、アキさんが攻守に渡って走る走る。獅子奮迅ってこういうことを言うんだろうなあ。ちょっと泣きそうになった。みんな気持ちでカバーしているようでした。
シュートを打たれる大ピンチもあったけれどバーに弾かれ、運が味方しているのかも、とも思いました。運も実力のうちとはよく言ったものです。勝てば何でもよかろうなのだ。

59分にはジョアンと悠さまに代えてリョウタと知念。交代判断早め。人数少ない分手当ては早めに必要よね……ひとりの負担も大きいしね……
選手交代っていうのはお互いにピンチもチャンスも訪れるタイミングだと思っていて、知念とリョウタが入ったことで流れ来るかも、とはちょっと思っていて。こう、チームに流れを引き寄せてくれるような選手たちってイメージというかね。
実際にチャンスが訪れたのは61分。健人くんがライン際ギリギリまで追い込んで引き出した相手のミス。ボールを奪い取ると折り返した先にいたのはマルちゃん!そのままダイレクトにゴールを射抜くシュートで勝ち越し弾!
いやマルちゃんシュートうっま。みんなの喜び方可愛い。リョウタぴょんこぴょんこしてたしマルちゃんは陽気なパフォーマンスせずにみんなと抱き合って喜んでるし、いやもう胸がいっぱいです。

しかし勝ち越したのが61分というのが絶妙な時間。10人で逃げ切るには時間が長すぎるしもう1点狙いに行くにはリスクが高いし、まあ難しい判断を迫られたと思います。
それでも集中して守っていましたが、一瞬の隙からクロスを許してしまうと再びのアダイウトンに決められ同点に。ぬお……なんと……
万事休すか……とさすがに落ち込みましたが、再開から先生がボールを持つと前線サイドへ持ち出し、あれ?と思った時にはクロス。その先には知念!飛び上がって競り合うも触れず……も、裏にいた相手選手に当たって吸い込まれるようにオウンゴール。えっ……!?入った!?入ったの!?となんかよくわからないけど周りの人たちとハイタッチ。笑
いや、本当何が起こるかわからないというか、めっちゃくちゃサッカーだなって思いました。諦めないって大事だな。

80分にはマルちゃんを下げてやまむーを入れ、3バックで守って勝ち切る戦術に。ここまで来たら徹底的に耐えるしかない。
耐えて耐えて、ピンチを何度も凌ぐ。相手も自分たちのホーム最終戦で負ける訳にはいかないので攻めてきますが、それでも耐え続けました。10人で長い時間走り続けているので身体も辛かったと思うし、限界も近かった、何ならとっくに超えていたかもしれない。それでも弾き返し続けたのはもう意地のようなものだったと思います。すごかった。

そのまま2-3で試合終了。勝利で終えたものの、同時刻に開催されていたマリノスが勝利したため、優勝にはあと一歩及ばず。
またしても3連覇を果たすことができず、勝利したチームには似つかわしくない涙と悔しさで溢れる最終節となりました。
途中、味方との接触で鼻を骨折しながらもボールを弾き返し続けた彰悟さんが、涙を堪えながらトラメガで話す姿には何とも言えない気持ちにさせられました。このチームに優勝をプレゼントしたかった。自分たちでコントロールできない困難にも立ち向かい、苦しいチーム状況でも諦めず、最後まで粘り続けたその強さは、これまでの5年にはない強さでした。結果はそれを証明する唯一無二のものだったと思うからこそ、優勝がほしかったです。

3.下を向く必要なんてない

優勝したかった。でもできなかった。悔しいという気持ちはとても大きいです。
でも、なんで優勝できなかったんだ、とは思えません。もちろん獲れるはずの勝点を自分たちで取りこぼしてしまったこともあるし、困難もたくさんあって、運も向いていなかった面もあります。
それでも、記憶に残るような戦いがたくさんあったシーズンになったなと、改めて思いましたし、記憶に残らない選手の姿なんてあるだろうかとも思ったんです。
心を震わせるような試合もあれば、とてもじゃないけれど褒められないような内容の試合もあって、それも含めての軌跡なんですよね。終わってみれば全てが愛おしいなと、私はこのチームが好きで応援しているんだなあと、改めて思えたシーズンでした。

諦めず最後まで走り続けた選手たちに、申し訳ないなんて言ってほしくない。少なくとも私は、優勝できなかったから全てが無駄だったなんて思いません。そりゃ、勝負事だから1番になりたいに決まっています。1番を目指すべきだとも思っています。
でもそれは、1番じゃなきゃ価値がないってことではないんです。

今までの優勝以上に、重みがあって価値のある2位だと思います。この重さを知ったからこそ、次に進める力がつけられるし、苦しい時に耐えられる胆力が持てるはずです。
この2位に価値を持たせるのは、来季以降の自分たち。その価値を自分たちで証明できるチームだと思っているし、そう信じています。大丈夫。

下を向く必要なんてありません。胸を張って、この結果を誇ってほしい。最後の最後まで、このチームはみんなカッコよかったです。
私は、このチームのサポーターでいられることを誇りに思います。

4.今後の展望

と、いう訳で全日程が終了し、抜け殻のようになっていたのですが。
前述のようにあっという間にアジアツアーが始まってW杯シーズンに突入したので意外と充実しています。笑
サッカーってやっぱり夢があるよね。楽しい。
辛いことがあっても、楽しいことがあっても、明日はやってくるのだ。だから前を向いて歩かなきゃね。

アジアツアーについては興行的な意味合いが強いのでnoteは書かないつもりです。ベトナム戦とかもう全体像全然わからなかったしなあ。笑
全選手へ愛を叫ぶシリーズは、全選手の更新情報が出たらまとめて書こうかなと思っています。ちょっと今季は読めないのでいつ頃出せるかわかりませんが、年末までには全員分出切るかなあ……ちまちまと書いていこうとは思ってます。気長にお待ちください。

今季はオフが長くて、試合はあるとは言っても寂しい時期が長いですなあ。寂しい約束の時間がなるべく来ないといいなあと思いつつも、そうはいかないんだろうなあ。
新しく来る選手にとっても、チームを去る選手にとっても、来季も充実したシーズンになることを願ってやみません。みんなが楽しくサッカーしてくれるのが一番だ。

試合結果
--☆-☆-☆-☆-☆--
FC東京 vs 川崎F
2-3
得点者

47' アダイウトン
74' アダイウトン

19' 脇坂 泰斗
61' マルシーニョ
75' オウンゴール
--☆-☆-☆-☆-☆--

諦めなければ何かが起こる、ってことを証明した試合にもなったなあ。

5.おまけ

写真ちょこっとだけ。

飛田給は試合の日しか来ないよな。
カッコE
来たぜ味スタ!
肉山のローストビーフ丼は予約だけで完売してました。買っといてよかった。
実は初めてだった喜作。タッパーで持ち帰って夜も食べた。
1階後方、結構観やすくてよきでした。
いつもの。
いつものその2。
頑張ったよ。最後まで本当に頑張った。
帰りにたい焼き食べながら帰りました。優勝したかったなあ。
帰って、買っていただいたいもくり佐太郎を食べながら放心してました。
最後の最後にこんな試合を観られるとは思わなかった。

山あり谷ありのシーズンになりました。
苦しいこともたくさんあったけれど、忘れられない、忘れたくないシーズンにもなりました。この悔しさは来季、優勝という形で晴らしたいです。

選手の皆さまも、コーチ陣やクラブ運営に関わる皆さまも、本当にお疲れさまでした。このチームを1年応援できてとっても楽しかったです。

そしてnoteを1シーズン読んでくださった皆さまも、本当にありがとうございました!また来季(全試合分書けるかはわからないけれど笑)なるべく書けるように頑張ります。今後ともよろしくお願いします!



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