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課題山積。それでも、勝った。/2021年第101回天皇杯2回戦 川崎F vs 長野

どうも私です。

いやあ、すっかり夏みたいな気温になっちゃいましたね。
歩いてたら相当暑くて、これ真夏の試合ってなったら相当大変なんだろうなって思いました。とはいえ、私たちは等々力での試合は少なくともリーグ戦は9月までない訳ですけれど……
今のところ7月に3回戦が組まれていますけれど、日程的にはACL真っ最中だから日程調整入りそうだし、イギリスのキャンプ地だし、3回戦では等々力は使えないかもですね。。。

さて、ディフェンディングチャンピオンとして挑んだ天皇杯2回戦。J3カテゴリーに所属するAC長野パルセイロとの1戦でしたが、PK戦にもつれ込んだ結果1-1(PK4-3)と何とか勝利を収め、3回戦へ進出することができました。もうね、PKは心臓に悪い。めっちゃ疲れた、けどよかったあ、、、

内容を三行でまとめると
・欠けた5枚の重さを味合わされる
・値千金の初ゴールと神セーブ
・どんな状況でも次へ繋げる底力と課題への苦悩

もっと詳しく見たいなって方は続きをどうぞ。

今回は放送がなかったため見返しなし、相手チーム情報も事前に入っておらずでして、Twitterでの個人メモと記憶、そして公式のゲーム記録をベースに書いております。間違いあったらすみません。。。

ちなみに選手のことは基本愛称で書いているので、気になる方はバックでお願いします。

1.スタメンとメンバーへの所感

我が軍のスタメンはこちら。
※現地観戦の際は試合後に書いています。

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ぬおおおおおおおおおおおおおおおおお天くん!!!!!やまむー!!!
和季くんスタメン!!!!!!!!!(´;ω;`)(´;ω;`)(´;ω;`)

いや、やまむーはね、練習もフルメニューこなしてたしそろそろかな、とは思っていたのですよ。和季くんもね、オニさんは試合で使いたいと思ってたと思うしどこかで長い時間起用するだろうなとも。
でも天くんベンチ入りは、note版マッチデープログラムにインタビュー載ってるからってあるとは思わなかった……!あってもルヴァンくらいからかなって思ってた……!いやあ、ここで来るとは。

その代わり、知念と神谷くんが外れてしまった訳だけれど、うーん、想像するにウィングができる選手を置きたかったんじゃなかろうか……知念を入れるとCFの選手の枚数を増やすことになるけど、実際ダミアンスタメンで、ベンチに悠さまとやまむーがいるなら兼ねられるからなあ。左だけは三笘くんもレオくんもいないとなると、タツヤだけじゃ薄い感じするもんね。神谷くんもさすがにやまむーが入れる状況でメンバー入りはキツいわな。ていうかやまむーと先生とレオくんがいればどこに急な交代が入っても大体のポジション回せちゃう説ある。強い。

選手のタイプによっては手元に置いて育てたいってパターンもあるけど、天くんは高卒で初年度から武者修行して帰ってきて実質川崎Fでは1年目で今メンバー入りって、普通に考えたらすごいことだなこれ……いやまあアカデミー出身ではあるけれどもさ。にしても。

長野に所属する選手たちの知識がなくて恐縮なのですが、久々にビジターの入った試合っていいなと思いました。南側がオレンジで染まっている様子は久々にビジターの圧を感じられてちょっと好きでした。

2.試合内容

初っ端からハイパーアグレッシブで追い立てて来る長野の選手たち。いやあ、最近だと湘南戦もそうでしたけど、こういう相手ものすごく苦手なんですよね、我が軍。
全体通してセカンドが拾えないシーンが多かったのですが、かなり厳しく来るので足元にボールを収める時間を作らせてくれない。結果ヘディングでアバウトにボールを出すことになり、競り合いになる、みたいな悪循環。高さのある一発目は大体勝つんですけど、いざ足元へって時に結構負けてたんですよね。わかっていてちゃんと狙ってきてたんじゃないかなあ。

中央で競り合いに負けがちだったのは、中央の強度がいつもより低かったのも要因のひとつだとは思います。我が軍の強度を出すタスクに置いて碧くんとレオくんの役割は大きすぎる程大きい。それを更に実感させられた展開でもありました。
和季くんはボールを持っても割と下げがちで、それは長野が中央を絞ってきていたのでノーチャンスだと思ったのもあるとは思いますが、大分の遅攻スタイルが抜け切っていない面もあるのではないかなあと勝手に想像しました。彼のプレーで輝きが見られたのはやっぱり前へ向かうパスだったので、自信を持って特長を出していくともっといいと思うのだけどな。
ヤスくんも何とかして勝つんだという気概は十二分に見えたのですが、なかなか苦労しましたね。途中で和季くんと左右ポジション入れ替えてお互い少し良くなりましたけれど、見違える程とは言えなかったです。

右SBはミキくんを代えられないというのもよくわかります。ゼインくんがすごく悪い訳じゃないんだけど、アキさんに全力出してもらうにはミキくんが後ろにいないと厳しいと思う。彼らの距離感は終始気になりました。でもゼインくんが上がりすぎると裏を狙われてしまう。それもわかっていて前に出るタイミングが計れなかったかなとも思います。たまに空いたスペースをヤスくんが埋めに来てましたけど、つまりいなければいけないところが空いているということでもありますしね。ただ、ゼインくんはいい抜け出しもあったので、そういうストロングを生かしていく動きは続けていくべきだと思う。

長野はかなり走っていたので、今は対応が苦しいけれどこの勢い90分持たせるのはかなりキツいだろうなとは観ていて思いました。だから前半何とか耐え切れば後半にチャンスが来る。もしくは1点決めればその後はこちらが主導権を握れるだろうなと。だからこそ、前半は耐え切らなければいけませんでした。

チャンスは作れていたものの、前述の中盤の問題や相手GKのナイスセーブも続き(田中選手、今季リーグ戦出場0らしいです。すごすぎる)、決め切ることがなかなかできず。良くない流れだなと思っていたところ、ミドルレンジからのシュートを被弾し失点。いやあ、ちょっとバタバタはしていたのよねえ。しかしそれ以上にワンチャンを決め切る勝負力よ。藤山選手、ナイスミドルでしたね……
一番嫌な前半終盤での失点。漂う空気は昨シーズンこてんぱんにやられたホーム札幌戦を思い出させました。交代以外で出来得る限りの対策は指示されたと思いますが、想像以上に強く来られていたのと、計画外の失点でオニさんも頭フル回転だったと思います。この日はベンチにいる時間も結構長かった。横浜FC戦での勝利もあったし、ある程度は優位に進められる算段もあったはず。けれど、長野側は自分たちに実現可能である全ての対策を立ててきたし、選手たちは計画通り、もしくはそれ以上にパフォーマンスした。この一戦に掛ける思いやチーム力を強く感じました。

オニさんは中盤で苦戦していた和季くんを下げ、ディフェンスに強みを持つ健人くんを投入。相手の勢いもやや落ちてきていたのもあって、少しずつ攻めに転じられるようになりました。多分この辺は健人くんとジョアンのダブルボランチにしていたはず。健人くんの何がいいって、守備への嗅覚がすごく鋭いところだと思う。まだまだ足りないところはあるのだけど、ここだ!ってところでボールを奪ったり相手の攻めを遅らせたりするのがすごく上手。いい攻撃っていい守備から始まるのよなあ。
実際、後半はかなり積極的でした。シュート本数は後半だけで14本。前半は5本だったので3倍近く打っていることになりますね。

更にギアを上げるため、ゼインくんに代えて悠さま。フォーメーションをどうするのかなと思ったのですが、右WGに悠さま、アキさんをIHにして、健人くんを右SBに。このタイミングで4-3-3に戻してます。どうしても中央が使えてなかったのと、いつものようにアキさんをフリーに動かしてもあまり釣られてくれなかったので、ボールをキープして配球してもらえるのは解決策としてはよかった。途中からアンカーの位置まで下がって受けていたけど、その動きを見ているとやっぱり中央の課題が大きかったなあと改めて。

そして得点を入れるためにまた交代カードを切ります。ヤスくんとジョアンに代えて大弥くんと塚ちゃんをin。これはもうフルパワーの選手投入で一発やってやろう交代だったかなあと思います。大弥くんも結構ぶっちぎったりしてたけど、塚ちゃんのプレーは粗削りでも気持ちがこもってて、これからACL戦うのに頼もしい戦力だなと思いました。頑張れ頑張れ。

この間にも何度も何度もチャンスを作る我が軍。先生のクロスバー直撃ミドルもあったし、タツヤからダミアンへ上げたいいクロスも何度もありました。けれど相手のGKがまあ止める。フィールドプレイヤーたちも止める止める。なかなかゴールを割らせてもらえません。
この絶望的な状況の中、最後の交代カードはなんと天くん。なんて状況で投入されるんだ……なんて心配をよそに、ボールを持つとゴール近くまで何度も運び込む天くん。いやー!生で観るとよりすごいな!
三笘くんのようにストライドとスピードで運び込むタイプではないし、タツヤのような鋭さのあるドリブルではないのだけど、ゆるりと相手を躱して入っていくプレーにびっくり。これは原石だわ。まだ守備が物足りないかなと思うけれど、三笘くんも昨シーズン前半はそんな感じだったしね。いやあ、もっと観たくなっちゃった。

アディショナルタイムに入ってもまだ同点ゴールを決められず、絶体絶命。そんな中、ゴール前で弾かれたボールを拾って射程圏内に入り込んだのは、右SBに入っていた健人くんでした。思い切って振り抜いた右足からのシュートは、堅く固く守られていた長野サイドのゴールをようやく開けてくれました。土壇場で同点!プロ初ゴールは、チームを救う貴重な同点弾になりました。健人くんマジありがとう……

ゲームは同点のまま90分を迎え、そのまま延長戦へ。長野の選手たちはもうだいぶ足にきてました。そりゃそうだわ。我が軍は何としても1点奪いたかったのだけれど、またしても堅守に阻まれます。いやあのGK今シーズン出場してないとか絶対嘘だぜ……だってすごかったもん……
延長戦でやまむー投入は本当にいい交代だったなと思います。PKに入った時のことも考慮していただろうし、ジェジエウが途中股関節を気にしていたので結果的にそこをフォローできました。やまむーのアンカーがついに観られると思ったらジェジエウのフォローで結果最終ラインに。まさかのCFジェジエウ爆誕してた。笑

そして結果的にゴールを奪えないまま延長戦も終わり、PK戦へ。一昨年のルヴァン以来のPKだわよ……心臓に悪いのよ本当に……
1本目はお互い難なく決め、2本目。ゴールに立つソンリョンがすごく大きく見えるなあ、なんて思っていたら、なんとコースを読み切りストップ!はー!ソンリョン神降臨!!!川崎Fはやまむーの落ち着いたPKで2-1に。てかやまむーのPK安定感半端ねえ。ルヴァンの時もやまむー蹴ってたなあ。
そして3本目も止めるソンリョン!!!すっげー!!!いや、PKって1本止めるだけでもえらいすごいことだと思うんですよ。圧倒的キッカー有利なんだから。それをこの状況で2本連続ストップって。神がかってる。川崎Fは先生がキッカーでしたが、こちらも落ち着いてキック。一昨年の悪いイメージは払しょくできたかな。先生のプレーっぷりはこの試合通してすごく落ち着いていたし際立っていた。顔つきが違うのよね。カッコよかった。
4本目、まさかの大弥くんは外してしまったのだけど、すぐ声かけしてフォローするノボリの気遣いはさすがでした。そういうところが好き。ここで3-2。
最終キッカーはアキさん。ゆったりとポジションまで歩いていく余裕。決まったなという予感はあったものの、蹴られるまでの時間がすごく長く感じましたね。いつものように小刻みに走り込んでPKを決めた後は、小さくガッツポーズ。マジカッコいい。試合後コメントもめっちゃカッコよかった。

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気楽……に……すごいメンタルコントロール……さすがっす……

アキさんが決めた時点で4-3となり、見事勝利。いやあ、綱渡りのような試合だったけれど次に進めて本当によかった。代表組がいない間に星ひとつ逃しました、なんてさすがに顔向けできないもんな。課題は山積だけれど、とにかく繋げられたことが一番。

3.どんな状況でも次へ繋げる底力と課題への苦悩

こういう試合、今までだったら大体取りこぼして終了だったのを、首の皮一枚で何とかなっているのはいい変化だなとは思うのです。先日の横浜FC戦もそうでしたけれど、決定的な選手を欠いた状態でも勝てるって普通に考えたらすごいことです。そういう意味では底力を見せたなとは思っています。

ただ、遠くない将来同じような壁にぶち当たることはあるだろうな、と思いました。今はただ強度と技術の差で力ずくで勝点を奪っている感じがしているのですけれど、緩急という観点では少し足りないかな、と思っていて。今緩急をつけようとすると、おそらくアキさん頼みになっている面が大きいのではないかなと。そして、それは正しい方向なのだろうか、と疑問に思う時があります。
もちろん勝っている今はまだ許されていますが、今シーズンのサッカーは俗人的な側面が強すぎる。誰かが欠けた時に大きな弱点となるのではないだろうか。そしてそれは、昨シーズン安心して引退できると言った憲剛さんの見ていたチームの方向性と離れていないか、と懸念してしまいます。実際、今回は危うく敗戦するところでしたし。

最近、オニさんがミキくん、碧くん、レオくんを重宝しているのと並行して、中盤の組み立て方を試行錯誤している様子も少し見て取れるように思います。和季くんを獲得して中盤に置いてみたりもその一環かなと。リョウタが帰って来た時のことも少し想定しながら采配しているかもしれません。

過大評価と言われるかもしれませんが、おそらくリョウタが帰ってきたら、今までの圧をかけていくサッカーだけにはならないと思います。やまむーも戻ってきましたが、アキさん、リョウタ、やまむーは試合の中で緩急をつけるのがすごく巧い。阿部ちゃんもそういう選手でしたよね。今はただ必死に圧をかけていくサッカーに偏りがちです。ヤスくんもその流れに無理矢理乗っているようにも見える。
強度は確かに必要ですが、強いだけではそろそろ通用しなくなってくる。どこのチームも4-3-3を取り入れたりハイプレスをかけたり、川崎Fのスタイルは面食らうものではなくなってきました。

憲剛さん引退後、健人くん推しになったサポさんをよく見かけるのですが、おそらく彼には憲剛さんのようなしなやかさがあるのですよね。張る時は張る、流す時は流す。そういうところが少し似ている。多分、これからの川崎Fにはそういうしなやかさも必要になってくるのではないでしょうか。
緩い状態のものを強くするのは難しい。だから今はとにかく強く硬く早くとしているけれど、そこから余分な力を抜いていく作業が増えていくのかなと、何となく思っています。その過程で、大きな穴が露見することのないように、徐々にスライドしていく。チームは今、一番難しいところにいるのかもしれません。
ACLを考えると、強く硬くは間違っていない方向性な気がするだけに、本当に難しいところですけれど。

4.今後の展望

さて、代表ウィークが明ければ、いよいよACLです。実際試合を観ることができるのかどうかすら不透明ではありますが……こればかりは仕方ありません。怪我無く勝ち抜けて戻ってきてくれることを、ただただ祈るばかりです。
ACL登録メンバーってちょっと制限があったような気がするのだけど、今回は集中開催だし大体の選手は連れて行けるのかな?アジア相手だからこそ、知念や塚ちゃんの強さが武器になるように思います。リョウタは間に合うかな。無理はしないでほしいけど、リョウタにも一緒に出てほしい。

今回こそ、いい結果を。川崎Fの強さをアジアに示したいです。そしてCWCにACL優勝チームとして出場したい。夢は膨らみます。

ちなみにnoteはACLが観られるようであれば書く予定です!観られなければリーグ再開までお休みかな。今シーズンは全試合書くのが目標なので頑張りたいです。

とりあえずは、おそらく勝ち取ったであろう連休をゆったりのんびり過ごして、疲れを取ってほしいですね。

試合結果
--☆-☆-☆-☆-☆--
川崎F vs 長野
1-1
(4 PK 3)
得点者

'90+1 橘田 健人
'42 藤山 智史
--☆-☆-☆-☆-☆--

5.おまけ

ホーム戦は9月なので、しばらくないであろうおまけだよ!

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オレンジのユニフォーム可愛いねえ。

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この辺でした。観やすい!

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お仕事して結構ギリに行ったので限定ご飯食べられず……ライスコロッケもおいしゅうございました!

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暑かったからなのか、受け取った時には既にクッキーがI'll be back状態。

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いつでも推しを探してしまう。

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いつものクロス練習。

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カブちゃん可愛いな。笑

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長野はVに並ぶ派。

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推しがいたら撮影ボタン押しちゃうのは仕方ない。

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お水受け取ってるとこ。

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長野のオレンジめっちゃ鮮やか。ええな。

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天くん!デビューおめでとう!次は得点を!!

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ちゃんと撮ってる~~~~~アキさん本当頼もしかった。

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いやあ疲れた!けど本当よかった!

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もう本当お疲れさまでした。選手たちも疲れただろうに。

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ふろん太くんが写真を撮られることにめっちゃ慣れている。笑

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もう本当に本当に苦戦させられた……!
代表招集選手欠いていたとはいえ、ハードワークを貫き通した長野の選手たちの強さが全面に出ていた結果だと思います。
強かった!

選手たちは丁寧に挨拶してくれて、最後はこちらの拍手にも応えてくれて、本当に本当にいいチームだなと思いました。

また等々力で会えますように。




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