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【学生・新人セラピスト向け】動作分析をする時の考え方・ポイント

こんにちは!
理学療法士として仕事をしながら、さまざまなSNSで情報発信を行なっている「ユウはる」です!

本題ですが、あなたは動作分析と聞くとどのような印象を持っていますか?

先日このようなツイートをしました。

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本日はこれについて、深ぼっていきたいと思います。


動作分析が苦手と思う理由

悩み顔

まず、動作分析に苦手意識を持っている方はいくつかの理由が考えられると思います。

動作分析苦手な理由】
①動作の見方がわからない
②動作を見ても事象を見つけることができない
③動作を見て自己解釈できても自信がない
④そもそも論で動作分析に興味がない

これらが、動作分析を苦手だと思う主な理由だと考えられます。

さて、これらを克服するためにはどうすればいいでしょうか?

先に言っておくと、残念ながら、誰でも「これ」をすれば必ず動作分析が完璧になる!ということはありません。

動作分析というものは、そんな簡単なことでもなく、かつ克服するポイントが人によってそれぞれ違うからです。

しかし、ある程度の考え方やポイントを押さえるだけで、何もしない時よりは遥かに成長します。

ですので、次項からは、動作分析に必要な『考え方』や『しないといけないこと』や『ポイント』を述べていきたいと思います。

④が理由の方も、元を辿れば何かしらの要因があったからこそ嫌いになったのでしょう。
これを機に見つめ直してはいかがでしょうか。

苦手意識を持ってしまう人はあるものが足りない

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まず、動作分析に苦手意識を持っている方は、「自分は苦手だなぁ」と思って動作分析を避けていませんか?

または、臨床に出ると、動作分析は必ず必要となってくるものなので逆に避けることは難しいかもですが、その中でも「自分は苦手だから」と部分的な評価(ROM、MMTなど)を優先しがちで、動作分析をなぁなぁにしていませんか?

それでは、苦手なままで経過してしまうのは至極当たり前のことです。
(これは何事にも言える)

そうです。
圧倒的に足りていないのは、『』なんです!

リハビリにおいての動作分析の目的としては、人の動きを見て、異常があるかないか、もしくはどこまで成長したかを見るために行うかと思います。

ということは、『違いを見つける目』を養わないといけませんよね?

それなのに、正常動作もあまり見たことないとなれば、いざ患者さんの動作分析をしようとしても、まず違いに気づかないかもしれないし、違いに気づいたとしても細かいところまではわからないでしょう。

ですので、まずは正常動作をしっかり見て勉強して、次に異常歩行を見て勉強してみてください。
どちらも数の経験値を増やしてなんぼです!

中には、「数見てきたけど苦手なんだよ!」と思われる方も居るかもですが、そういう人は『人に相談する』ことの『』が足りていないはずです。
これに関しては後述したいと思います。

次項からは、具体的な対策について述べていきます。

目で見てわからないなら動画を撮ろう

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世の中には、その場の動作を見ただけで、その対象者の身体の特徴や抱える問題を見破るセラピストも居るのはいます。
(当たっているかどうかは抜きにして)

けれど、歩行動作などの速い動きを動作分析をする際は、なかなかその場で判断するのは『』をこなしていても至難の業です。

周りにどういうセラピストが居るかは、人それぞれだとは思いますが、自分がその場で見てもわからないと思うのであれば、しっかりと動画に撮って、何度も見返すことができる状況にしましょう。

病院であれば、動画を撮れるカメラが一台も無い、ということはないと思います。

そして最近は、タブレット等を「導入している病院も多くなってきたのではないでしょうか?
導入しているのであれば使わない手はありません!

時代も時代なので、文明の力を最大限使っていくことは、全然恥ずかしいことではありません。

逆に、現場で目視だけで判断するより、動画を取った方が、正確な違いを見つけることができるかもしれません。

と言っても、対象者の方が嫌がれば、動画としては撮れないのでそこは諦めなければいけません。

ということで、次項は、動画を見てもわからなかったり、動画に撮れない状況ではどうすれば良いか、を述べていきます。

動画で撮ってもわからないなら他の人に聞こう

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前項では、"その場で見てもわからないなら動画を撮ろう"という話でしたが、中には動画に撮ったとしてもわからなかったり、動画を撮れない状況の方も居るとは思います。

そうであれば、次に講じる策としては、『他の人の意見を求める』です。

自己解釈や自己分析にどれだけ自信があったとしても、限界があるのは間違いありません。

その限界のある中で、動作分析を数こなしても成長するわけなく、どちらかというとわからないという状態が積み重なり、より苦手になったり、考え方が凝り固まってしまいます。

私の周りのいわゆる"できる人"は、やはり色々な人と話をしているイメージです。

色々な人と話すというのは、ディスカッションだけでなく、教えたり、教えてもらったり、とどれもしているということです。

以上を踏まえても、さらなる成長を望むのであれば、他人の意見を聞くことは欠かせないでしょう。

しかし、自己解釈・分析でできてしまう天才もいるかもしれません。
といっても、そういう人はまず苦手意識を持たないと思うので、苦手意識を持ってしまっているあなたは、他人の力を借りることをおすすめします!

実際に動作分析をする際のポイント①〜正常動作の知識はしっかり身につけよう〜

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前項では、動作分析に対する向き合い方(考え方)について述べてきました。

それでは、以降の項では、実際に動作分析をするにあたって、最低限身につけておきたいポイントを述べたいと思います。

まずは、なんといっても正常動作の知識です。

これが出来ていないと話にもなりません。

何かを買うとなった時に、比較対象がなければ、何を基準に買えば良いかわかりません。
それと一緒で、比較対象がないのは動作分析において致命傷となります。

運動学でしっかり基礎知識を身につけるなり、健常者と言われている人たち(学生同士や職員同士)の動作を繰り返し見てみましょう
しかし、気をつけないといけないのが、後者の場合、健常者といっても何かしら動作に異常がある可能性はあります。
ですので、あくまでも参考程度にすると良いでしょう。

実際に動作分析をする際のポイント②〜違和感を感じた部分に着目しよう〜

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動作分析をする時に迷うのが、『どのように見たら良いか』という部分だと思います。

結論を言えば、"気になる部分に着目しよう"です。

これはトップダウンの考え方になりますね。

例えば、歩行動作を見た際に、正常歩行と比較するかと思います。
その時に、膝の動きに違和感を感じれば、"膝に着目する"といったシンプルな考え方です。

トップダウンのメリットとして大きいのは、『考えやすい』といった点です。

確かに、異常な動作を起こしている部位が全ての元凶とは限りません。

けれど、異常な動作が起きている部位が"そこ"なのも確かです。

であれば、問題の部位をしっかり評価していくことで、その部位に機能的な異常が見つかればそれに対してアプローチをすれば良いのです。

もし、問題の部位に機能的な異常がなければ、周辺の部位も問題視し、評価をしていき、徐々に範囲を広げていけば良いのです。

人によって考え方は違うので、この考え方を否定する方も居るでしょうが、"動作分析をとっつきやすくする"と言う点では、この考え方が特におすすめです。

まとめ

今回のまとめです。

動作分析が苦手な理由は、①動作の見方がわからない②動作を見ても事象を見つけることができない③動作を見て自己解釈できても自信がない④そもそも論で動作分析に興味がない、が挙げられます。

これらの理由を克服するためには、『数』をこなすのが最適です。

『数』というのは、"知識の数"や"観察の数"、"コミュニケーションの数"とほぼ全てにおいてです。

とにかくこれらの数の経験値を重ねましょう!」ということになりますね!

残念ながら、天性の持ち主でない限り、楽に動作分析ができるようになるということはほぼないでしょう💦

何事も努力は必要ということですね!

以上となります。

今回の記事が、みなさんの勉強の一助となれば幸いです✨

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