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あなたの「チーズ」は何ですか?変化に挑むための武器にしたい一冊。

「#読書の秋2020」・・・
最近また私の中では読書ブームが巻き起こされていたので、こちらのお題に参加せずにはいられませんでした・・・!

今回の記事では、私が1番最近読んだ本について想いを綴らせていただきます。
前から気になっていた話題作で、物語形式なのに自己啓発本よりも奮い立たされる不思議な一冊なんです。
騙されたと思って、少しだけ。私の読書備忘録にお付き合いください・・・!

01:本の紹介

冒頭部分だけでも推していることが充分に伝えられたと思いますが、改めまして私がとっても推している本は…こちらです。

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チーズはどこへ消えた?
スペンサー・ジョンソン 著
門田美鈴 訳

外国の本なので、ピンと来ない方もいるとは思いますが、なんと本書は全世界で2800万部、日本国内だけでも累計400万部を突破した驚異のロングセラーなんです。

「なんか難しそう」
「そういう本って、長編が多くて読みにくそう」

なんて思いましたか?・・・いえこれが全くそんなことは無いんです。
また、海外の本特有の読みにくさも、ほとんどないです。

そして本書は1時間で読めて10年間役に立つ、ビジネスの金字塔!と謳われたくらい気軽に読むことができる作品で、確かに私も50分ほどで読み終えることができました。
さらに実際読んでみて、このキャッチフレーズに誇張は無いな、とも感じました。
たった1時間で、自分の中で何かが動く感じがするんです。
皆さんにも是非この感覚を味わっていただきたいので、是非ページをめくって欲しいです。

本書の簡単なあらすじ▼
登場するのは…
ネズミのスニッフとスカリー、小人のヘムとホー。
2匹と2人が「迷路」のなかに住み、「チーズ」を探します。

「チーズ」とは、私たちが人生で求めるもの…つまり、仕事、家族、財産、健康、精神的な安定・・・等々の象徴です。

また「迷路」とは、チーズを追いもとめる場所…つまり、会社、地域社会、家庭・・・等々の象徴です。

一見シンプルな物語ですが、この物語には状況の急激な変化にいかに対応すべきかを説く、深い内容がこめられているのです・・・。

といった感じ、ですね。
これらの登場キャラクターの中から、変化に対して敏感になれる者、変化に気づいているのに行動できない者・・・四者四様の色が出てきます。
自分はどのタイプで、何が欠けているのだろうと、自身を見つめなおすキッカケを生んでくれるかもしれません。
寓話チックな作品で、読みやすいのもまたオススメポイントです。
では、私がこの本を読んで感じたこと、考えたことを綴らせていただきますね…!

02:グサッと刺さる問いかけ

本書は「変化を恐れるな」というのがメインのメッセージなのですが、
私は正直この本を読む前は、「別に変化を恐れてるわけじゃないしな・・・」なんて思ってしまっていました(笑)

しかし私はこの後、本書の3部構成のうちの最後のパートに、ハッとさせられることになりました。

その部分を少し引用させていただきますね…
状況としては、「変化を恐れるな」という本書のメインメッセージについて、数人の大人が議論を展開しているという場面です。

ある女性が、議論していたメンバー全員に向けて、

「私、知りたいんだけど、変化を恐れている人はどのくらいいる?」

という問いかけをします。
しかしそこにいたメンバーの中で手をあげたのは一人だけ。
そこでこの女性は、

「こう尋ねたほうがよさそうね。自分以外の人は変化を恐れていると思う人は?」

と聞き方を変えます。
そうすると、そこにいたメンバー全員が手をあげた・・・という話です。
(引用:本書76‐77ページ)

つまりは自分では自分の甘さを認めない、ということであり、「他人」の変化に気づこうとしていない自分が少なからずいる、ということでもありますよね。
これには言い返せなかったです…グサッと刺さるどころか、なんだかハチの巣にされた気分でした(笑)

また、自分は変化しているつもりでも相手から見たらそうでないのかも。
他人の変化に気づき、認め、自分自身も変化を楽しんでいける・・・そんなのが確かに理想です。

もしあなたが同じ問いかけをされたらなんと答えますか…?
正直に手を挙げることができるでしょうか。
私もこの登場人物たちのように、自分だけを贔屓目で見てしまうかも…と思わされました。

凝り固まった人間にはなりたくないと改めて思えましたし、気づけて良かったと思いました。
くだらない意地は捨てて、まずは自分が変わらないとですね。

03:マイ・チーズとは

ところで、私自身の「チーズ」って何なんでしょう。
また、みなさんの「チーズ」はなんですか?

改めまして本書では「チーズ」は、私たちが人生で求めるもの…つまり、仕事、家族、財産、健康、精神的な安定・・・等々の象徴とされています。
では私自身の「チーズ」とは・・・?

「チーズ」・・・私たちが求めるものは、常に変化します。
誰かに奪われるかもしれないし、段々古くなって、気づいたころには腐っているかもしれません。
幸せや人間関係においても同じですね。

自分の大切にしたいもの、守りたいもの…本当に大事なら尚更、そのものの変化に対して常にアンテナを張っておかねばなりません。
予期、探知、適応・・・当たり前のことですが、手にしたからと言ってずっとそれが手元にあるとは限らないんです。

そしてもし手からその大事なものがこぼれてしまった時。
その変化を受け入れずに執着ばかりしていると古いものだけでなく、新しい「チーズ」も逃しているのと同じです。

・・・ここでは私自身の「チーズ」は秘密にしておきます、笑
今あるもの、こと、人・・・ずっっっと変わらないものなんてひとつも無いなんてそんなことはわかってはいるつもりでも、やはり注意深くあらなくてはと思わず襟を正さずにはいられませんでした。

みなさんの「チーズ」は何ですか?
明日にはその「チーズ」は、手元に無いかもしれません。

最近は本から学ぶことが多くて本当に困ってしまいます・・・。
(本当に嬉しい限りです)
そんな読書の秋を楽しんでいる私の今イチオシの本の感想文でした・・・
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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