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仕事を分けてみた

私のお仕事のメインはひとことで言うと「デザイナーへの育成」です。

たくさんの方がデザイナーを目指し、その中でうちのスクールに入学していただけたら、私のビジネス的にはありがたい話です。

まず、ご入学前に一度直接お話をさせていただくシステムなんですが「なぜデザイナーになりたいのでしょうか?」「なぜWebデザイナーになりたいのでしょうか?」をお聞きします。

その時に「それはデザイナーやWebデザイナーじゃないとできないことなのかな?」と思ったり、場合によってはお聞きすることもあります。

そんな日常の中で、仕事の分類を脳内でやってたんですが、現時点での自分の中での仕事の分類を描いたものがサムネール画像の図になります。

異論は認めますが、河川敷かどっかで勝手に叫んどいてください。

仕事の分類

①知力を奉仕するか、体力を奉仕するか
②能力を奉仕するか、忍耐力を奉仕するか

無限にある要因をバシっとまとめると、この2点なのではないでしょうか。

知力 or 体力

考えることで対価をいただくお仕事なのか、体力を使うことで対価をいただくお仕事なのか。

①自分がやりたいのはどちらか?
②自分にできるのは、またはできそうなのはどちらか?

①と②から考察し、自分の進む道を選ばないといけません。

能力 or 忍耐力

職能の対価をいただくのか、我慢の対価をいただくお仕事なのか。

これもまた
①自分がやりたいのはどちらか?
②自分にできるのは、またはできそうなのはどちらか?

①と②から考察し、自分の進む道を選ばないといけません。

グラフィックデザイナー、Webデザイナーはどこにカテゴライズされるか?

「知力 or 体力」に関しては、知力優先型のお仕事です。

考える力(記憶力、想像力、判断力)への比重が高い職種です。

「長時間働ける」「何日間か休みなしでも働ける」
そういう体力面が求められる企業や案件もありますが、運動量や筋肉への負担はほぼゼロです。

「能力 or 忍耐力」に関しては、能力優先型のお仕事です。

何を設計できるか?の差がおおよそ収入やポジションの差なのではないでしょうか。

「長時間労働に耐える」「上司やクライアントからのプレッシャーに耐える」
当然それらも求められますが、「忍耐力だけは誰にも負けません」な方では、収入やポジション的な限界が見えます。

デザイナーに求められる資質

以上から、デザイナーは知的能力が求められる職種であるといえます。

先天的・後天的に関わらず、相応の脳力を持ち、なおかつ新たな知識・情報をどんどんインプットし、アップデートしていかないといけない職種。

そして、頭で考えたことを再現する能力が求められます。

「考える仕事をしてみたい」
「考えることが好きだ」
「考えることが得意だ」

であれば、天職かもしれません。

現代社会では知的労働への対価は総じて高いですが、デザイナーという職種は一般的にそれほど高くないです。

一部の能力の高い方、もしくは周りからそういう評価をいただけている方は、それ相応の対価をいただける業界ですが、そういう方々を除けば、決して稼げる部類のビジネスではないです。

なぜ、デザイナーやWebデザイナーになりたいのか?

「デザイナーやWebデザイナーになりたい!」というお気持ちはとても嬉しいですが、一回その思いを飲み込んで、上記のようなことを冷静に考えて欲しいと思っています。

稼げる金額の割にデザイナーやWebデザイナーになることへのハードルは高いです。

その高いハードルを乗り越える価値を見い出せる、もしくは見い出せるかもしれないと思うのなら、是非ともチャレンジしていただきたいです。

でも、そうじゃなければ、もっと簡単に就け、同じぐらいの報酬をいただける仕事はあるのではないでしょうか?

「なぜ、他の仕事だとダメなんだろう?」

よく思います。

私は父親が深夜のトラック運転手、母親が掃除屋さんでした。

どちらも体力忍耐優先型に分類されるお仕事かと思います。

子どもに大学ぐらいは行かせてあげたいという思いで、人が寝ている時間に肉体も精神も費やして働いた両親を尊敬しますし、両親の仕事も尊敬しています。

「労働を通して社会に参加する」ことが仕事だと考えてます。

偉いも偉くないもないし、かっこいいもかっこ悪いもないです。

今、この記事を見ている方が、デザイナーやWebデザイナーへの道を考えている方でしたら、是非一度仕事の整理と自己分析を行っていただきたいと思います。

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