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「はたらく」という概念が大きく変わる近未来

こんにちは。株式会社LCP(ライフクリエイトパートナーズ)の伊藤です。

いきなりですが、質問させてください。

「あなたはなぜ、働いていますか?」


人間は、「なぜ働くのか?」そんな風に聞かれると「いやいや、そもそも働かないとでしょ」と、働くことが前提で、それよりも深く考察するだなんて、考えることもない時代なのかもしれませんね。

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私の実家は、長野でレタス農家を営んでいます。

私の父は、自分の父親に会ったことはありません。祖母のお腹が大きく膨らみ始めた出産予定日の3ヶ月前、祖父が戦場に旅立った日を境に、二度と戻らない人となりました。女手一つで育ててくれた母親を支えるために16歳で高校中退、家業を継ぐことを決意します。その後、60年以上専業農家として家族を養ってきてくれました。

収穫期の夏は、家族総出で畑仕事をするため、私にとっての思い出はとても限定的。夏休みの思い出といえば、ラジオ体操と畑仕事のみです。笑

畑仕事では多くのことを学び、今に生きていることもたくさんあります。

私自身も、自分の指を落とす可能性があった大きな怪我をしたこともあります。

仕事とは、生半可な気持ちで取り組むと危険だということさえも、畑仕事で学んだのかもしれません。

毎年6月〜9月は、早朝2時から収穫のため、生活は仕事が中心。まさに、「生きる」と「はたらく」がリンクしている生き方です。そんな父親、母親の姿を見て育った私にとって「はたらく」とは、“自分の人生そのもの” だと感じていた部分があったかもしれません。

この記事では、そんな「はたらく」ことの概念について、深く考えていきたいと思います。


国民が同じ価値観を持つ時代の「はたらく」とは

少し昔の話をします。

敗戦国だった日本。その日本が、世界GDP第2位まで一気に駆け上がった背景はとてもシンプルでした。

物がない時代には、物が売れます。衣・食・住、生活必需品と言われるもの全てがゼロから生み出され、大量生産&大量消費の一途を辿ります。

1997年まで続くこの現象は、国民の中にあった “たったひとつの共通言語” の元、世界的に稀に見る高度経済成長を生み出しました。

それは・・・「豊かになりたい」

これこそが「はたらく」概念でもありました。

物がない時代、物を手に入れるためには、その対価である「お金」が必要です。「豊かさ」の定義の大部分は「お金」で解決できるものがほとんど。

つまり「お金」が欲しいのではなく、「お金」で手に入る「豊かさ」を求めていたんだと思います。

資本主義である限り、サービスを使ったり、物を手に入れるためには「お金」が必要。そのために「はたらく」という概念が根強いというのはもっともな意見ですよね。

では、現代はどうでしょうか?

「お金が必要」「お金が欲しい」そのような声は、もちろん多いと思います。

しかし、なんのための「お金」なのか?

それは、物やサービスを受けるための「お金」という概念の他にも、

  • 時間が欲しい

  • 感情を味わいたい

  • 経験をしたい

  • 知識をつけたい

今は、物よりも 「心」を満たすためのお金の使い道が増えてきているような気がします。

物がない時代には、物が売れた。
しかし、物で満たされても、心は満たされない人が増えた。
結果、心を満たすために必要なものが求められるようになってきた。

お金の使い道は、明らかな変化を遂げています。


「はたらく目的」の多様化

では、「はたらく目的」はどうでしょう?

時代は変わっているのに、この「はたらく目的」は変化せず、現在を迎えているのかもしれません。

大量生産&大量消費が叶っていた背景には、国民の価値観がほぼ同じであることが挙げられます。みんな欲しいものが同じだからこそ、同じものをたくさん作ってもたくさん売れる。

しかし、今や、流行りものが定まらず、欲しいものもバラバラ、趣味も嗜好もバラバラ。

人の数だけ価値観が存在するようになってきたからこそ、欲しいものを売るという既存のマーケティングはだいぶ前から機能しておらず、流行り廃りのスピードも速い。

つまり、「はたらく目的」も価値観に沿って、多様化している。

あなたの「はたらく目的」は、隣の人と違っていい、違って当たり前、ということ。だからこそ、自分の理想は何か?どんな生き方、働き方をしたいのか?

ここを “自分の意思で” 決めていく必要性が出てきているわけですね。

私たちLCPでは、この方向性のことを「在り方」とお伝えしています。

▼「在り方」とは何かはこの記事を読んでみてください。


これからの「はたらく」とは、どうなっていくのか

ここ近年、産業革命以来の大変革が起きていると言われています。まさに、産業により「社会構造の変化」が起きているということです。

その基盤となる要素として、年代別で主役となったキーワードをまとめておきます。

2020年:「DeFi」
Decentralized Financeの略。管理者を必要としない分権型金融のこと。
日本で言えば日本銀行が日本銀行が通貨発行権利を持っているため管理者として存在。(=中央集権型金融)DeFiにより個人が直接取引可能になる。

2021年:「NFT」
Non-Fungible Tokenの略。非代替性トークン、所有証明書付きデジタルデータのこと。画像や動画、文字などのデータ管理にブロックチェーン技術を活用し、改ざんすることができない世界で1つだけのデジタルトークンが作れる。

2022年:「DAO」
Decentralized autonomous organizationsの略。分散型自律組織のこと。
同じビジョンに沿ったメンバーが集まり、共通の目的を達成するために機能する組織。関わっているメンバーには独自のトークンが発行され、バリュエーション(企業価値)を上げることへの貢献こそ全体最適に。限られた意思決定者が存在する中央集権型組織と異なり、誰もが作れて、誰もが参加できるプロジェクト組織。

これらの実現を支えるテクノロジーにより、

  • 現実世界ではなく、WEB上の仮想空間で、

  • 代替できないデータ(作品)として所有したり、そこに付加価値をつけることもでき、

  • それらがWEB上だけで売買されることもでき、

  • 互いの顔も名前も知らないメンバー同士が、

  • 同じ志(目的)に沿って集い、協業し、

  • 関わったプロジェクトが成功すれば、メンバー全員にリターンとして報酬も発生する

といったことが叶うようになってきます。

少し昔なら、名前も知らない、顔も見たことのない人と、同じプロジェクトを遂行するだなんて、、、信じられない世界です。

これが実現することにより、場所・時間・経験に捉われない働き方も可能です。

同じ想いこそあれば、その実現に向けて今の自分ができることを見つけ、自らポジションを取り、ビジョン達成を楽しむことができる。

いつもランチに行く同僚よりも、世界のどこかにいる名前も顔も見たことの無い誰かの方が、本音で語り、熱いビジョンを共有でき、目に見えないもので繋がっている人との繋がりが安心感ともなる。

さらには、そこから発展し、自分たちの「想像力」を掻き立てられるほどの熱狂を生み、共通のビジョンを実現していく日が来るかもしれない。

それは、そう遠くはなさそうですね。

これらが全て実装され、仮想世界である「メタバース」が実現していくことで、さらに加速していくことが予想されます。

今生きている現実世界とは別の世界で、全てが動いていくことも可能です。そうなると、

  • 自分が好む自分で生きることができるし

  • 嫌なら辞めればいいし

  • やりたいことだけやることもできるし

  • やり直しは何度でもできる(ゲームでいうリセットボタンを押す)

SF映画や、ゲームの中だけの話ではありません。
遠くない未来に「あなたが生きたい現実」を実現できる世界になっていくことも考えられるわけです。

そんな未来を今のあなたは楽しめますか?
それとも・・・拒否しますか?


”全てが思い通りになる世界”で、あなたはどう生きる?

もし「あなたがしたいこと、なんでもできるよ?」

そう言われたら・・・

今のあなたは、どうしたいですか?
どうなりたいですか?
どう生きたいですか?

そして、そもそも、はたらく必要がなかったとしたら・・・

毎日、どんな風に過ごしたいですか?
どんな時間の過ごし方をすると思いますか?

「はたらく目的」が多様化し、自分で決められるようになっただけではなく、これからは「はたらく」かどうかさえ自分で選ぶ時代へ。何のために生きるのかがさらに重要になってきそうですよね。

「はたらく」=「やりたいことを叶えること」

もしこれが実現するのであれば、「遊ぶように働く世界」が訪れると言っても過言ではないかもしれないですよね。


これからの「はたらく」に必要なこと

これから、私たちが迎える未来は、全てが叶う可能性がある世界です。
考え方によっては、そういう解釈も可能になると感じています。

例えば、仮想世界である「メタバース」では、

  • 自分の望む美男/美女、外見になることができ、

  • 面倒なしがらみや制限がなく、際限なく自由で、

  • 富んだイメージ力で全てが実現できる世界

そこには、何一つのルールも、条件もありません。
あなたの「創造力」次第で、叶えられるものが変わってくる世界が訪れます。

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では、ここで、一緒にイメージしてみましょう。

今までの生活の中で、心が揺さぶられた感動体験、心が震えた経験、印象に残っていることを思い出してみてください。

・初めてディズニーランドに行って、その空間にワクワク&ドキドキした
・大好きなアーティストのライブに行って、五感から味わう臨場感に鳥肌がたった
・ステキなレストランで、想像をはるかに超える料理に感銘を受けた
・大好きな彼や彼女、家族から、嬉しいサプライズを受けて涙するほど感動した

人生の中で記憶に残るほどのその瞬間は、誰かの「創造力」によって作られています。

  • こんな世界だったら面白い!!

  • こんな世界を作りたい!!

  • こんな世界観を味わいたい!!

そんな、あなたの「創造力」こそが、自分がワクワクする源泉であり、誰かを喜ばせることであり、それが仕事になっていく可能性が高い時代になっていきます。

きっと、これからの「はたらく」とは、あなたの創造力を最大限に活かすことであり、その創造力によって、人を豊かにしていくことになるのではないでしょうか。

これから迎える未来のために「今できること」

仮想世界が遠い未来としてされてきた過去から、ここ10年でリアルな世界に浸透し、私たちの生き方は確かに変わっていきます。

映画の世界だと思っていた「レディ・プレイヤー」「サマー・ウォーズ」そして「竜とそばかすの姫」の世界は、実はもうすぐそこまできています。

では、今からできることは、一体どんなことなのでしょうか。

今までの内容を踏まえ、今、どんなことをこれからの生活に取り入れたら、より豊かに幸せに生きられるのでしょうか。


最初にできること、それは「自分を知る」こと。
そして、自分の「想像力からの創造力を磨く」練習をすることです。


それは、決して難しいことではなく、

  • 目に見えないもの(イマジネーション、感情など)を感じてみる

  • 自分の「好き」に素直になる

  • 「感情」を動かす(動いた感情に意識を向ける)

  • 自分にかけている「制限」に気づく

  • 制限がないとしたら「どうしたいか」を考えてみる

ということです。

先ほど私は、難しいことではないと言いましたが・・・
いや、これは結構、難しいですよね・・・笑

これを実践するためにも、日々の仕事の中でもできることはたくさんあります。感情が動く瞬間に気づき、少しでも味わうことはできます。自分を知るきっかけは日常にたくさんあるということ。

日々の生活は、大事なことを教えてくれるGIFTで溢れています。

何気ない毎日も、一生に一度しかない、スペシャルな一日であることに変わりはありません。今日、この瞬間から気づくことで、毎日の生活が少しでも輝き、そして、豊かな生き方になるようにしていきたいですね!

自分のことを知る上では、「強み」の見つけ方&磨き方も参考にしてみてくださいね。