見出し画像

学生が語る杉浦裕太研・慶應理工①

学部4年 Y・Mさん

進学の決め手
私は付属校の出身で、慶應に進学することは決めていたのですが、理工学部と薬学部のどちらに進学するか迷っていました。理工学部を選んだのは選択肢の幅がより広いと思ったからです。慶應の理工学部には大体10個ぐらいの学科が設置されているんですよね。これって私立大の中ではかなり多い方で、しかも入学時点では五つの大きな分野に分かれるだけで明確にどの学科に進むかが決定しない。二年に進級するときに、いくつかの選択肢から自分が行きたい学科を決めることができます。当時の私は将来どうなりたいとか、どういう研究がしたいとか、興味の方向性がなんとなくでしか決まっていなかったので、入学後に選べる道が多い理工学部は魅力的に映りました。


杉浦裕太研のここがすごい!
B4(学部4年生)で研究室に配属されるんですが、研究室を選ぶとき私は自分の興味意外に「面倒見の良さ」を重視しました。研究室も様々ですから、大体のことを直属の先輩に教わり、教授と話す機会をあまり得られないところもあります。人それぞれかと思いますが、私は先生と直接話す機会や相談する機会が多い方がよかったので、この研究室を選びました。ここは学生と先生との関係がいい意味でフラットで、先生と直接お話しできる機会も多いです。また修士の先輩方も質問や相談をしやすい環境や関係性を築いてくれていますし、必要なスキルを学習するためのブートキャンプなんかも配属後すぐ開かれます。「面倒見の良さ」は杉浦裕太研の魅力だと思いますね。


配属後の変化
配属されてからは以前よりも自由に時間を使えるようになりました。今まで(学部三年まで)は平日に授業を受けて土日が休みというのが普通だったんですが、配属後は例えば水曜は休みにしてしまって、その代わり土曜日に研究するとか、そういうフレックスな時間の使い方ができるようになりました。私はどちらかというと朝方なので、早めの時間によく研究しています。反対に夜型の人は遅めの時間から活動をはじめたりします。時間的な縛りはホントに無くなりました。自分のペースで研究活動に打ち込めます。


研究紹介 耳で人を見分けるシステム
私はイヤフォンを用いた個人認証システムの研究をしています。現在は指紋認証や顔認証が主流ですが、耳の形も人によって様々です。イヤフォンに取り付けたカメラでユーザーの耳を撮影することで個人を識別することができます。指紋認証や顔認証とは異なり、ユーザーがイヤフォンを使用している間は常に認証を行える点が画期的で、今よりもさらにセキュリティを向上させることができます。最近は様々な活動をオンライン形式で行う機会も増えてきました。この手法は例えばオンライン形式の試験などでの受験者の本人確認に活用できるかと思います。


将来像 文系と理系の架け橋に
まだ具体的には決まっていないのですが、理系と文系の架け橋となれるような、そんな仕事ができればと考えています。このごろは文理融合の、どちらの視点からも物事を見ることができる力が求められるようになったと思います。しかし理系分野を理解するためにはどうしても前提知識が必要な場合があり、これまであまり理系の分野を学んでこなかった人には理解が難しいことがあります。だから私はそういった人たちにも専門的な知識をわかりやすく共有できるよう、一種の翻訳のような役割を担いたいと思っています。昔から異なる分野のものを融合させて考えたり、何かを生み出したりすることが好きで、この将来像もその延長線上にある気がします。杉浦研に惹かれたのも、人とコンピュータをつなぐインターフェースを研究対象としているところが、私の考えとマッチしていたというのがあると思いますね。


第二弾記事も公開中!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?