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いい進学先の選び方(第4章)#3

希望する進学先を知る

パンフレットから読み取ること

 入学希望先が決まったら、ホームページの情報だけでなく、パンフレットがあれば取り寄せて閲覧してみることも必要です。なぜなら、ホームページでは掲載されていない細かい情報を得ることができるからです。
 ここで一つアドバイスですが、個人でパンフレットを取り寄せると、パンフレット到着後に入学部門の担当者から電話やメールがあることがあります。なので、とりあえずパンフレットを見ておこう程度でしたら、高校などの進路相談室などで取り寄せてもらうのもいいでしょう。
 これは当たり前のことなのですが、パンフレットというものには基本的に悪いことは書いてありません。逆に言えば、いいことばかり書いてあるのです。そして細かい情報で、校長先生はこんな方で、こんな先生がいて、大まかなカリキュラムも掲載されていたりします。
 そんな中で、パンフレットで重要視して欲しいいのは、就職率や就職先、資格取得があるのならは、その資格試験の合格率などです。まず就職率や就職先でしたら、その情報が直近のものなのかを確認してください。そして、就職した卒業生などのコメントがパンフレットに載っていたら、それがいつの卒業生なのかをチェックしてみてください。それが5年も前の卒業生の話なら、それからの5年間は・・・。となるわけです。
 また、例えば「就職率100%」、「〇〇試験合格率100%」とパンフレットに書いてあったとします。試験の合格率については確認できる方法があります。それは、試験を運営している団体や所管官庁が教育機関別にホームページなどで公開していることがありますので、その学校から何人が受験して、何人が合格したと細かな情報を公開している試験もあるので、確認してみましょう。さらに、そこからもう一つ読めることは、募集定員と受験者数が乖離している場合、もともとの入学者数が少なかったのか。それとも、なんだかの事情で退学してしまったのか。諸事情で受験できなかったのか。などの推察ができるかもしれません。
 しかし、就職率100%は進学希望先の学校に、先輩や友達などいなければ、正直確認のしようがありません。本当に全ての卒業生が100%なら大変素晴らしいことなのですが、個人的には少々疑問を感じます。何事も100%という数字は信じがたい部分もあります・・・。学校ごとの基準や決まりに照らし合わせれば100%なのかもしれませんが、それをホームページやパンフレットで見た方は、どう思うでしょうか。全員希望する就職先に就職できると感じる方もいるかもしれません。繰り返しますが、就職率100%で卒業生全員が就職できていれば、その学校は本当に素晴らしい学校です。
 参考までに、就職率については、私が実際に見てきた、体験してきたものがあります。これはデリケートな話になるので、後編で記載します。
 
●ひとこと
 パンフレットは、あくまでもカタログ的なもの。基本的に”いいこと”しか書いていません。

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