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LGGがPlay To Earnにもたらすもの~BlockchainSpaceとの対談の中で~

去る3月30日、LCA Game Guild(以下「LGG」)は、「ギルドオブギルド」と呼ばれているBlockchainSpaceとインタビュー対談を実現させました。

BlockchainSpaceはギルドの支援を行うという点で「ギルドオブギルド」と呼ばれています。
また、各国を代表するギルドと連携し、Play To Earnを活性化させる「パートナープログラム」構想を掲げ、LGGはパートナーシップを結んだ日本唯一のギルドです。

そして、このBlockchainSpaceとの提携の中で、インタビューが実現しました。
これまでに、Pegaxyの共同創設者Corey Wilton氏や、各国ギルド代表など、名だたる人々が出演しています。

今回の対談の中で、LGGは
①私たちの「ミッション」「ビジョン」
②LGGの実績・強み
③社会への貢献

について発信しました。

その際の英語インタビューを全訳したものが以下です。


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Roninハッキングの影響について

【BlockchainSpace司会/Jen(以下「Jen」)】これからLGGについて色々お聞きしたいと思いますが、その前にRoninハッキングについて聞かせてください。
ギルド内での対応やスカラーとのコミュニケーションはLGGではどのようにされていますか。

【LGGスピーカー/Aki(以下「Aki」)】今回のハッキング事件は本当に大きな出来事だと思っています。LGGとしてはまず、アクシーの運営・コミュニティ・スカラーの皆さんに、
「LGGはあなた方と共にあり、常に応援している」
というメッセージを送りたいと思っています。
まだ時間が経過していないので、どの程度のインパクトがあるか分かりませんが、LGGには大きな経済的ダメージにはないと見ています。

ただ、LGGが心配しているのは心理的な影響です。特に、新規参入者に誤ったメッセージが伝わらないことを望んでいます。

ここは、ギルド同士が手を取り合い、Play To Earnを盛り上げるために一致団結してネガティブな市場心理を一刻も早く取り払うべく、協力して動くことが大事でしょうね。

【Jen】おっしゃるとおりですね。私たちギルドはスカラーが形成するコミュニティと直接連絡できますし、お金の送金も直接できるところが利点ですよね。スカラーに今何が起きているのかを「直に」伝えることができるからです。
Axie、そしてSky Mavisに多大な感謝と支援を表明したいと思いますし、それが私たちがギルドとして出来る最大の貢献ですね。

Play to Earnはまだまだ伸びる業界だと思いますし、そんな中で、LGGをパートナーとして受け入れることを心から喜ばしく思います!

LGGの原点、「ミッション」「ビジョン」について

【Jen】ところで、LGGは日本でギルドコミュニティを育てていくことを目指していますが、なぜそこを目指そうと思ったのか、原点を教えていただけませんか?

【Aki】LGGは歴史としては新しいですが、日本最大級のゲームギルドとして、他にはない特徴を持っています。

発祥は2019年に遡ります。
Web3.0、Play To Earnという言葉が広まる前から、LGG創業者と私たちスタッフは、貧困や経済的な困難を抱える人たちの

「本当にやりたいこと」「挑戦」を応援し、支援する

という「ミッション」と「ビジョン」を掲げていました。
そんな中、2019年にJobTribesを展開するDEA社との邂逅があり、これを機に私たちはこのPlay To Earnの世界に飛び込んでいきました。
そして、Play To EarnはWeb3.0への門戸をすさまじいスピードで開いていっていますし、業界全体が目を見張る速度で成長をしています。
ゲームを通じて、ユーザーが楽しくブロックチェーン技術に通じることができ、かつ、稼げるようになったことに、LGGはかつてない可能性を感じました。
2021年のAxieの飛躍をみて、その可能性が現実化しつつあることを私たちはいち早く実感し、そのタイミングからギルド構想をスタートさせました。

今では、ゲームを通じてスカラーに利益を与えることができていると思います。

【Jen】個人的な考えですが、「コミュニティ優先」という、LGGのビジョンにはとても共感できます。
LGGは経済的困難を抱えた国内外の人を救っています。私たちや他のギルドも気づいていますが、LGGは見返りよりも何より、人々を助けることを最優先にされていますよね。

LGGの特徴・強み

メンバー数

【Jen】コミュニティが成長していくとマネジメントも必要になってきますし、それにはまた異なるスキルが求められることと思いますが、LGGの組織は現在どのようになっていますか?

【Aki】現在710名のスカラーがいますが、主に日本人だということが特徴的です。
日本・フィリピン・東南アジアその他多くの国から、5,500人を超える人に、LGGの公式Discordに参加いただいています。
スカラーという枠組みだけではなく、Play To Earnゲームに純粋に興味があるというプレイヤーもいますし、単なるスカラー組織を超えて、ゲームに純粋に興味があるような人のコミュニティとしても機能しています。

LGGが誇るトッププレイヤーとテスターチーム

【Aki】LGGDiscordの強みとして、Play To Earnゲームの「トッププレイヤー」や「新規ゲームテスター」も在籍していることが挙げられます。
彼らは、スカラーやメンバーを教育し、日々収益最大化を考えています。
マネジメント面では、強力なリーダーでもある創業者がいます。
一方、リーダー無しでも、それぞれのメンバーが独立して行動することができています。
他にも、LGGには「ゲーム分析チーム」「メディアグループ」などがあり、また最近では社会貢献にフォーカスした「ESGチーム」も組成しました。

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【Jen】LGGがJobTribesで上位を独占しているのはすごいですね(笑)
ここまでの圧倒的成果は、マネジメント&トレーニングシステムがしっかりしているからですよね。多くのゲームギルドがLGGのような方向性を模索しようとしていますね。

LGGの今後の「挑戦」

日本市場の可能性

【Jen】今や、「Play to Earn(稼ぐために遊ぶ)」 だけではなく、「Play and Earn(遊びながら稼ぐ)」という考え方にシフトしています。ハイレベルなプレイから、カジュアルに遊べるだけでいいというニーズもあり、それぞれ違ったものが求められている時代です。
Play To Earn経済圏拡大のために、LGGが挑戦していることについて教えてください。

【Aki】日本はかなり面白い市場だと考えています。
外からは進出しづらく、孤立した市場と言えるかもしれません。日本人は国外の情報をあまり知らない人も多いです。
ゲーム市場として巨大であることは間違いなく魅力的で、ゲームIPも素晴らしい一方、P2E業界の成長は遅いと思います。

そんな中で、Move To Earnは日本でもトレンドになっています。
実はSTEP’Nの主なユーザーは日本人です。まだスカラー機能が実装されてないですが、日本人は自分自身で買う予算があります。

つまり、
「日本人は誰かが正しい知識を与えれば、P2Eに入ってくることが可能」
ということです。

私たちのような、ギルドコミュニティが正しい教育をすることで、市場を成熟させることができると思っていますし、Play To Earnを健全な方向に育てることは私たちの使命だと思っています。
将来的には任天堂など大手ゲーム会社が入ってきて、良い影響を市場に与えてくれることを期待しています。

【Jen】まさにそうですね!日本の市場はとても興味深いです。
日本は、ゲーマーのほとんどがゲームを購入する余裕があります。
そのため、NFTの所有権がプレイヤーに属しています(※スカラーとしてではなく、NFTを自分で購入してプレイできる、ということ)。
これは、スカラーに投資する必要がある東南アジア諸国とはまったく事情が異なります。

貧困問題解決を目指すLGG

【Jen】日本のゲームギルドとして、LGGはPlay To Earnを日本で流行らせるという挑戦をつづけていますが、何か新しく経験したことはありますか?

【Aki】日本には資産がある人もいますが、貧困に苦しみ、ギルドのサポートがないとPlay To Earnに入れない人が多くいることも事実です。
参入するゲームを決めることや、NFT購入の経済的リスクを背負うこともLGGとしての大きな役割で、それによってスカラーやギルドメンバーを守ることがとても大切だと考えています。

金銭・知識・言語など、日本人は英語が話せない人も多く、あらゆる面でのハードルを取り除くのが大事ですね。
メタマスク・Discordの参加すら、日本人にとってはハードルなんですよ(笑) そういったハードルを1つずつ取り除いていくのがLGGの大きな役割です。

LGGならではのゲーム分析

【Aki】我々の強みの一つは、データドリブンなゲーム分析です。これにより、次に流行るゲームを的確に探ることができます。
クリプト銘柄がどれだけTwitterで会話交わされるか、インフルエンサーがどれだけ発言しているか、などもデータ化して調べることができるので、ゲームをスクリーニングして、次にバズるゲームを探って早期に市場参入することができます。

ここまで、コミュニティ育成や愛あるゲーマーを育てるという話をしてきましたが、LGGとしては、投資家やスカラーに経済的なリターンをもたらすことも同じく重要な責務だと考えます。
私たちは、Webサイト、Discord、Twitter、YouTubeなどあらゆるツールを持っていて、国外のゲーム会社との橋渡しもできればと考えています。

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【Jen】一緒に市場調査を行っていただけることは、お互いのメリットになるので、LGGには感謝しかありません!
LGGが私たちに情報提供してくれるおかげで、私たちは日本の状況を知ることが可能になりました!
私たちもLGGにゲームを紹介していきたいと思いますし、LGGもリソースの一部を私たちが紹介したゲームに割いていただけるとのことなので、今後ますます楽しみです!

【Aki】ゲーム分析を行なった後に、トッププレイヤーたちが実際にテストできるということもLGGの強みだと思っています。そうすることで、机上の空論ではなく、何が実際に起きているのか肌感覚で私たちは掴むことができます。併せて、かつてないほど詳細なゲーム経済圏の分析も行なっています。

例えばSTEP’Nでは、mint数・GSTホルダーの数などセカンダリーマーケットで需要と供給などを見たりしています。
このデータ分析によって参入時期や、(あまり強調はしたくないものの)撤退の時期を見極めることに役立っています。
私たちは投資判断としてこの分析を行うと同時に、その分析をまとめた経済レポートを発信しています。

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【Jen】とても深いですね…!ゲームの分析について、詳細を教えていただきありがとうございます!
そしてギルドとして、このような情報をコミュニティに共有していくことも大切だと思っています。
なぜなら、「本当に宿題やってるの?」じゃないけども(笑)、スカラーはギルドが何をしているのかを知ることができるからです。ギルドは彼らにゲームをプレイさせていますが、この業界は不安定な市場ですからね。
だからこそ、意思決定プロセスをスカラーに共有することでギルドは活性化され、スカラー・ギルドメンバーによい刺激を与えると思います。

最後に~これからのLGG/Play To Earn業界の動き~

【Aki】Play To Earnマーケットは非常に速いスピードで変動しており、新しいゲームがどんどん出てきます。そんな中で、価値がある長期的な機会を提供しうる仕組みを作る必要があります。
ただし、一つの組織でそれを成し遂げるのは不可能です(笑)

LGGは適切なパートナー・ギルド・ゲーム会社・投資家を見つけて、持続可能なエコシステムを構築し、業界をサポートしたいと考えています。
「経済的な側面」と「プレイヤーのコミュニティを育てる側面」を大事にしているとお話ししましたが、業界にいい影響を与えるためには、両方必要だと考えます。

【Jen】ゲームギルドが前進している中で、今年達成したい大きなマイルストーンは何かありますか?また、LCA Game Guildとしてここ数年間で何をしようと思っていますか?

【Aki】他のギルド同様、ロードマップを組み合わせて一気に作り上げているところです。特に大切にしているのは、

①「マーケット分析やテスターなどLGGにしかない強みを確立させていくこと」
②「コミュニティメンバーに正しい選択ができるような教育を施すこと」
③「ギルドを正しい方向で拡大して成長すること」

です。

さらに長期的なビジョンはゲーム会社の成功のサポートをすることです。
私たちのメディアグループはその鍵となると思います。
ただし、私たちLGGだけでは成し遂げられないので、一緒に実現してくれるパートナーをいち早く見つけたいと思っています。

【Jen】LGGは本当にユニーク、かつ、他にはない強みを持っていますね!
日本最大級のギルドで日本語でコミュニケーションがとれることや、トッププレイヤーが在籍してテスターもいることなど、挙げるとキリがありません。
私たちもLGGとタッグを組めて嬉しいです。


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