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一日の終わりには何も話したくない

仕事をしているあいだは、ずっとずっと喋っている。
最近の仕事の半分以上は人と話すこと、になっている。本当は黙々と作業するのが好きだったりするんだけどな、と思いながら、ときどき大声で笑いながらひたすら喋っている。

だから、一日の終わりには、何も話したくなくなる。家に帰ってごはんを作って、子どもとまた話をして(おしゃべりせずに食べてほしいけど)、ようやく妻が帰ってくると、バトンタッチして私は倒れるように眠る。

実際には、薬を飲まないと眠れないので、ごろごろしてなにもしないでいる。

喋るのはとてもエネルギーを使う。仕事だから、やっぱり元気に声を出さないといけない。ふだんはぼそぼそ喋るけれど、5割増しで喋る。疲れる。

人より短い時間しか働いていないし、声を仕事にしているわけでもない。でも話し続けた一日の終わりには、暗い部屋の中で一人でこもって静かになにもしない、なにも話さない時間が必要だ。

元気に仕事している人が、家でも夜でも元気とは限らない。その人は本当に昼間も元気なのかすら、わからない。
それでもまた、なんとか明日も生きられる。元気に見える人も、みんな意外とぎりぎりで生きているんじゃないだろうか。目に見えるものだけが全てではないし、こうした弱い部分は語られにくく、見えづらい。
できないこと、したくないこと、やれないこと、そういうことももっと気軽に言い合えたらいいのにね。

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