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毎日の少しずつの変化

赤ちゃんと過ごしていると、毎日の少しずつの変化に敏感になる。起きてはミルクを飲み、また菩薩のような顔をして眠る、その少しの間に目を見張らせてきょろきょろしたり、手を握り返したり、ときどきびくりとしたり、たしかな反射行動をして、ちゃんと生きていることを実感させてくれる。

体中についていた、しわだらけの皮もだいぶ取れてきた。ちょっと赤くなってたり、へそのまわりの小さな膿が気になる。明日は助産院に行く予定なので、いろいろ聞いておきたい。このご時世なので、入れるのは妻だけ、だけど。

いまの赤ちゃんの姿は、いましか見ることができないし、少しずつ少しずつ大きくなっていく。眠気と疲れと腰の痛みと戦いながら、妻と交代しながら見守っている。ちゃんと自分たちの休息もとりつつ、いまの姿をしっかりと肌で感じていたい。

1か月、2か月と、またすぐに生活のリズムは変わっていく。わたしたちの時間じゃなく、赤ちゃんの時間にあわせて過ごす。いつも忙しく長いあいだ活動している大人の体は、そのリズムに慣れないし、合わせるだけでも大変だ。でも、赤ちゃんのこの時間の流れに合わせて過ごすことで、仕事とか社会とかそういうのとは切り離されたもう一つの原始的な時間の流れを感じることができる気がする。
生きている不思議に満ちていて、それに触れられる喜びがある。

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