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2023年の寄付を振り返る

12月は寄付月間ということで、今年支援した寄付を振り返ってみる。

そんなに寄付するほど、お金が余ってるの?と言われると全然そんなことはない。本業のNPOは最低賃金で働いてるし、いろんな固定費を払えば、私が使えるお金はわずかしかない。
それでも、応援したい、社会課題に向き合っている人がたくさんいて、微力ながらでも力になりたいと思って寄付している。本当は、もっとお金があったら、稼いでいたら、支援したいプロジェクトもいっぱいあったし、支援額も多くできたかもしれない。

社会にとっていいことをしているNPOなどの団体が、寄付を募ることをファンドレイジングという。でも、ファンドレイジングはただお金を集めるための活動ではなくて、団体の活動を知ってもらい一緒に課題を解決する仲間を集める活動だと思っている。ただお金を集めるだけなら、株式会社を作って投資家からお金をもらったほうが楽だろう。

仲間は多いほうがいいし、だから寄付は少額からでも構わない。そう思って私も少ない身銭を投げている。

1.父子手帳をつくる 一般社団法人Daddy Support協会

父子手帳を作る、とあるが、それは正直あってもなくてもいいと思っている。それよりも、父親を支援する、そんな団体がまだ少ないし、このプロジェクトを足がかりに、これから頑張ってほしい、と思って支援した。育児・家事にまつわるケアは男女関係なく大変なものであるし、これから男性も当たり前に関わる社会になれば、しんどい思いをする男性も増える。これからの未来に必要な支援だと思う。

2.希望のまちをつくる 認定NPO法人抱樸

ホームレスなどの生活困窮者の支援をしているNPO法人抱樸さん。もともと暴力団組織の事務所があった敷地に、大きな複合型の支援施設「希望のまち」を作る、という。総額3億円の寄付を集めるという、とても大きなプロジェクトだけどあと少しのところ、苦戦しているとのこと。
単純に夢があっていい。いい場所になってほしいし、いつか訪れてみたい。

3.困窮する若者への食料支援 認定NPO法人D×P

大阪で若者支援に取り組むD×Pさんの若者向け食料支援のプロジェクト。困窮している若者、というとイメージしにくいかもしれないけれど、食べるのに困っている、けれど助けを求められないケースが多いという。実際、親元を離れていると行政の支援は受けづらく、相談できる人も周りにいないということが起こりうる。直接、素早く若者に食料を届ける、シンプルな支援だけど、なかなかできることじゃない。

4.政治分野のジェンダー平等 FIFTY PROJECT

よく見かけるジェンダーギャップ指数、あれで最も評価が悪いのが政治分野のジェンダーバランスだ。若い世代が増える、女性が増える、それだけで社会の生きやすさは変わると思う。わたしが持っている一票は、もちろん一票にしかならないけれど、なにか行動することで、無効になるかもしれない誰かの一票を救うこともできるし、だれかを応援することもできる。どうせなら、大きく社会が変わる一票にしたい。

5.トルコ・シリア大地震 緊急支援 ピースウィングジャパン

なにか緊急の支援があるときは必ずYahoo!募金を活用している。Yahoo!が上乗せして支援してくれることがある。これもそれだったか、忘れたけれど緊急時、動ける団体は応援したい。

6.シエラレオネの10代シングルマザー支援 NPO法人アラジ

NPO法人アラジは、シエラレオネの教育支援をしているNPO団体だ。マンスリーでも寄付しているが、今回クラウドファンディングでも支援した。日本でももちろん男女間の格差がいまだ存在するが、海外の一部の地域ではより一層深刻な状況にある。それは文化的、宗教的な慣習によるものであったり、そもそもの性教育がなされていなかったり、と原因は様々ある。直接的に支援者に届き、かつ効果的な施策に取り組んでいる、とても応援したいNPOの一つだ。

7.難民の就労支援とマッチング NPO法人WELgee

こちらも、マンスリーでずっと支援している。最近また動けていなくて申し訳ないのだけど、プロボノとしても少し関わらせてもらっている団体だ。
日本にやってきた難民が、全然難民認定されない、というのはよくニュースで聞く。でも、難民はただ困っているだけの人ではなくて、当然にそれまでも人生の中で仕事もしてきているし、経験も専門性もある。彼らが就労できれば、社会とつながりを持つことができるし、不安定な生活からも逃れられる。活躍すれば当然社会にも貢献できる。さらに、難民認定ではなく、在留資格の変更という形で、安定した在留資格が得られるという。難しい領域に取り組んでいるけれど、着実に成果を出していて、どんどん成長している。

8.10代の若者支援 認定NPO法人カタリバ

マンスリー寄付は3つが限界だなと個人的に思っているので、カタリバさんが3団体目。カタリバって何やってるところなの?と聞かれると私も答えるのが難しい。本当にいろんなことをやっていて、10代の若者のミカタをしてくれるところ。たとえば、中学生や高校生の頃って、学校と家以外の居場所を見つけるのって難しい。そのどちらかで、あるいは両方で、困ったことが起きたらどこにいけばいいのか。世の中にもっと居場所はあっていいし、居場所はいくつあってもいい。

そのほか、会費として払っているところも含めたら、もっといっぱいあるのだけれど、とりあえず。
こうして書き出すといっぱいなんだけど、金額的には全部あわせても年収の2%くらいだと思う。それで、こんなにたくさんの団体の応援団になれるのだから、いいんじゃないだろうか。


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