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野生動物に学ぶミニマリズム

朝は日光を浴びて、体を動かして、加工されていない物を食べて、夜暗くなったら寝る。どれも自然界では当たり前なことだ。文明社会で生きる人間もあくまで動物なので、同じことをすれば健康な生活を送ることができる。大切なことは野生動物に学ぶべきなのだ。

今回、野生動物の生活からミニマリズムを学んでみる。

もともとの身体能力が高い野生動物と、道具を使うことで発展した人類を、ミニマリズムという観点で比べてしまうのもどうかと思うが、ヒントが見つかるかもしれないので考えてみる。

当たり前のことだが、野生動物は基本ものを持たない。例外は、ラッコが貝を割るのに石を持っているくらいだ。

人間も、最悪道具がなくても生きることはできる。言ってしまえば、無人島のサバイバル生活みたいなものだ。しかしこれに関しては、多少の憧れはあるが、さすがに野生すぎる。ここは人間としてのアイデンティティを保ちたい。

日本国憲法第25条には

”すべて国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する”

という文がある。無人島のサバイバル生活は、自然の中でたくましく生きるという意味では健康最低限度の生活かもしれない。しかし、文化的ではない。

やはり、人間が野生動物の生活を取り入れようとしても、あくまで文化という名の”人間らしさ”は必要なのだ。義務的なものでもない。音楽や芸術、好きな文化がみんなあるはずだ。人間だからこそ、楽しめるもので人生豊かにしてくれる。

だからこそ、盲目的に野生動物を真似しろとは言わない。人間は動物だが、道具を使う動物なのだ。ここはしっかり区別するべきだ。人間である以上物を持つことは仕方ない、そういう生き物なのだから。

しかし、必要以上に物を持っていないだろうか。物に執着していないだろうか。

持ち物を幸せの尺度にしてはいけない。

「これを持っているから幸せ」という考えは、今すぐ捨てるべきだと思う。この考え方は、ミニマリズムに関係なく人生を豊かにしてくれると思う。野生動物は物を持たないからといって、人が持ち物ゼロで生きるのは難しい。

しかし、物に執着しない生き方は真似できるのではないか。人間は道具を必要とする生き物だからこそ、いつのまにか執着してしまって、物を買うために働いている人もいる。この執着をなくすことが、ミニマリズムにも共通する大事なことだと思う。

形ではなく、生き方を真似る。物の奴隷になってはいけない。物はあくまで利用するもので、取りつかれてはいけないと思う。



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