有酸素運動のススメ
なんとなく、多分きっと、良い気がする有酸素運動。
でも、いざどんなものかと聞かれたら、分からないことも多いですよね。
「そもそも有酸素運動って？」
「どういう効果があるの？」
実は有酸素運動は良いこと尽くめ。
たとえば、
・体重や体脂肪を落とす
・動脈硬化や心臓の病気を予防する
・体力がつく
このほかにも、たくさんメリットがあります。
詳しく紹介していきますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
そもそも有酸素運動って？
有酸素運動とは、ウォーキングやジョギング、サイクリングなどの、中・長時間できるような軽い運動を指します。
息があがらない範囲で行うため、安全性が高い運動ともいえます。
有酸素運動の効果
ダイエット効果
有酸素運動は、主に体内の「糖質」や「脂質」などをエネルギー源とするため、ダイエット効果が期待できます。
代謝には順番があり、運動の最初の方は「糖質」の代謝がメイン。
10分を超えたあたりから、少しずつ「脂質」の代謝へと移行していきます。
そのため、両方にアプローチしたい場合は、1回の運動につき10分以上は頑張ってみてください。
※激しい運動の場合は、糖質の代謝がメインになるため、脂質の代謝は起こりにくいと言われています。
血圧を下げる
有酸素運動をすると、血流量が増え、血管の壁には力学的なストレスがかかります。
そうすると、血管の内側にある内皮細胞から、「一酸化窒素」が放出されます。
一酸化窒素には血管を広げる作用があるため、血圧を下げる効果が期待できます。
有酸素運動は、血圧が高めの方にもおすすめなんです。
慢性的な痛みの軽減
有酸素運動は、慢性的な痛みを軽減させる効果があります。
特に、「慢性腰痛」や「変形性ひざ関節症」などの緩和に繋がりやすいと報告されています。
とはいえ、強い痛みのある中で無理に運動をすると、痛みが悪化する危険性も。
あくまで、無理のない範囲で有酸素運動をすることが大切です。
動脈硬化や心疾患の予防
高血圧が続くと、動脈硬化になるリスクが高まります。
その予防方法が、有酸素運動です。
有酸素運動は、動脈硬化の危険因子である「LDL（悪玉）コレステロール」を減らしてくれます。
さらに、余分なコレステロールを取り除いてくれる「HDL（善玉）コレステロール」を増やしてくれます。
血糖値を下げる
有酸素運動には、「インスリン抵抗性」を改善する効果があるんです。
リハビリの現場でも、有酸素運動は糖尿病の方に対してのメジャーな運動療法なんですよ。
体が温まる
有酸素運動は、スポーツ前のウォーミングアップにも最適。
スポーツ前にジョギングなどをすることで、体に負担をかけすに筋肉が温まり、筋肉の収縮速度や筋力がアップします。
体が冷えた状態で急に運動を行うと、肉離れを起こしたり、心臓に大きな負担がかかったりと、体への危険が多くなります。
スポーツ前の有酸素運動で体を温めることは、怪我や運動中の事故の予防にもなるんです。
うつ症状・不安の軽減
有酸素運動は、心や脳に対しても良い効果を与えてくれます。
うつ症状や不安に対して、小〜中等度の効果があるといわれています。
さらには、うつの発症を予防できる効果があるとの報告もあるんです。
うつ症状に悩む方、不安のある方は、取り入れてみてください。
しかし、うつ症状は休息が必要な時期もあります。
運動を続ける際は、医師と相談して、様子を見ながら取り組んでみてくださいね。
全身の持久力をアップ
有酸素運動は、呼吸に関わる筋肉を鍛えることもできます。
そして呼吸の筋力がアップすると、酸素を効率的に取り込めるようになります。
そして酸素を取り込める量が多くなると、その分体を動かすためのエネルギーをたくさん作り出すことができるようになります。
そのため、有酸素運動をすることで全身の持久力がアップする、というわけです。
今回は有酸素運動にある、たくさんの良いところをご紹介してきました。
ダイエットに有効なだけでなく、様々な健康維持に役立つことが分かりましたね。
仕事や育児など、忙しくて運動の時間を作れない方もいらっしゃると思います。
ですが、将来の病気や肥満などの予防にもなる有酸素運動。
ぜひ、まずは1日10分から、取り組まれてみてはいかがでしょうか？
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