師走到来:振り返る前に振り返り

2020年までにやりたいことの筆頭として「田舎に映画館を」なんて考えていろいろ思案していたが、どうにも達成できそうにはないので、先延ばしすることにした。

ここ最近の近況を。

10月に若い部下を失った。死別。原因不明の急死。自殺ではなかったと分かったことが私を含めて周囲の微小の救いになったが、チームメンバーを亡くす悲しみというものを初めて味わい、自分に何ができたんだろうと思い詰めた10月だった。今後も関係性が続く前提での彼への叱咤激励の言葉たちは、虚しく、冷たく、無意味なものに変わって毎晩眠りにつこうとする私に跳ね返ってきた。震えが止まらなかった。言葉とは、信頼と約束された未来のもとにのみ価値があるものなのだろうか。

11月に田舎の母が胃癌で胃部を全摘出。「帰ってこい。顔見せてくれ。」「でもこっち(東京)はコロナが…」という押し問答が2週間ほど。家族の絆はITでは埋まらないことを知った。手術は順調に終わったようだが、声を聴いても分からない。「帰ってこないのか?」は、明らかに「帰って来てほしい。」なんだろうな。

仕事は寝る間もないほどに押し寄せてきて、常時PCを見ているかスマホを片手に握り反応していないと自分がボトルネックになってパンクする状態が続いている。なんなんだろうこのコミュニケーション量は。マルチタスクなんてやれる自信は全くないのに。。。


このまま2020年を振り返らずに年を跨いでしまいそうで。

寒空を眺めて深呼吸をしに行ってこよう。






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