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美術講師からデザイナーに(#LXなぜデザ)

LayerXで働くデザイナーがバトン形式で「なぜあなたはデザイナーに?」をインタビューする連載「#なぜデザ」の第6弾です。この連載ではLayerXのデザイナーの想いや人柄をご紹介していきます。

@saiko | デザイナー
大学卒業後、新卒で美術講師として中学校に赴任。その後上京し、大手広告代理店グループ会社傘下のWeb制作会社にてWebデザイン・チームマネジメントを経験。 Gunosy、NewsPicksを経て、LayerXに入社。FinTech事業部に所属し、三井物産デジタル・アセットマネジメント株式会社に出向。一人目のデザイナーとしてWebプロダクトのUIデザイン・デジタル証券のIRサイトのデザイン・新商品開発やコーポレート関連のデザインなどを担当。


なぜデザイナーに?

私は新卒の時は秋田で美術の教師をしました。小学生の時から、秋田を離れるつもりはなく、小学校の先生になりたいと考えていました。そのため、大学では教員免許を取得できるコースに進学しました。

大学卒業間際まで進路について悩んでいましたが、その時に東日本大震災が発生しました。大学院に進学するかどうか迷っていましたが、また大きな災害が起こった場合に家族の支えになれないと考えていたこともあり、ご縁もあって結果的に中学校の美術の講師の職につきました。

なぜ美術教師に?

絵を描くことが昔からの趣味でした。以前は人に見せることはありませんでしたが、小学校の美術の先生に「君はセンスがある」と褒められ、その言葉は今でも心に残っています。

その言葉がきっかけで、人の良い部分を見つけて伸ばすことの支援をしたいと思いを持って生きて教師を目指しきました。そして、偶然の縁で中学校の美術の講師になることができました。

美術教師からデザイナーに

1年間の教育現場での勤務中、様々な壁にぶつかりました。当時の環境では、私がやりたかった子どもの純粋な美術の才能を伸ばすことや、ありのままを評価をすることが難しかったです。

変わらない状況に、自分自身の精神がすり減っていくことを感じました。そのなかで、教える立場から作り出す立場へと変わりたいと思い、上京してデザインの仕事に就きました。

なぜLayerXに?

上京した後、ECサイトの制作会社にアルバイトとして勤め、その後、博報堂アイ・スタジオの子会社、グノシー、NewsPicksに勤めました。その中で、デザイナーグラフィックからアプリのUIまで広範囲にわたるデザインを担当しました。

LayerXを知ったきっかけは、グノシーでお世話になったデザイナーのmoriさんからの誘いでした。moriさんとはまた一緒に働きたいと思っていたので、二つ返事でLayerXへの転職を決めました。

現在の仕事は?

2024年3月現在、出向先の三井物産デジタル・アセットマネジメント株式会社(以下、MDM)には、私とpiyaさんの2人のデザイナーが在籍しています。私は主にマーケティング領域のデザインを担当し、piyaさんはプロダクト領域のデザインを担当しています。他にも、コーポレート系の制作物や、社外企業との連携を担当するアライアンスチームの制作物もデザインしています。

piyaさんが入社する前は、プロダクト領域のデザインも私が担当していました。しかし、piyaさんの経験とスキルがプロダクト領域により適していると感じたため、piyaさんが入社するタイミングでお任せすることにしました。
マーケティング領域のデザインでは、ユーザー視点で考え、様々なかたちで人々に届くデザインを作る必要があると考えています。そのため、私自身の性に合っているなと感じています。

MDMのデザイナーについてはこちらをご参考ください。


好きなデザインバリュー

LayerXのデザインバリューでは「あえて非合理」が一番好きです。私の性格上、効率的に物事を進めるのがあまり得意ではありません。実直に作って、聞いて、修正するという小さなPDCAサイクルの方が、自分の思いが込められていると感じます。自分の仕事の進め方が非合理なので、このバリューが好きです。「あえて」という表現もいいなと思っています。

デザイナーとしては「拙速」を大切にしています。未熟なデザインでもある程度完成した段階で見せるようにしています。 LayerXに入社してから1年ほど、moriさんとの1on1で、よく悩みをぶつけていました。その際にmoriさんから「saikoさんは考えすぎているから、早く作品を出して皆からの反応を見て不安を解消した方が良い」と指摘されていました。

自分だけで考えていても良いか悪いかの判断が難しいので、50%完成した段階でも皆に見せて評価をもらうことで、その後修正しながら完成できれば良いと思います。

LayerX Designer Value

今までのデザインの中で最も思い出のあるデザインは?

Newspicks に勤めている時に初めて賞をいただいたデザインは特別な思い入れがあります。「NTTデータ Monthly Disruption」は、2019年12月から始めたNTTデータ様の社内報で、「社内報アワード2020」Web/アプリ社内報部門にてグランプリを受賞しました。

もちろん、この結果は周囲の方々のご協力があったからこそですが、初めて賞を受けたデザインということで感慨深いです。

MDMで制作した法被も思い入れのあるデザインの一つです。2年前に作成したものですが、今でも様々な場所でMDMの方々に着ていただいています。

FIN/SUM2023でのブース出展の様子

今後やっていきたいこと

これまで忙しさにかまけて行えなかったMDMやALTERNAのブランドの言語化を行い、形にして世の中に出したいと考えています。

ブランドのらしさを形にした上で、これから先はどのように発展させていくかも考えていきたいです。

インタビュアー@reirei から一言

実務では関わることが少ないsaikoさんの、ぼんやり知っていた経歴や思いが明らかになって楽しかったです!なぜ彼女がこんなにエネルギッシュなのか深掘りできて、私も元気をお裾分けしてもらいました

未来の仲間に一言

今回の「なぜデザ」で言葉にしてみて改めて思うのですが、LayerXのデザイナーは一人ひとりを知ろうとしてくれますし、個性を尊重してくれるメンバーが揃っています。和気藹々としつつも、デザイナーとして切磋琢磨できる環境でもありますよ!LayerXの事業や会社の成長に興味があるデザイナーさんをこれからもお待ちしてます!


LayerXデザインチームに興味を持っていただいた方はぜひ、下記のページをご覧ください!

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