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三密を避けて楽しもう!手持ち花火をやって良い場所と打揚花火を揚げる時に必要なことを調べてみた。

各地で梅雨明けも間近、いよいよ夏本番ですね。
今年の夏のイベントは残念なことに軒並み中止の様相です。それもそのはず。お祭りや海水浴等、夏のイベントは、どれもとにかく人が密集します。

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【コロナ予防策として避けるべき三密】
1.密閉空間(換気の悪い密閉空間である)、
2.密集場所(多くの人が密集している)、
3.密接場面(互いに手を伸ばしたら届く距離での会話や共同行為が行われる)

参考:◆「新型コロナウイルス感染症の予防法」(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html#Q3-1

今年は夏らしいことができないなぁ…なんてへこみ気味のそこのあなた!諦めるのはまだ早い。

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忘れていませんか?そうです、手持ち花火です。
これなら、換気の良い野外で(not密閉空間)、一人で行えます(not密集場所、密接場面)。三密を避けてできる夏のイベントですね!まぁ、一人ですけど。
今年の夏の思い出作り…花火でいきましょう!!


と言ったものの、手持ち花火ってどこでやっていいのか分からない…。とりあえず、東京で手持ち花火ができるところを調べてみました。

東京で手持ち花火ができる場所

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◎国立公園、国営公園

東京都にある国立公園は、秩父多摩甲斐国立公園、小笠原国立公園の二カ所。国営公園は、昭和記念公園と東京臨海広域防災公園があります。

結論からいうと、全てダメでした。退散!

参考:◆「自然公園法施行規則13条の6 3項ヘ号」(e-Gov法令検索)
https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=332M50000100041
参考:◆「園内での注意事項」(昭和記念公園)
https://www.showakinen-koen.jp/guide/precautions/
参考:◆「持ち込み禁止物品」(東京臨海広域防災公園)
http://www.tokyorinkai-koen.jp/info/please.php

◎都立公園

都立公園といえば、日比谷公園や代々木公園が有名ですね。
東京都のホームページによると、原則花火は禁止とのことただ、一部の公園では水を用意するなどのマナーを守った上で楽しむのはよいとのこと。具体的には各公園に問い合わせてね♪ って、そこが知りたいのに!
参考:◆「都立公園Q&A」(東京都建設局)
https://www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp/jigyo/park/kouenannai/qanda.html

ということで、個別に調べてみることに。まずは、禁止がホームページ上で明記されている公園は以下の通りです。

【花火禁止】
猿江恩賜公園、亀戸中央公園、大島小松川公園、尾久の原公園、東綾瀬公園、中川公園、宇喜多公園

参考:◆「公園のルール・マナー」(東京都東部7公園)
https://tokyo-eastpark.com/question/

一方、ルールや条件を守ればやってもいいよ、と明記があった主な公園が以下の通り。

【花火OK】
・駒沢オリンピック公園
利用可能期間制限あり(7/1~7/30、8/4〜8/31まで(この期間以外の花火は禁止))
参考:◆「ー花火のご利用についてー」(駒沢オリンピック公園)
https://www.tokyo-park.or.jp/announcement/040/detail/46730.html

・井の頭恩賜公園
参考:◆「花火について」(井の頭恩賜公園)
https://www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp/jimusho/seibuk/inokashira/rules.html

・浮間公園
事前申し込みが必要
参考:◆「公園で花火をされるお客さまへ」(浮間公園)
https://www.tokyo-park.or.jp/announcement/009/detail/41217.html

・武蔵国分寺公園
参考:◆「花火ルールのお知らせ」(武蔵国分寺公園)
https://musashinoparks.com/blog_musasikoku/2018/07/05/%E8%8A%B1%E7%81%AB%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%AE%E3%81%8A%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9B-4/


◎区立公園

では、区だとどうなるのか。色々調べてみると、世田谷区、文京区、江戸川区は、手持ち花火を、夜9時ぐらいまで行うことはOK。夜間に大きな音のする花火は禁止とHPに明記がありました。

参考:◆「公園を利用する前にまずはご覧ください」(世田谷区)
https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/kusei/012/015/001/001/d00127318.html
参考:◆「公園(児童遊園)のルール」(文京区)
https://www.city.bunkyo.lg.jp/bosai/midori/senyou/ruru.html
参考:◆「手持ち花火について」(江戸川区)
https://www.city.edogawa.tokyo.jp/e004/kuseijoho/kohokocho/goiken/iken_kaitou/kurashi/280309-2.html

ちなみに、都外ですが鎌倉市は花火について条例を制定しています。
内容は、夜10時を過ぎたら海岸など公共の場所での迷惑になる花火の禁止。条例を守らなくても現状罰則はない模様。ただ、多数の苦情が寄せられている場所については、市の職員や住民が警察の協力を得ながら巡回して、違反する人に対し指導などを行っているそうです。今のところ、うまくいっているみたい。

参考:◆「鎌倉市深夜花火の防止に関する条例」(鎌倉市)
https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kan-hozen/shinyahanabi.html

◎鹿も駆けたあの場所!荒川河川敷

意外な穴場が…それは、荒川河川敷!
参考:◆「花火について」(荒川下流河川事務所)
https://www.ktr.mlit.go.jp/arage/arage00096.html

こうしてみると、色々と手持ち花火ができる場所はあるみたいですね。
いずれの場所も、手持ち花火に限り認められており、時間や場所も指定されています。火の始末とゴミの始末を徹底することも忘れずに、花火を楽しみましょう!

打揚花火の場合

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これで夏の思い出作りの下準備は整いました。とはいえ、やっぱり花火と言えば、夜空に咲く打揚花火。ド~~ン!って音を聞かないと夏を終われない!ってことで、打揚花火を上げるにはどうしたらいいのか、法律的に調べてみました。

まず、打揚花火を揚げるには、管轄の消防等へ事前相談した上での「火薬類消費許可申請書」の提出が必要です。しかも、花火師が提出しないとだめ。さらに、他にも色々許可とか承諾が必要で、手続は大変みたいです。

例:神奈川県の場合
1  火薬類消費許可を受ける
2  所轄の消防署に「煙火打揚届」を提出する
3  航空法の許可通報手続きを行う
4  海上保安庁の許可、港湾局の許可、漁業組合の承諾、その他の手続きを行う
5  警察署の許可、連絡了解を取る
6  運搬許可を取る
7  打揚災害賠償責任保険に加入する
8  警告、広報を行う
9  関係町内会(自治会)等への事前通報を行う

空にあげるから航空法とかも絡んでくるんだ…。これは、一人でやるには厳しい…。
参考:◆「煙火消費許可申請について」(東京都環境局)
https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/safety/powder/fireworks.html
参考:◆「花火大会の消費許可に関する手続」(埼玉県)
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0403/youshiki/k-shinsei.html
参考:◆「花火大会の消費許可に関する手続」(神奈川県)
https://www.pref.kanagawa.jp/documents/14956/enkatebiki.pdf


でも、基準に満たない場合は「煙火消費許可申請」が必要ないとのこと。ちなみに、煙火消費許可申請が必要ない打揚花火は以下の通り。

(1)2号玉の合計数量 50個以下
(2)2.5号及び3号の合計数量 15個以下
(3)4.0号玉の合計数量 10個以下

※2号玉:到達高度 約50~60m(住居ビル約20階)、開花時の直径 約20m~30m
4号玉:到達高度 約160~170m(住居ビル約45階)、開花時の直径 約 110m~120m

住居ビル20階ぐらいの高さに、直径20mくらいの大きさの花火なら、煙火消費許可は不要になる。但しこの場合も消防への届け出は必要。
参考:◆「花火大会をお考えのあなたへ」(高木煙火株式会社)
http://www.enka.co.jp/sub/sub1/indexSub1_5.html

ライブでの花火や火薬は?

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ついでに、ライブなどの特効で使われる花火や火柱(例:MステスーパーライブでB'zが食らっているやつ)は、法律的にどうなっているのか調べてみました。

東京都の場合は、条例で劇場等での花火や煙火の使用は禁止されています。そして、演出上どうしても使いたい場合は、その禁止行為を解除する申請を事前に消防長にし、解除承認をもらう必要があります。(火災予防条例第23条)

いつの日か、ドームで花火と火柱を上げたいですね!

参考:◆「禁止行為と解除行為」(東京消防庁)
https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/inf/h16/i013.htm

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火の取扱いに気をつけて、周囲への迷惑行為にも気をつけて、夏の思い出作りましょう。

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