見出し画像

想いを伝える

こんにちは!相続コンサルタントの髙山です。

先日、実家へ電話をしたところ留守にしていたので日を改めて電話をしました。

種まき作業のために外出していたとのことで、そういえばこの時期だったなあと懐かしく思いました。(米農家の方なら分かるでしょう)

色々と話しをしていく中で、「田んぼをいつまで続けられるか、どうしようか考えている」と母親が言ったのです。

私は「どうしたいと思っている?兄さんは何か言っていた?」と聞いたところ、母は「お前たちに任せるよ、売るなり、何か栽培しても」と思っているようでした。

常日頃、親の想いを大切にしたいと考えていますので、その想いを大切に兄とよく話し合おうと思いました。

そう思っている時、ふとお付き合いがある相続コンサルタントから聞いた事例を思い出したのです。

相談者は

70代の夫婦で
・夫婦の間には子供1人
・妻には前夫の間に子供2人(前夫引き取り交流なし)

前夫との間の子供達には何もできなかったという思いがあり、他の法定相続人と同様に自分の財産を相続させたいと考えていました。
夫はその考えに合意しています。

想定される問題点

もし遺言書を作成しなかった場合、交流がなかったことから話し合いが上手くいかず、合意形成が難しいことが考えられます。

つまり、遺産分割協議が整はないということです。

対策として

・公正証書遺言の作成
・遺言書の付言事項を重視
・税理士に妻名義の財産の確定を依頼
・遺言執行者の選任

これらの対策をしたことで妻の死亡後、無事遺言書の通り手続きが終わりました。

そして付言事項を重視した結果、前夫との間の子供達に想いを伝えられ、子供の1人は「母は自分達のことを忘れずに大切に想っていてくれたことが分かりました。ありがとうございました」と感謝しとても喜んでいたとのことです。

最後に

今回の事例は、早めに相続対策をしっかりしたこと、そして付言事項を重視し想いを伝えられたことで良い結果となりました。

誰でも自分が他界して、遺された人達が相続で争うことを望んではいないでしょう。

相続問題は早めの対策が大切です。

早く始めることで色々な対策を講ずることができます。

どんなささいなことでも構いませんので、お気軽にお問い合わせください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?