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空き家の増加と困りごと

こんにちは!相続コンサルタントの髙山です。

最近散歩をしていると、畑だったところに何棟もの住宅が建ったりと急激に環境が変わってきたのを感じます。

ふと、この住宅を買った人はずっとここに住むのかなと考えてしまいました。

あわせて父が近所でUターンをして実家を継いでいる人が何人かいるという話しをしていたのを思い出しました。(空き家も増えてきたとも言っていた)

空き家が増えている

今注目されているのは実家の空き家問題で、国も対策に取り組んでいます。

空き家になるのは

・相続人が何人かいて意見がまとまらない
・誰も相続しない
・売却しにくいのでそのまま

などの原因によるものです。

空き家にならないように、あなたは何か相続対策をしていますか?

実家の相続で困るケース

何の対策もしていないと困りごとに発展する可能性があります。

よくある困るケースは

・共有名義にしている
 平等にと共有名義にしていると売却が大変になる可能性がある
・親が認知症に
 介護費用捻出のため実家を売却しようとしても親は契約行為ができない
・相続人以外の口出し
 実家の売却に相続人以外が口出しをしてトラブルに

このほかにも色々とありますが、やはり共有名義が何といっても困りごとの代表格と言えるでしょう。

実際にあった事例

父親の相続で弟が「不動産ではなく、現金で」と主張してきたが、弟に渡す現金はありませんでした。

・相続人は父(被相続人)、母(軽度の認知症)、長男(相談者)、次男
・長男夫婦は親と同居、弟は別の場所で暮らしている
・相続財産は、実家(土地、建物)とマンション
・実家は父親名義、マンションは相談者が二分の一で父親と母親が四分の一ずつ
・財産の価値は、実家とマンションそれぞれ2000万円
・マンションを担保に700万円借入れ、それを弟に渡そうとしたが銀行は共有名義を理由に難色を示す
・交渉を重ね、どうにか300万円を借入れる(弟も300万円で了承)
・母親の持分を相談者へ贈与というかたちで共有を解消

遺産分割協議は無事に終わりましたが、相談者は借入れの返済や認知症の母親の介護という重荷を背負うことになりました。

相談者は、「自分の子孫へトラブルの原因を遺したくない」という思いでこのスキームを受け入れたとのことでした。

最後に

何度も言っていますが、相続対策は早いに越したことはありません。

どんな対策をして良いかわからない状態でもお気軽にご相談ください。

もしそれで特に対策を取る必要がないとなっても、それはそれでとても良いことではないのでしょうか。

気になることが出てきたら何度でもご相談していただければと思います。

お待ちしています。


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