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フランスの田舎から季節だより(散歩道)〜肩を張らずにフランス91
仕事がなくて雨がなくて暑すぎない時は散歩に出ることが多いです。いつも同じ道筋で変わり映えしませんが、少しずつ季節が移り変わる様子を見ることができます。家の裏に森があってもかなり鬱蒼としているのでこちらに足を踏み入れることはあまりありません。普通に前から出かけることになります。
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外に繰り出す前に庭を一周。洋梨「ラ・フランス」はまだ熟れ切っていません。頃合いを見計らうのが難しいですね。
いちじくも親指くらいまで膨らみました。残念ながらこちらは熟することはないでしょう。そもそも暑い地方の果物。年に2回の収穫は厳しいようです。
渋柿はまだまだ緑。数はかなり減って、20個くらいしか獲れないかも?今年は干し柿にでもしてみましょうか?
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庭を出て外に足を踏み出します。
ひまわりがすっかり頭を傾げて季節の終わりを告げ始めました。道に沿った一列だけどういう訳かまだ花をしっかり開かせています。このままタネが乾き、収穫される頃には黒ずんだ茶色に枯れてしまうんです。それでもしっかり立ったまま。まるで弁慶の立ち往生。
少し先へ行ったところで夏の間ツマミ食いしていた「どどめ」、ブラックベリーも終わってしまいました。大きくなりきらずそのまま小さく萎んでしまった姿はどこか寂しげです。
大きな胡桃の木に胡桃がたくさんなっています。あと2-3週間もすると緑の果肉にヒビが入り落ちてくるでしょう。胡桃の木は成長が遅く木になるまでには何十年もかかるようです。うちの庭にあるのはまだ枝が大きくなった程度。木と呼べるようになるまでにはまだまだかかりそうです。
その先は両側に大きな松の森に挟まれた林道(?)。雨あがりだと大きなオレンジ色のナメクジがゾロゾロ出てきます。ナメクジというと気持ち悪いイメージがありますが、この連中はむしろ可愛さすら感じます。大きいものでは15cmくらいにもなり、草の緑とのコントラスがとても綺麗。通り道のあちこちにいるので、足元を見ながら歩かないと踏んでしまいそうになります。それにしてもこのナメクジ、晴れた日には見かけないんですが一体どこに潜んでいるんでしょうか?
ここまでくるとUターン地点。運がいいとうさぎの家族に遭遇できます。驚かせないように遠目でやっと見える距離。それでも大人と子供がいることくらいはわかります。 « Famille Passiflore »という絵本がありました。何ともほっこりさせられる絵とお話で、思い出さずにはいられないです。
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片道約2km。ちょうどいい散歩道。帰りもナメクジに気をつけながらぶらぶら歩きます。
街中にはない森の道。
家から歩いて出るだけですぐ自然の中に身を置ける贅沢に感謝感謝。
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