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関空にて〜肩を張らずにフランス119

関空まで両親が見送りに来てくれた。5年ぶりの関空。大きくは変わっていない。現在内部工事をしているが自分がどこにいるか分からなくなるほどではない。

1時間も早く着いていたにも関わらず荷物預けに30分もかかり、両親とのんびり過ごす時間も少なくなってしまった。

2階に降り、さっさと牛丼を食べ、出国審査へ向かう。

あれはもう列というもんじゃない。出発便全部の搭乗客がひしめいている。ここにも人員削減の影響があるのか、それともコロナ以降窓口を制限しているのかは知らない。

両親はそれでも辛抱強く最後の扉のところで待っていた。列と並行についてきた方が疲れもなかったかもしれない。ことすでに遅しだった。

搭乗券を通すといよいよお別れ。子供のように笑顔で手を振り「またねー!バイバーイ!」で扉の後ろに消える。時間にして20秒ほどか?結構くるものがある。泣くほどでもないが胸キュンぐらいにはなる。これだけのために一日を割いてわざわざ空港まで出てきてくれた90歳と86歳の両親。冷静に考えるとなかなかすごい。チェックインを一緒に待っている間もこれといった会話もなかった。「家におったらええのに」という無精な質問はしない。来たいから来てくれた。素直に感謝した方がいいと思う。

手荷物検査が終わると外国人としての出国のハンコをもらい、あとは搭乗まで時間を潰す。

今頃帰りの電車の中でいつもの(ケンカのような)会話をしていることだろう。また少し胸がキュンとした。

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