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Paris et France 2024〜肩を張らずにフランス90

2024年はフランスにとって記念になる年。パリオリンピック開催の年です。

前回オリンピックが東京。「自国」開催だったと思ったら今度はパリ。またもや「自国」開催となりました。

私ごとですが、身内でパリオリンピック準備委員会で働いているのが一人います。すでに2年前から本部に所属し、今年の夏は有休が1週間取れただけでこのまま1年間ノンストップになりそうなことを言っています。ちょうど来年の今頃はパラリンピックも終盤にかかっていることでしょう。

先日テレビでトライアスロンか何かを放送していました。実地試験ということでしょう。セーヌを泳ぐと聞いた時は「まさか!?」と思いましたが実際に泳げる状態にしたようです。

数年前からパリ市内の都市計画で自動車の締め出しを打ち出しているヒダルゴ市政。セーヌの岸は歩行者天国化しましたね。

トライアスロンの時も道路規制が派手にかかり、本番さながらの競技になったようでした。

テレビで少し見ただけですが、オリンピックの競技を見ているというよりパリ観光をしている感覚でした。地上から、上空から選手を追うカメラ。どの場所がどの角度から映っても絵になる街、パリ。すごいことをやってくれます。

前回のパリオリンピックが1924年だったらしいので100周年にあたります。偶然ではないにせよ、よくまあこんなに上手いことやったものです。

フランスでの冬季オリンピックは1992年にAlbertvilleで行われました(それ以前では1968年にGrenobleで)。Philippe Decoufléの振り付けが話題になった開会/閉幕式典は今でもかすかに覚えています。

https://www.radiofrance.fr/franceinter/en-images-il-y-a-30-ans-a-albertville-philippe-decoufle-revolutionnait-la-ceremonie-d-ouverture-des-jo-6643408

普段はそれほどスポーツ観戦はしません。それでもオリンピックは別です。興味のなかった(薄かった)競技でも自然と目が釘付けにされる。選手のストレスとか感情がひしひしと伝わる。各々が国の期待を背負っているんですから緊張するなというのが無理ですよ。

来年は2競技(ひょっとすると3競技)を観戦しにパリまで行くことになっています。きちんと正規でチケットを購入しました(念の為)。購入手続きは抽選でしたが、何とも分かりにくかったです。幸運にも第一回の抽選で当たり、安く?チケットが手に入りました。一生に一回しかない機会、競技は何でも良かったんですが、フェンシング団体決勝(!)と陸上予選と(多分ビーチバレーも)を選べました。

テレビの方がよほどよく見えると言いますが、これは記念になることとその場の雰囲気を感じることが目的ですから、「行って見てきた」ことそのものに意味があります。何年か後に自慢できるだけでも十分に価値があります。

聞いた話ではオリンピック開催期間中の宿泊料金がとんでもないことになっているそうです。一泊で400ユーロとかがザラにあるみたいです。それでも取れれば幸運だということ。東京は結局コロナのために一般観客はなかったので比べられませんね。おそらく同じような状況になっていたことと思います。

現状ではロシアの参加は未定?というよりむしろ参加が見込まれる様子。加えて先日あったような暴動がないとは言えない状況。通常は国内事情で駆り出されない軍まで支援に駆けつけるということ。

さまざまな思惑と不安要素が課題として残ったままのパリオリンピック。世界最大のお祭りとして問題なく催されることを祈りたいです。


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