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【反省の向こう側】イヤイヤ期が懐かしい
赤ちゃんを抱っこしつつ、3歳くらいの男の子と手を繋いで歩く
お母さんを見かけました。反対の手には、買い物袋を提げていました。
あー、懐かしい。
きっと大変だろうなぁ。
私も大変だったなー。
その親子の姿に、昔の自分を重ねました。
① ゆっくり歩いた記憶がない
子ども達が小さい頃は、ゆっくりと歩いた記憶があまりありません。
反対に
早く!急いで!とせかしていた記憶はたーっくさんあります。
育休中は昼下がりにお散歩したけれど、
復帰後は
あら、かわいいお花が咲いている♬とか、
空がきれいだね~とか、
そんな言葉を口にする余裕はなかったと記憶しています。
悲しいことです。
お散歩をしていなかったワケではないのですが、
圧倒的に少なかったです。
どうしてあんなに急いでいたのか、
バタバタ余裕がなかったのか。
せめて、ひと呼吸置いてから行動すれば良かったなと思います。
昔の手帳を見るとびーっしり予定が埋まっていて、
予防接種や歯科検診、授業参観、習い事、研修会・・・
色分けがかえって見づらくしているかのようなスケジュール。
それを見ると、だよねーって納得するのです。
これじゃーね、って。
充実していたと言えるけれど、
子どもにとってはバタバタと落ち着かない生活だったと思います。
子育て中って、
結構スケジュール管理が激しいと思いませんか?
皆さん、どうやりくりしているのでしょうか?
私が下手だっただけなのかしら?
何かを手放したり諦めると
楽だったのかもしれません。
② イヤイヤ期の記憶はしっかりある
気持ちにゆとりがなかったであろう日々の中でも、
イヤイヤ期の記憶はしっかりと残っています。
娘が戦隊モノのパンツを欲しがったことがありました。
せめて肌着にして欲しいと思い、
必死に勧めたのでした。
「これは男の子用のパンツだから、この肌着にしようよ」
その時は何とか説得したものの、
今となっては
履きたいパンツを履かせてあげれば良かったなと思います。
パンツを見せて歩くわけでもないし、
保育園の先生にいきさつを伝えたら
不自然さはなかったでしょう。
好きなものを着たら、
きっと楽しく過ごせたでしょうに。
パジャマで行きたいとグズった時も、
快晴の日に長靴を履いて行くって泣いた時も、
そのまま連れて行きました。
「あらあら。〇〇ちゃん、今からお外に行くから着替えましょうか」
と保育士さんが誘導すると、娘は
「は~い💗」と良いお返事をしてパパッと着替えて過ごしていたのです。
満足したら切換えも早いのでしょう。
私は女の子用の下着にこだわり過ぎていました。
③ 保育士さんの言葉を思い出す
イヤイヤ期に限らないのですが、
子ども達は思った通りにならないとグズグズしますよね。
オイオイ、どうしたもんか・・・
その都度私も困っていました。
保育士さんからは
「自分の気持ちを受け止めてくれるから反抗したり、意思表示をするのですよ」
と言われました。
「お母さん、よそでワガママを通す子と家でワガママを通す子は
どちらがいいですか?』
と聞かれたものです。
「家でも外でもお利口さんだったら、疲れますよね」
「自分の意思表示ができることは、
とても良いことだと思いませんか?」
妙に納得したものです。
保育園ではお利口さんなのに、家ではどうして?と思いがちですが、
相手によって態度や行動を見極めているってことなんですって。
となると、
家でお利口さんなのにお外でやりたい放題より、よっぽどいいですよね。
自分でこれがしたい! 嫌なんだ!
と言われても、急いでいる時は対応に困るもの。
これも相手をみて訴えているってことです。
子ども達は賢いですね。
見方を変えるって大事だと思いました。
④ 今では何もかもが想い出
記憶をたどると、時間に追われた慌ただしい日々だけが甦りますが、
それぞれ大切な想い出となっています。
反省点はたーっくさんあるものの、
懐かしさを感じるのです。
イヤイヤ期に困り果てて、途方に暮れたこともあります。
それでも、イヤイヤ期はかわいい想い出なのです。
早く!急いで!とせかしたことは決して良くありませんが、
今は毎日必死だったことを労うことができます。
若いからハードスケジュールを乗り越えられたけれど、
一方で自分はタスク処理が得意なのかな?と振り返ることができます。
本当に大変だった。きつかった。
その反面、一つひとつが想い出なのだとしみじみと感じるのです。
ほ~んと懐かしい。
赤ちゃんを抱っこしながら、上の子と手を繋いでいたお母さん。
今は大変だし、
ツラく感じることもあるかもしれないけれど、
期間限定のことだよ、と伝えたいです。
あと、
助けてもらったり、
何もかも背負うのではなく手放すことも大切だということも添えたい。
忙しければ忙しいほど、
途方に暮れたり悩んだりした分、
その日々を懐かしいと慈しむ時がくるような気がします。
見知らぬ親子を見ながら、
当時の自分を労ったひとときでした。
ありがとうございました。
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